10月14日 ネクタイの違和感 [日記]
秋も深まり、朝夕はめっきり涼しくなってきた。
それに伴い、一挙に衣替えをすることになった。
背広にネクタイといういつもの姿に戻ったが、
どうしてもネクタイだけはなじめない。
首を絞めるので窮屈に感じるのだ。夏の間のクールビズが懐かしい。
なんでこんな窮屈なことをするのだろうと思うが、
一つだけ良いことがある。
それは、ネクタイをすることで気持ちまでシャンとすることだ。
それに、ノーネクタイにして首周りが風を受けて
寒く感じるよりはマシと思うことにしている。
10月13日 ピーターの法則 [日記]
豊洲市場問題を巡って、小池知事の口から
「無責任体制」という言葉が出てくるようになった。
それを聞くにつけ「ピーターの法則」を思い出す。
階層社会の構成員は、「無能のレベルに達するまで昇進する」
というものだ。
人は能力を発揮して昇進するのだが、
あるところで天井が見えてくる。
そのとき人は昇進しなくなる。
つまり、人は無能になるまで昇進するというのだ。
その無能さはルーティンワークの時には見てこない。
部下が上げてくる稟議書にハンコを押せばよいからだ。
しかし、新規プロジェクトになるとそうはいかない。
そんなとき、無能になった人は無能なことを隠すために
無責任になり、自分以外の者に責任を押し付けようとする。
東京都職員の幹部の答弁を聞いていると、
ついこの法則を思い出してしまう。
10月12日 民意が選ぶリーダー [日記]
米大統領候補による2回目のTV討論会が
9日(日本時間では10日)に行われた。
盛り上がっても相変わらず相互の中傷合戦で、
中身の乏しいものになった。
本来は、今後アメリカ(国)をどのように導いていくか、
外交政策はどうかなど世界のリーダーとしての役割を
どう考えているか聞きたいところだが、
一向にそれが見えない討論で終わってしまった。
この討論の後、共和党主流派の人たちの多くが、
トランプ氏を支持しないと発言しているようだが、
その前に大統領候補として選んだこと自体がそもそも間違っていたのだ。
そして、なぜこのような候補が残ってきたのか、
その背後にあるアメリカ社会の変化に注目すべきなのだろう。
10月11日 オリンピック・レガシー [日記]
52年前の昨日(10月10日)は、東京オリンピックが開催された
記念すべき日だ。
そして、2020年の開催を見通して色々な行事が行われた。
それを見て、改めてオリンピックとは何かを考えてみたい。
小池東京都知事が、経費削減という名目で
すでに決まっている3施設の見直しを宣言された理由に
「オリンピック・レガシー」という耳慣れない言葉を使われる。
そのときに使われるのは「負の遺産」という意味のことだが、
これは、膨れ上がる予算をかけて大きな施設を作っても、
その後で活用されなければ後世に負担を残すだけだというのだ。
このレガシーの本来の意味は、「長期にわたる、特にポジティブな影響」
とされるが、それは、オリンピック開催を契機に何を残そうとしているか
という理念を問われているのだ。
それには有形・無形のレガシーがあるはずで、
それをいかに創りだし、継承していくのか、
その議論が足りないように思われる。
10月7日 プロ野球ドラフト会議 [日記]
ペナントレースが終わったところで、各球団は、
来年の戦力構築に向けて作戦を練っている段階だ。
その最大の機会がドラフト会議だが、新戦力を入れるということは、
それだけ戦力外通告を受けて球界を去る選手がいるということだ。
多い球団で10人を超える選手がリストアップされているが、
それを見ると、自ら引退する選手に混じって、
20代前半の選手が大勢いるのに気づく。
これらの選手も、つい数年前にはドラフトという華やかな舞台で期待され、
また自分の力を信じて“夢”を追いかけてきたはずだ。
厳しい現実を傍目に見ながら、今年も多くの新人が指名されようとしている。
10月6日 プロ野球のCS [日記]
昨日のパリーグの1試合(ロッテ対楽天)で、
今年のペナントレースは終わった。
すでにセは広島が、パは日本ハムが優勝
(両チームが優勝することを予想した人はどれぐらいいただろう)
して、今週末からCSが始まる。
短期決戦で下位チームが勝ち上がってくる可能性があるだけに、
今年はどんなドラマが見られるのだろう。
特にパでは、日本ハムとソフトバンクが最後まで
競り合っただけに予断は許されない。
それだけ、観客は興味がそそられるということだ。
10月5日 10月の真夏日 [日記]
昨日の東京地方の温度は33℃まで上昇し、真夏日となった。
このため、衣替えした夏用の半袖シャツを取り出すことになった。
最近の温度変化を見ると、1日で5~7度ぐらいの間で変化しているので、
身体のほうがついていけない。
今日は一転して気温が下がり、夕方には雨になるようだ。
台風18号の影響とはいえ、もうこの辺で終わりにして欲しいものだ。
10月4日 ノーベル賞週間 [日記]
昨日からの1週間をノーベル賞週間というのだそうだ。
この期間にその年のノーベル賞受賞者とその研究等の
発表が行われるのだ。
その先頭を切って、医学・生理学賞に日本人の大隅良典氏が受賞した。
対象となる研究は「オートファジー(自食作用)の仕組みの発見」。
その内容はマスコミが報道しているので取り上げないが、
この研究の偉いのは、酵母のような単細胞生物から
哺乳類まですべての真核生物に備わっている機能の発見だということだ。
この機能があるからこそ、現存する生物は
地球環境の大変動にも生き残ってきたのではないか、
と想像したくなる研究なのだ。
さて、この週間に次なる日本人の受賞はあるのだろうか。
10月3日 2つの涙 [日記]
昨日、何の気なしにTVをつけると、NHK総合で日本女子オープンゴルフの
中継をやっていた。そこには、並み居るプロに混じって堂々と
プレーする若い(17歳)アマチュアゴルファーの姿が映っていた。
そして、プロでもボギーを出している難しい最終ホールでバーディを奪い、
優勝してしまったのである。
優勝インタビューでも“信じられません”と言って嬉し涙を流していた。
一方、16番ホールまでトップに立っていながら17番ホールで躓き、
逆転を許してしまったプロは、悔し涙を流して、目頭を抑えていた。
この2つの涙の違いが、これからの日本の女子ゴルフの将来を占う
象徴的な出来事になりそうな気がする。
すなわち、日本の女子ゴルフの将来は明るいと見たい。
9月30日 キンモクセイ [日記]
朝起きて最初にやることは、郵便受けから新聞を取りに玄関を出て
深呼吸することである。最近は、深呼吸する前にほのかな
香りが鼻をついてくる。キンモクセイの香りである。
どこからともなく漂ってくる芳ばしい香りはなんとなく
懐かしい気持ちにさせてくれる。
そうか、もう秋なのかと季節の節目を感じる出来事で、
それに虫の声が重なると、なんとなく感傷的になってしまう。
9月29日 日本ハムの優勝 [日記]
プロ野球パリーグは、なかなか決着がつかなかったが、
あと1試合を残して日本ハムが優勝を勝ち取った。
一時(6月18日)、ソフトバンクが日本ハムに11.5ゲームもの大差をつけていて、
いつ優勝を決めるかと騒がれていたものだが、その下馬評をものの
見事にひっくり返してくれた。
その後日本ハムは怒涛の15連勝を達成し、あっという間にソフトバンクに肩を並べ、
昨日大谷投手が西武を1安打(1-0)に抑え、堂々の優勝を勝ち取った。
まだCSが残っていて、ソフトバンクもこのまま引き下がることはないと思われるだけに、
興味が尽きないCSとなりそうだ。
9月28日 米大統領候補のTV討論会 [日記]
昨日、米大統領候補のTV討論会を見ていて、これが世界をリードする国の
トップ達なのかと違和感をもってしまった。
討論のテーマは「米国の進路」「繁栄」「安全保障」の3つだったが、
新しいことは出てこなかった。
そして、議論は白熱したが、お互いに相手の弱点と思われることを
指摘しあう品位のない中傷合戦に終わったように感じられた。
両候補とも総じて内向きの姿勢が顕著で、どちらが選ばれても摩擦が起こることを
覚悟しなければならなくなるのだろう。
9月27日 イグ・ノーベル賞 [日記]
ユーモアを感じられる面白い研究に、毎年イグ・ノーベル賞が授与される。
今年は「知覚賞」に「股のぞき効果」といって、
前かがみになって股の間から後ろ方向にものを見ると、
実際より小さく見えることを実験で示した2人の日本人学者に贈られた。
受賞式のスピーチもふるっていて、1分以内に収める必要がある。
そこで実際に「股のぞき」をやって見せて拍手喝采を受けることになった。
昨年はキスの効用、一昨年はバナナの皮の滑り具合の計測という
ユニークな研究が受賞の対象になった。
日本人は10年連続で受賞しており、真面目なだけではない、
ユーモアもあるよと訴えるよい機会となったろう。
9月26日 夏の台風 [日記]
9月に入って、昨日までの25日の間に晴れた日は
たったの3日間だけだったようだ。
今年の天候の特徴は、台風が発生するのが遅かったが、その後続々と発生し、
しかも6つも日本列島に上陸し大きな被害をもたらしてしまったことだ。
すでに台風17号が発生し、勢力を増しながら西に向かっているが、
これで終わりになるとは限らない。
地球温暖化により海水温が上昇し、それが台風の発生を容易にし、
しかも大型化するとしたら、毎年、今年以上の台風の襲来を
覚悟しなければならないのか。
9月23日 プロ野球ペナントレースの行方 [日記]
プロ野球は大詰めを迎えている。
セリーグは、広島カープが早々と優勝を決め、
2位の巨人との間に14.5ゲームという大差をつけている。
一方パリーグでは、本命と見られていたソフトバンクが足踏みしている間に、
日本ハムが急迫し、両チームの直接対決で2連勝した日本ハムに
優勝マジック6が点灯した。それでも優勝の行方は予断を許さない。
今の話題は、セはクライマックスシリーズと順位争いに、
パは優勝争いに移ってきている。
9月21日 豊洲市場問題 [日記]
豊洲市場の建物の地下に土壌汚染対策の盛り土がされなかった問題で、
当時の関係者が証言をし始めだした。
いずれも、「私は承知していなかった」と言うものだ。ということは、
「承知していた」という人はまだ証言していないということだ。
最終的には、説明が二転三転している元石原知事に行き着くのだろうが、
小池知事がリオから帰国されると、この問題が一挙に動き出すのだろう。
地下空間のある市場はすでに建っているのだから、「それでも安全か?」という検証と、
「食い違っている事実」の究明の2点から検証がなされるのだろう。
小池知事には頑張って欲しいものだ。
9月20日 リオ・パラリンピック [日記]
リオ・パラリンピックが終わった。全体が盛り上がったなかで、
日本にとっては予想以上に苦戦を強いられた大会だったようだ。
世界新記録が200以上も出たのだから、
日本の金メダルがゼロに終わったというのは頷けることだ。
それだけ海外のレベルが上がったということだ。
それと、中国とイギリスなどの最近の開催国、および今回のブラジルが
健闘したところを見ると、開催をきっかけにして
この分野に力を入れてきたことが分かる。
パラリンピックの競技を見ていると、
自らの限界に挑むアスリートの姿に感動を覚えない人はいないだろう。
東京では日本人のアスリートが躍動する姿を見たいものだ。
9月16日 「きらめき未来塾」の実施報告書 [日記]
「きらめき未来塾」の実施報告書が完成し、
今日事務局の打ち上げをすることになっている。
8月4日~7日の4日間、皆さんにはそれぞれの思いで協力していただいたが、
最終的には成功したことを喜び合いたい。
高校生たちの感想文を読んでも、「この4日間で違った自分を発見することができた」という
表現が多かったのを見ると、やってよかったと思っている。
ただし、来年度に向けて大きな課題が残ったことは確かで、
それは新しい事務局に引き継ぎたいと思っている。
9月15日 伊勢神宮詣でのご利益(3) [日記]
伊勢神宮参拝が終わったのは13:00前。
外宮、内宮合わせて2万歩は歩いただろうか。
お腹も空いたので、おかげ横丁の食堂に入り、名物の伊勢うどんを食べる。
ここで私の不手際に気づくことになった。支払をしようと思って
財布を捜しても見当たらないのだ。
直ぐに神宮の入り口にある参宮案内所に行って事情を説明したところ、
すでに連絡が来ており、警衛部で保管しているという。
どうやら、札所?で伊勢神宮のお札を求めたときに置き忘れてしまったようだ。
これもお参りのご利益と勝手に決め込んで横丁の散策を続けることになった。
赤福本店で伊勢茶に赤福餅を食べ、立ち並ぶお店を見ながら、面白いものを見つけた。
9月14日 伊勢神宮詣で(2) [日記]
五重の垣根に囲まれた正宮の隣地に同じ広さの空間と
玉砂利が敷き詰めてあり、20年毎に式年遷宮が行われるのだという。
前回は2年前に行われていて記憶に新しい。
せっかく来たのだからといって外宮にある「せんぐう館」に入って
式年遷宮について詳細な展示を見る。
圧巻は「遷御の儀」を再現している1/6のミニチュア版で、
極めて精巧に作られていて、まるで本物のように見る人に迫ってくる。
神宮では、まるで2000年の時間が止まったような錯覚を覚えてしまう。
神宮の地を自分の目と足でしっかりと体験することができた1日であった。
成田さんご夫婦に合掌。
9月13日 伊勢神宮詣で(1) [日記]
9月11日は、前日桑名に一泊し、成田さんご夫妻のご好意に甘えて伊勢神宮を
参拝してきた。境内に入ると一瞬感じるサムシング。
これが伊勢神宮の霊気なのかと納得。
自然と手を合わせ、頭を下げたくなる。まず外宮から回る。
今日はゆっくり回れる(参拝者が少ない)と思ったところ、そこから5キロ
離れている内宮に回って初めて、一般の人は内宮だけを参拝しているのに
気づいた。五十鈴川にかかる宇治橋を渡るとそこはもう内宮。
鳥居をくぐると玉砂利を敷き詰めた参道が続く。
正宮にたどり着くまでに多くの別宮に参拝する。
そしていよいよ正宮にたどり着く。
そこはもう別世界だ。
2年前に式年遷宮されただけあってまだ真新しい。
そこには悠久の時間が流れている。
9月12日 「いのちの授業」講師育成研修 [日記]
9月10日、大垣で開催されたエフ・フィールド主催の「いのちの授業」講師育成
研修に参加することになった。
いつものことだが、会場に入って驚くのは、女性(母親)のパワーである。
今回はリピーターを含めると23名が参加されていた。
私の役割は、「いのちの授業」の講師としてこどもに教える者の資質であるEQと
こどもの自尊心について話すことであった。
テキストとPPのデータをもとに説明したが、皆さんの興味は自尊心にあった
ようだ。
講義の後での質問もそれに関することに集中していて、皆さんの受講態度から
見て、きっと良い先生になられるに違いないと確信できるものであった。
このような運動が全国に広がることを期待したいものである。
9月9日 保育園の増設だけでよいのか [日記]
保育園の増設は大いに結構なことである。しかし気になることがある。
これほどまでに個人の権利が尊重されるようになると、
ますます個人(母親側)の要求がエスカレートして、何もかも保育園に依存
するということが起きないか心配である。
その為にも、育児に関する個人の役割とは何か、保育園の役割とは何かについて
しっかりした議論が必要なのではないか。
子育ての基本はあくまで個人(家庭)にあるという前提に立てば、
収まるところに収まると思うが、育児放棄になりかねない結論だって考えられる
世の中である。
その議論のうえに保育園の増設を訴えて欲しいものだ。
9月8日 保育園の増設 [日記]
1億総活躍社会をめざし、待機児童を減らすために保育園を増設すると公約すれば
議員に選ばれる時代になった。
しかし、一方で都市に保育園を造ろうとすると、「うるさい」からといって
住民が反対するということも起こっている。
これでは、保育園もゴミ焼却炉並みに建設が難しくなってくるだろう。
日本はいつからこれほどに個人の権利を尊重する国になったのだろう。
9月7日 3年生の就職講座 [日記]
来春に卒業する学生の採用はほぼ終わり、
10月1日の内定式を待つばかりとなっている。
それでもまだリクルートスーツの学生を見かけるのは、
複数の内々定をもらった学生が、本命の1社を残して辞退の連絡をしているため、
企業によっては予定を下回り、その補充を行っているからだ。
そんななか、ある大学の3年生(2018年に卒業予定)の
就職支援講座の打ち合わせをしてきた。
今年はどんな学生とめぐり合うのだろう。
9月6日 勝者の振る舞い [日記]
リオ五輪の興奮が冷めないうちに、間もなくリオ・パラリンピックが始まる。
競技を見ていて、勝者が敗者の目の前で飛び跳ねたり、コートにひっくり返って
喜んだり、色々なポーズを取っている姿が印象的だった。
それだけ苦労が報われて嬉しいのだろう。
一方で、涙を流して悔しんでいる敗者の姿も映し出されて対照的だ。
勝負だから勝ち負けがあるのは当たり前だが、勝負の後はさわやかであって
ほしいものだ。
すなわち、共に戦った相手を称え、これ見よがしにしないで心の中で喜ぶ。
それは、戦う者の心構えだ。
相手ではなく自分に打ち克った勝利を心の中で褒めよう。
9月5日 上着の着用 [日記]
9月に入って上着を着るようになったが、さすがに昼間は脱ぎたくなる。
ただし、冷房の効いた電車やオフィスの中では
ちょうどよいから手放せないでいる。
それに朝夕にはめっきり涼しくなって、
戸外でも背広の重さを感じなくなってきた。
ただし、ネクタイはまだ暑苦しいからしていない。
半そでのシャツに上着、あとしばらくの格好だ。
9月1日 虫の声 [日記]
今日から9月。そういえば、日中の時間も心もち短くなってきたように感じる。
夕方いつもの時間帯に家路につく頃、道すがら虫の声が聞こえてくる。
鈴虫とコオロギは区別がつきそうだが、あとは分からない。
こんなとき、作詞家の名前は忘れても「虫の声」の「あれ松虫が鳴いている
ちんちろ ちんちろ ちんちろりん・・・」の歌詞だけは覚えている。
時折口ずさむこともある。
8月31日 落ち葉 [日記]
台風10号は、岩手県に上陸し、北海道に抜けて各地に大きな被害をもたらした。
東京地方も一昨日からはげしい雨となり、昨日も午前中を中心に風を伴った
横殴りの雨となった。
今朝は台風一過の晴れとなったが、市ヶ谷から靖国神社までの舗道には、
桜の葉っぱが所狭しと落ちていて、それを踏みしめながら歩いてきた。
8月30日 「きらめき未来塾」の報道 [日記]
きらめき未来塾が終わって、今は実施報告書の作成に取り掛かっているが、
ほぼ完了し印刷を待つばかりとなっている。
そんななか、4日間に取材を申し込まれたマスコミが数社あったが、
そのうちの2社に取り上げていただいた。
かなり大きな記事になっていて、主催者、講師、受講生である
塾生に直接取材されていてなかなか読み応えのある内容になっている。
8月29日 迷走台風10号 [日記]
8月19日前後に相次いで発生した台風9号、10号、11号のうち、
なぜか10号だけは西南に進み、26日になって進路を反転させて
東寄りに向きを変えた。
太平洋上を迷走している間にエネルギーを溜め込み、
大型に成長して日本列島に並行するように北上を続けている。
そして、今度は日本の北側を蛇行するように流れる偏西風の影響で、
日本列島の方向に向きを変えるのだという。
気象庁も「今後の台風情報を注視し、早い段階から備えてほしい」
と呼びかけている。
珍しいが、迷惑な台風である。
8月26日 青年海外協力隊50周年記念誌 [日記]
昨夕、青年海外協力隊50周年誌(普及版、完全保存版、英語版の3分冊)の出版が
すべて完了し、そのため1年以上にわたって結成されていたプロジェクトの
解散・懇親会が行われた。
JICA,協力隊を育てる会、出版社などの関係者が出席され、一人ひとりから
エピソードなどが披露され、楽しい懇親会となった。
もし、本をご希望の場合には、私のほうにご連絡ください。
8月25日 広島カープにM20が点灯 [日記]
セリーグを独走する広島カープが昨日、巨人に勝ち、M20が点灯した。
25年ぶりのことである。
残り26試合のうち、巨人戦5試合に全敗しても、20勝すれば勝率で巨人を上回り、
優勝が決まるという算段だ。
広島ファンにとっては堪えられない日になったことだろう。
一方、ブッチギリで優勝かと思われていたソフトバンクがここにきておかしく
なり、日本ハムとデッドヒートを繰り広げている。
オリンピック期間中は興味が逸れていたが、ここにきて面白くなってきた。
8月23日 台風の軌道 [日記]
つい先日、日本列島に近い太平洋上に3つの台風が相次いで発生した。
台風9号、10号、11号である。
そして何故か11号が先に北上し、北海道地方に上陸して大きな被害をもたらした。
ところが、今度は台風9号がそれを追いかけるようにして北上し、関東地方に
上陸した。そしてその後も東北地方を縦断して北海道に再上陸することになった。
北海道には7号の上陸もあり、1シーズンに3つの上陸は極めて珍しい現象だという。
ところが、太平洋上にはまだ10号が残っていて、こちらは西方に進んでいるという。
8月22日 次は東京オリンピック [日記]
リオ五輪もいよいよ今日が閉会式だ。
式典の最後にリオ市長から東京都知事へ五輪旗が渡されると、東京五輪が
動き出す。
ところで、日本にとってリオ五輪はどんな意味があったのか。
メダルの数は過去最多となり、最後は、男子400メートルリレーの銀メダルで
歴史的なフィナーレとなった。
一人ひとりの能力では劣っても(決勝に残れない)、団体戦になると能力を
発揮する。シナジー効果を発揮する場面が多く見られた。
そこに日本の生きる道があるのかも知れない。
東京五輪では、新しい能力発揮の可能性が試される場になるかも知れない。
8月19日 アクティブラーニング(5) [日記]
それでは、実際にどんな図が描かれたか、イメージを見ることにしよう。
真ん中に主要テーマをもってきて、それに関連する大きなブランチを描いていく。
そして、そのブランチからさらにサブブランチを伸ばしていることが分かる。
発表のときは、ブランチ毎に1人の担当者を割り振りすることになる。
そして、最初または最後に全体を総括するコメントが説明されることになり、
全体を俯瞰することができるのだ。
彼らは、これを見事にやってのけてくれた。
8月18日 アクティブラーニング(4) [日記]
マインドマップの良いところは、中心(テーマ)からブランチを伸ばすに
当たって、人数分の本数を伸ばせば、発表に当たっては1本ずつ担当することが
でき、えこひいきしなくてもよいというところにあります。
予め塾生にそれを伝えておけば、彼らも責任をもってブランチを伸ばしてくれます。
そして、さらにサブブランチを作ることで、重要度に応じた項目を並べることが
でき、発表のときも中心→ブランチ→サブブランチと順を追って説明できるという
メリハリを付けることができます。
今回は、塾生は見事にそれをやってくれました。
8月17日 アクティブラーニング(3) [日記]
きらめき未来塾で勉強したことは毎日その日のうちに整理しておき、
翌朝のチームミーティングのときにお互いに発表しあい、どんな点に興味をもったか、
どんな点が分からなかったかなどチームとしての意見をまとめてもらいました。
そのなかでチームとして一番興味をもったテーマについて最終日に
その成果を全員の前で発表することにしました。発表の手法は、
マインドマップを用いて行うことにしました。そうすることで、
チームのディスカッションは活発になり、全体として俯瞰することもできました。
8月16日 アクティブラーニング(2) [日記]
ALは講義や座学などでただ知識を記憶するのではなく、
学習者自身が問題を考え、話し合い、疑問を質し、
新たな視点でまとめ直し、発表するような、能動的な学習方法を指します。
日本の多くの学校で行われている授業は、講義や、教科書を読む
という形式が主流ですが、これは学習効果という点では
あまり期待できないものだということがわかります。
つまり、ただ座って先生の講義を聞いているときの脳の活動は、
眠っているときとあまり変わらないということです。
「講義を聞いていると眠くなる」という体験をした人は少なくないでしょう。
それに反して、ディスカッションしたり、実際にやってみて練習したり、
さらには他の人に教えてみることで、知識定着率は
大幅に向上することになります。
きらめき未来塾では、その手法を取り入れることにしました。
8月15日 終戦記念日 [日記]
今日(8月15日)は終戦記念日。71年前の今日、日本は連合国に無条件
降伏した。敗戦なのになぜか敗戦記念日とは言わない。
昨年は70年目ということで、安倍首相の70年談話が発表され、マスコミも大きく
騒いだが、今年は静かだ。
この日のことを覚えている人も少なくなってきた。
遠からず戦前生まれの人はいなくなるだろう。
あれから71年。日本は大きく変わった。
戦争で日本人は何もかも失ったが、希望だけはあった。しかし、今はどうか。
何もかも手に入れたが希望を失ってしまった。
このような社会を豊かな社会と言うのだろうか。
8月12日 アクティブラーニング(1) [日記]
高校生のための「きらめき未来塾」では、15人の講師が12講座(1講座2人が
担当する場合もある)を受け持って講義が行われる。
しかも、テーマはいずれも高校の授業では行われないようなものばかりだ。
それを、高校で行われるような一方的な講義形式で行うと、おそらく頭の中は
混乱して受け付けなくなるだろう、との予測のもとに、私たちは、この4日間を
アクティブラーニングの形で行うことにした。
8月10日 71回目の原爆記念日 [日記]
また原爆記念日がやってきた。
あの日から71年。
被爆者の平均年齢は80歳を超えていて、記念式典に出席する被爆者が少なく
なってきているという。
その現状に鑑み、長崎の田上市長は、「戦争体験、被爆者の体験に耳を傾け、
未来のために過去に向き合う一歩を踏み出して」と若い世代に訴えた。
もっともなことである。
被爆体験を風化させないための努力が、核廃絶という最終到達点の原点に
なってくれればと思う。
8月9日 ムラの内と外 [日記]
きらめき未来塾のためにムラ(代々木オリンピックセンター)にいるときは、
スケジュールに追われてほぼ外界の情報が遮断されていた。
それは集中して何かに取り組むときには効果的な方法だ。
しかも、外の情報を知りたいという意欲が薄れていくから不思議だ。
ところがいったん外に出ると、一斉に元の世界に戻ってくる。
リオ・オリンピックも始まっている。
夏の高校野球も・・・・、原爆記念日(広島)も終わっていた。
4日間だが、浦島太郎になっていた。
この不思議な感覚は一体何を意味するのだろう。
8月8日 「きらめき未来塾2016」開催 [日記]
「きらめき未来塾2016」は8月4日(木)―7日(日)の3泊4日のスケジュールで
開催した。高校生67名が全国から集まり、代々木オリンピックセンターを舞台に
しての合宿研修である。
これにサポーター12人、事務局が8人の総勢85名の体制で臨んだ。
講座は12もち、AIの進歩、分身ロボットの話から、農業など社会変化のうねりを
どう捉え、それにどう対応するか、座標軸のもち方を学ぶことで、自分たちの
目線でそれをつくり、多くのテーマをディスカションし、まとめて最後に
全員発表するというプロセスをとった。
初日に集まったときの不安そうな顔から、自信に満ちた顔で発表しているのを
見て、これが私たちの作品だと言えるのを誇りにしたい。
8月3日 オリンピック考 [日記]
いよいよリオ五輪が始まる。
それを前に選手団や選手から“金メダルを取ってくる”という勇ましい声が
聞かれる。
しかし、いざ蓋を開けてみると大抵はカラ元気で終わっているケースが殆どだ。
世界で勝つためには、最低限自分の記録は破らなければならない。
それができないで、さらにその上の記録など破れるはずがない。
多くの選手は、自分のことを棚において、一挙に世界の頂点に立つ“夢”を
語るのだ。
選手たちが競争するのは世界クラスの選手だが、本当の相手は自分自身なのだ。
自分に勝てた人だけが世界に勝てる。
つまり他人と競争する前に自分と競争し、自分に勝たなければならない。
それが克己の考え方だ。それができない選手に限って“金メダル”というのだ。
(この続きは、4日間の合宿研修の後に書きたい)
8月2日 体が眠っている [日記]
ここ1ヶ月ほどの間、「きらめき未来塾2016」の準備で
大童の毎日が続いている。そのためか、疲れで体が眠っている状態だ。
通勤電車の中でも、いつもは本を読んでいるが、ここしばらくは目をつぶって
うとうとすることが多い。
4日の開催まであと2日を残して、準備の状況はまだ90%といったところ
である。今日も体力仕事が残っている。
8月1日 女性初の東京都知事誕生 [日記]
蓋を開けてみると、小池百合子氏が圧勝した知事選となった。
組織票をバックにした増田氏も、野党票を当てにした鳥越氏も、草の根の
運動には勝てなかった。
女性がガラスの天井を壊す例は、米の大統領(まだ候補だが)、英の首相など
珍しくなくなったが、日本の首都に女性のトップが誕生した意味は大きかろう。
小池氏がどんな政策を実行するか期待したい。
なかでも、立候補したときに「都民のための都政を取り戻すことが今こそ必要」
として打ち出した3つの公約はどこまで実現できるか見守りたい。
・都議会の冒頭解散
・五輪などの利権追及
・舛添氏問題の再チェック
7月29日 やっと明けた梅雨 [日記]
気象庁は昨日(7月28日)、関東地方の梅雨明け宣言を行った。
平年より7日、昨年より18日遅い梅雨明けとなった。
天気予報によると、これから1週間ぐらいは高気圧に覆われ、晴れる
(暑くなる)日が多くなるという。
ところが、長い入梅期間にもかかわらず、降水量は東京で平年の86%、宇都宮で
55%にしかならず、水源池は水不足になっている。
そのため、梅雨明けと同時に取水制限が行われようとしている。
後は台風頼みか。
7月27日 弱者への不寛容社会 [日記]
昨日ショッキングなニュースが駆け巡った。障害者施設の入居者19人が、
26歳の元職員によって殺害されたという。
逮捕された犯人は、「障害者なんていなくなればいい」
「安楽死させたほうがいい」とうそぶいているという。
そこに勤めていた人(犯人)にしか見えないこともあるだろうが、この事件を
個人の資質の問題として片付けてしまうと、また、この種の事件が起こるのでは
ないか。これは弱者に対する社会の寛容の問題である。
しかも、犯人も弱者に近い人だと思われる。
「このような人たちがいなくなれば、自分は・・・・」という発想(妄想)だ。
社会が寛容に向かう中で、個人が不寛容になる・・・・格差社会の向こうに
見える縮図なのかも知れない。
7月26日 きらめき未来塾の準備状況 [日記]
きらめき未来塾は、来る8月4日~7日の日程で、全国の高校生60名を対象に
合宿研修を行います。12回目(12年目)にして初めて東京開催となり、
国立オリンピック青少年センターを舞台に東京都の教育委員会や板橋区など多く
の団体の協力を得て開催することになりました。
事務局を預かる身としては、総勢80名の受け入れ体制と、教材づくり、
講師やサポーターとの連絡など多くの業務をこなすのに汗だくの状態である。
そのなかで、昨日全員に配布する教材「しおり」を完成することができ、
今日発注することになった。やっと一息つくことができるが、まだ、名札、
チーム編成、部屋割りなどの細かな仕事が残っている。
7月25日 サポーター研修 [日記]
「きらめき未来塾2016」は、予定していた60名の受講生を募集する
ことができた。そして、その受け入れ準備に大童の毎日だ。
その一環として、昨日、受講生の指導係であるサポーターの皆さん
(総勢10人の一部)に集まっていただいて、役割の確認と行動について研修を
行った。
4日間(8月4日~7日)の合宿研修が有意義なものになるかどうかは、
このサポーターにかかっているだけに、皆さん真剣に取り組み、
改めて自分たちの責任の重さを自覚していただけたものと思っている。
7月21日 都知事選 [日記]
都知事選が中盤に差し掛かっているが、地域が広いためか一度も選挙カーなど
による演説なるものに出くわしていない。誠に静かな選挙戦だ。
ところがマスコミのほうは賑やかだ。それも政策を巡っての報道より、
個人の中傷に近い記事が多い。
これは裏に対抗政党があるはずで、これでは都民も誰に入れていいものか
迷うだろう。
いっそのこと、地方自治体の選挙は全員無所属にするというルールをつくったら
どうだろう。
7月20日 昭和の巨人亡くなる [日記]
先日来、昭和を象徴する二人のマスコミ人が亡くなられた。
永六輔さんと大橋巨泉さんのお二人である。
二人とも戦前生まれの昭和人である。今にして思えば、何もないが、希望だけが
あった時代を生き抜いてきた人たちが、ほっと一息ついているところで、
二人の軽妙な言い回しに自分を代弁してもらっていると感じたのではないか。
昭和は本当に遠くなった。
7月20日 セミの声 [日記]
昨日(7月19日)、初めてセミの声を聞いた。
今年は鳴き出すのが遅いなと思っていたところ、靖国神社の杜に
近づくにつれてセミの声がして、やっと夏が来たという感じがしている。
セミの種類はどうやら、アブラゼミ、クマゼミ、ミンミンゼミといったところか。
朝方はアブラゼミとクマゼミの声が、夕方になるとミンミンゼミの
声が大きくなり、なんとなく忙しく感じるのは年のせいか。
7月19日 梅雨明け宣言 [日記]
昨日(7月18日)、九州地方から東海地方まで一斉に梅雨明け宣言が出た。
確か入梅のときも、これらの地方は同時だったように記憶している。
そして、海の日にふさわしく、各地で海開きが行われたようだ。
一方、関東地方はもう少し遅れるということだ。
入梅しても、雨らしい雨は降らなかったので、水源地は水不足が続いている。
せめて、この地域だけでも大雨を降らせて、梅雨明けになってほしいものだ。
7月15日 「きらめき未来塾2016」の申込み締め切り [日記]
「きらめき未来塾2016」は、始めて関東地方で開催するということで、
募集に当たってきましたが、定員60名をオーバーすることができ、
本日をもって締め切りとします。
皆様のご協力に感謝します。
あとは、8月4日~7日までの合宿研修に向け、鋭意準備を進めていくことに
なります。
7月14日 今度は東京都知事選 [日記]
参院選挙が終わったと思ったら、今度は都知事選だ。
舛添前知事の退任を受けて、誰が立候補するかホットな話題を提供している。
推薦を受けないで出る人、受けないで引っ込む人、そして最後に、
受けて出る人がでてきた。
本来はこれが逆だと思うのだが、今回は出たい人が先にでてきたので、
引っ込みがつかなくなっている。
そして最後に野党統一候補として出てきたのは鳥越俊太郎さんだ。
がんの病歴のある人だ。
記者会見で健康のことを尋ねられると、「がん患者だからこそできることがある」
と答えられていた。
鳥越さんの頭の中にどんな都政のイメージがあるのだろう。
7月13日 大きな丸ポスト [日記]
以前紹介したことがあるが、「ルネこだいら」の前には大きな丸ポストがある。
今では、この種の丸ポストを見ることは殆ど無いが、小平市には残してある
という。しかも日本一大きなポストだという。
さすがに立ち止まって、珍しそうに見ている人もいるが、試しに、このポストに
郵便を入れる人もいるのかなと思ってしばらく見ていたが、
誰も入れる人はいませんでした。
7月12日 ブログのアクセスが40万件を突破 [日記]
私は、ブログとfacebookの両方を書いていますが、昨日現在、ブログのアクセス
件数が400,052件となり、40万件の大台を突破しました。
始めたのは、オバマ大統領の就任式の日だったので、足かけ7年半ということ
になります。最近は、別々の原稿を書くのが面倒になり、facebookと同じにして
いますが、何故かブログのほうがアクセス数は多くなっています。
もしかして、別の人に見ていただいているのかなと思っています。
このブログを読んでいただいている皆さんに感謝しています。
7月11日 参院選挙 [日記]
7月10日に行われた参院選挙は前評判どおり自民党が強かった。
そして、憲法改正に前向きな政党(公明、維新)を加えると、非改選議員と
合わせて、改正を発議できる3分の2(162)の壁を突破した。
一方、憲法擁護を打ち出した民進党は退潮の勢いを止められず、
惨敗に終わってしまった。
これで、安倍首相は信任されたとして、憲法改正の方向にカジを切るに違いない。
国民もそれを望んでいるのだろうか。
ちょうど、英がEU離脱を決めた国民投票の結果を見ているような気がする。
建前と本音が食い違う結果でなければと思わずにはいられない。
7月8日 「きらめき未来塾」の受講生募集 [日記]
認定NPO法人「きらめき未来塾」は、この夏休み期間を利用して、
高校生のための合宿研修「きらめき未来塾」を開催することになりました。
そして、現在受講生を募集しています。
①期間は、8月4日から7日までの4日間。
②会場は、オリンピック記念青少年センターと板橋区グリーンホールなど。
③講師は、日本を代表するオピニオンリーダーや研究者などです。
④参加費は無料ですが、会場までの交通費は自己負担となります。
今回の募集人数は60名で、定員になり次第締め切らせていただきますので、
早めにお申込みください。
詳しくは、「きらめき未来塾」のホームページをご覧ください。
7月7日 ツバメの巣 [日記]
先日小平駅から「ルネこだいら」まで歩いていて、商店街のアーケードの軒下に
ツバメの巣を見つけた。
ひな鳥も孵っていて、賑やかにエサをねだっている姿が微笑ましい。
どうやら商店街でも有名になっているようで、巣の手入れもされていて
飾りまで付いている。
多くの人が立ち止まって写真を撮っていて、私もその一人になった。
7月6日 一足早い七夕 [日記]
いつも利用している西武新宿線のターミナル駅に、七夕の竹と側机に短冊が
用意してあり、「短冊に願いを込めて書きましょう」という解説がついている。
そこで多くの人が思い思いの願いを書いて枝に結び付けている。
中には外国人が面白がって英語で書いている姿も微笑ましい。
7月5日 フレッシュ名曲コンサート [日記]
7月2日(土)にルネこだいら大ホールで小林研一郎&東京フィルのコンサート
に行ってきた。演奏曲は、ラフマニノフ、ドヴォルザーク、チャイコフスキー、
スメタナの代表曲で、間に小林さんの軽妙な解説が入り、久しぶりに楽しい
時間をすごすことができた。
7月4日 板橋倫理法人会での講演 [日記]
7月2日(土)、早朝の7:00から、板橋倫理法人会で「きらめき未来塾で学んで
欲しいこと―今こそ伝えたい夢・希望・目標―」というテーマで講演してきた。
日本は、戦後何にも無いところから今日の繁栄を築いてきた。
そこには「何にも無いが希望だけがあった」。
つまり、努力すれば必ず報われる時代を経験してきた。
しかし今はどうか。
「何でもあるが、一つだけ無いものがある。それが希望だ」と言われるように
なってしまった。そして、今回「きらめき未来塾」で受け入れる高校生は、
20世紀最後の年に生まれた人たちで、「失われた20年」の真っ只中を生きて
きた世代で、これからも豊かさという点では親の世代を超えられない時代を
生きなければならない。
それでも私たちは、子どもたちに希望をもって欲しいと思う。
それでは、希望とは何か、夢や目標とどう違うのか。
それを整理したうえで、子どもたちに「希望をもち、目標を設定して自分の
キャリアを歩んで欲しい」ということを伝えたいと思っている。
7月1日 TBSの取材 [日記]
昨日(6月30日)、この欄でビートルズ来日50年の話を書いたが、
その後たまたま50周年を記念した写真展に招待されて寄ってみることにした。
そこで、TBSの取材を受け、当時の世相を中心に聞かれることになった。
時間にして約10分。
ひょっとするとそれが20秒から30秒に短縮されて放送されるかもしれない。
番組は土曜日(明日)22:00からの「情報7Days ニュースキャスター」で
取り上げられるようです。(ビート武氏がレギュラー出演)。
興味のある方は見てください。
6月30日 ビートルズの来日50年 [日記]
昨日(6月29日)は、ビートルズが来日して50年。
それを記念していろいろな催しが行われているが、音楽の世界でこれだけ
愛されたグループも少なかろう。私は、社会に出て1年のときで、
その当時の熱狂的な雰囲気と、一方でそれに水を差すような発言があったこと
を覚えている。
日本武道館での5回の公演はいろいろな心配事を吹き飛ばすに十分な
できごとであった。このグループのおかげで、日本の音楽のレパートリーが
増えていったことは間違いない。
6月29日 セリーグの珍現象 [日記]
今年のセリーグでは、広島が22年ぶりに10連勝し、2位の巨人に9ゲーム
という大差をつけてしまった。
勝率で5割を超えているのは広島だけである。一方、2位以下は、6位の
ヤクルトまで勝ち数では33勝で並び、負け数の違いで順位が決まるという
珍現象となっている。
どうやら、オールスターゲームまではこのまま行きそうで、ひょっとすると
広島の優勝も夢ではないと言えそうな情勢である。
6月28日 局地的な大雨 [日記]
東京地方は今朝から大雨となった。入梅後としては久しぶりのことである。
雨が降らなかったため、関東地方の貯水池は干上がって、今夏は節水の
呼びかけが行われるだろうという予測が立っている。
これで少しは潤って欲しい。一方、熊本地方を始めとして九州、中国地方は
記録的な豪雨に見舞われている。
私の故郷である福山地方は河川が氾濫して高校時代に見慣れたところが水浸しに
なっている映像が飛び込んできた。
自然には適度という概念は無いようだ。
6月27日 直接民主主義の怖さ [日記]
今回の英におけるEU離脱に関する国民投票を見ていて思うことがある。
今回は投票権がある人全員に賛否を問うという直接民主主義の方法が取られた
ということだ。ところが、普段は、間接民主主義の方式をとっていて、選挙民が
選んだ国会議員が議論のうえで賛否を決定するという方式が取られる。
もしこの方式で議論し、決議されたら、違った結論(EU残留)が出た
のではないか。キャメロン首相は何故こちらの道を選ばなかったのか。
今でも疑問が残る。
6月24日 こうも気になる英の動向 [日記]
EUから離脱するか、残留するかについての英の国民投票が終わったころだ。
直ちに開票作業が行われ、日本時間の午後には大勢が判明することに
なっている。英ではこれもブックメーカーオッズ(賭け)の対象になっていて、
どうやら残留に軍配が上がりそうだが、どうも気になる動きではある。
それは戦後営々として築かれてきた世界の体制が、ここにきて見直しが
行われているということだ。
その原因はどうであれ、英が離脱すれば他の国にも波及し、EU分裂の
可能性が見えてくるからだ。
それだけは避けて欲しいものだ。
6月23日 参院選挙戦はじまる [日記]
初めて尽くしの参院選挙戦が始まった。
1.1票の格差を是正するため合区(鳥取・島根、徳島・高知)を含む
「10増10減」の変動があった
2.1人区で野党統一候補が立てられた。
3.選挙権年齢が18歳以上に引き下げられ、240万人が新たに加わった。
争点は、与党はアベノミクスを定着させること、野党は憲法改正阻止と
かみ合わない。
これから来月〈7月〉10日まで、街宣車のマイクの音を騒音と感じないで、
じっくりと政策を聞いてみたい。
そして当選しても議場で居眠りするような議員を選ばないようにしたいものだ。
民意は選挙でしか表明できないのだ。
6月22日 英はEUを離脱するのか [日記]
英がEUを離脱するかどうかを巡って、英だけでなく全世界が固唾を呑んで
見守っている。
昨日発表された3つの世論調査では、2つが残留、1つは離脱がそれぞれ優位に
たっていると報じ、予断を許さない状況である。
しかも、つい先日には、残留派の議員が殺害されるという惨事が起こっている。
国民投票は23日に行われるが、英にとっては、どちらに転んでも平安では
済まされないだろう。
進むも地獄、退くも地獄のような気がする。
6月21日 内定が出始めた大手企業 [日記]
6月に入って大手企業の採用活動が本格化してきた。学生たちから、
最終面接に行ってきますというメールが入ってくるようになった。
すでに内々定を出している企業もかなりあるようで、
他社との競合を意識して1日おきに面接を実施するところもあるようだ。
この調子では、今週末ぐらいから一斉に内々定が出る情勢になってきた。
今年は、大手企業の採用スケジュールが昨年より2ヶ月早まった
こともあり、今月末がピークになりそうな見込みである。
6日20日 イチロー選手の快挙 [日記]
ついにイチロー選手(42歳)が、大リーグの安打記録をもつピート・ローズの
4256本(日本1278本、米2978本)を超えた。
4000本を越えるのは、ピート・ローズとタイ・カップ(4191本)の2人
しか達成していない大記録である。
しかし、イチロー選手にとっては通過点にしか過ぎない。
4000本を達成した試合後のインタビューで、イチロー選手が語った言葉で、
「8000回の悔しい思いがある。誇れるとすれば、常にそれと自分なりに
向き合ってきた事実だと思う」というものがある。
人は、成功したことよりも失敗したことから学ぶことが多いことをいみじくも
語ってくれている。
実は、今夏のきらめき未来塾で、イチロー選手の小学6年生のときの作文を
紹介し、夢→希望→目標のステップについて説明しようと考えていて、彼らが
改めてその意味を考えてくれたらうれしい。
イチロー選手にはもっと先を目指して欲しい。
6日17日 きらめき未来塾で学んで欲しいこと [日記]
きらめき未来塾で学んで欲しいこと
―高校生に今こそ伝えたい夢・希望・目標―
7月2日(土)に、板橋倫理法人会の経営者モーニングセミナーにおいて、
上記のテーマの講演を行うことになった。
板橋倫理法人会は、8月4日~7日に開催する未来塾の後援をしていただくことも
あり、そのPRという意味合いを込めて今回の講演を引き受けることにした。
私たちは、戦後何にも無いところから今日の繁栄を築いてきた。
そこには「何にもないけれど希望だけがあった」。
つまり、それ以上悪くなることは無く、努力すれば報われる時代を生きてきた
わけだ。しかし、今はどうか。何でもあるが、一つだけ無いものがある。
それが希望だ。と言われる
日本をつくってしまった。
しかも大きな負担を子どもの世代に残してしまった。
それでも私たちは、子どもたちには希望をもって欲しいと思う。
じゃ、希望というのは一体どういうもので、どうやってもてばいいのか、それを
この講演会で話してみたいと思っている。
6日16日 権力は腐敗する [日記]
舛添知事の辞任劇を見ていて、二つの警句を思い出した。
一つは「権力は腐敗する」であり、もう一つは「裸の王様」である。
舛添知事の場合はまだ2年4ヶ月の短い期間であるにもかかわらずもうこれに
該当するのだから始末におえない。
トップに上り詰めると、これぐらいは許されると思って、公私混同が始まる。
それに対して誰も注意しない。見て見ぬ振りをする。
だんだんエスカレートする・・・。
それにしても、こう短期間に起こるとは、そもそも間違った人を知事として
選んでしまったのかも知れない。次は清廉潔白な人を選びたい。
6日15日 愛想をつかされた舛添知事 [日記]
東京都の舛添知事については、連日の報道でいよいよ進退窮まった、
というところか。今日15日には、都議会の議員運営委員会に不信任決議案が
提出される見通しだが、与党自民党がそれに同調するかどうかが焦点に
なっている(本会議で4分の3以上の賛成が必要なため)。
知事は、給与を全額返上することを条件に、
リオデジャネイロ五輪・パラリンピック終了までは知事を続けたい意向を
表明している。虫のいい話である。
今回のケースは、議会よりも都民が嫌気をさして辞任を求めているだけに、
辞任やむなしの結論になるのではないか。
男の花道は難しい。
6日14日 不確実性の時代 [日記]
安倍首相がサミット後に発表された声明はひょっとすると当たっている
かも知れない。世界経済の危機が起こりうるということだ。
イギリスがEUを離脱するかも知れない。
アメリカにトランプ大統領が誕生するかも知れない。
中国経済がおかしくなるかも知れない。ギリシャが破綻するかも知れない。
・・・・このようなことをつなぎ合わせると、リーマンショック以上のことが
起こりうるということだ。
ただ一つだけわからないことは、そんな危機のとき、“比較的安全な”と
言われる円が強くなるということだ。
6日13日 雨の音で目が覚める [日記]
今朝は雨の音で目が覚めた。
いつもは、明るさで目を覚ますのだが、今日だけは違った。
すぐにカーテン越しに外を見ると、大粒の雨が降っている。
入梅後初めての本格的な雨である。
こんなときは、家内に早く起きてもらって(いつもは寝ている)、駅まで車で
送ってもらうのだが、さすがに文句は言われない。
市ヶ谷駅から事務所までの靖国通りは、ゆるやかな傾斜になっていて、雨水を
集めて川のような流れができていて、それを避けながら歩くことになった。
6日9日 入梅とは名ばかり [日記]
入梅したというのに、東京地方では一向にまとまった雨が降らない。
いつものことだが、気象庁が入梅宣言を出すと、しばらく雨の降らない日が
続くものだ。今年も例外でないようだ。
そのため、関東地方の貯水池は雨不足がたたって水位が下がっているという。
一方で、地震の被害があった熊本地方には大雨が続いているという。
自然は不公平なようだ。
6日8日 きらめき未来塾(4) [日記]
高校までの勉強の仕方は、先生が教え、生徒が学ぶ。
しかもそこには正解があるというものです。
したがって、生徒はひたすら正解を覚えるという学習方法が成り立ちます。
しかし、きらめき未来塾では、正解のあるテーマはほとんどありません。
生徒たちはひたすら講師から疑問を投げかけられ、自分で考え、仲間と議論して
自分たちの考えとしてまとめていく、という学習スタイルが求められます。
いわゆるアクティブラーニングの手法が求められるのです。
これは、大学の講義を先取りするもので、終わってみると、主体的に学ぶとは
こういうことなのだと確信をもって家路に帰れると思っています。
6日7日 きらめき未来塾2016(3) [日記]
きらめき未来塾が目指すのは、激変する世界で、この国の未来を築くことに
貢献する人材の育成です。
そのような人材は多様で、正解はありません。どんな道であれ、志を立て努力、
鍛練することで目標に到達できるものです。
この塾での4日間で心のスイッチが入る生徒が出現してくれれば私共にとって
望外の幸せです。
情熱と心ある高校生の参加を広く募っています。
募集要項
1.開催期間 :2016年8月4日(木)~7日(日)(3泊4日)
2.開催場所 :国立青少年総合センター他
3.募集人数 :約100名(聴講生を含む)
4.募集期間 :2016年6月1日(水)~30日(木)
5.応募資格 :次の条件を満たすこと。
①平成28年度に、高等学校に在学していること。
②塾の全てのプログラムに参加できること。
③共同生活が可能であること。
④卒塾後、10日以内にレポートを提出すること。
6.参加費 :無料(ただし、集合場所までの交通費は自己負担とする)
7.入塾選考方法:入塾申込書、推薦書(学校長等より推薦を受けた場合)
ならびに作文により書類選考。
なお、提出物は返却しませんので、ご承知おきください。
※作文テーマ「自分の将来について考える」800字以内
6日6日 きらめき未来塾2016(2) [日記]
高校生のための「きらめき未来塾2016」は、以下のように現代を
先取りするような最先端の研究や考え方について学ぶもので、
最終日には参加者全員が、この期間中に何を学んだかについて発表することに
なっています。
テーマ 講師
・未知の病に遭遇したとき 柳澤 幸雄
・分身ロボット 吉藤 健太朗
・僕らの一歩が日本を変える 青木 大和、後藤 寛勝
・21世紀型スキルを身につける
アクティブラーニング 石田 勝紀
・研究者が世界を変える方法 丸 幸弘
・強い人間になろう-自分に負けない 水野 彌一
・仮説で進路を考える
・ ~学生生活の過ごし方 熊平 智伸
・システマティックチェンジとは? 熊平 美香, 川添 高志
・複雑な社会問題と対話の力 石橋 哲
・日本の伝統文化―歌舞伎 織田 紘二
・農業で世界をもっとワクワクに 平井 由紀子,松岡 奈々
・トランスボーダー:壁や境界を超えるために 永田 恭介
6日3日 きらめき未来塾2016 [日記]
認定NPO法人による、高校生を対象とする「きらめき未来塾2016」が
この夏8月4日(木)~7日〈日〉の4日間、
東京の国立オリンピック記念青少年総合センターで開催されることになった。
これまでは、11年間11回にわたって、広島、関西地区、名古屋等で開催され、
すでに826人が卒塾している。今年の開催に当たっては、
東京地区の有志の皆さんがぜひ東京で開催したいというお申し出があり、
上記の開催となった。私も、過去10回講師として参加したこともあり、
今回は事務局として裏方で支援することになった。
興味のある方は、HPまたは私のほうにお問い合わせください。
6日2日 ツケの支払は子や孫に [日記]
安倍首相は、昨日の記者会見で消費税の引き上げ時期を
2年6ヶ月先送りすることを表明した。そして、参院選挙で信を問うというのだ。
野党も先送りするのは賛成しているが、
問題はその理由を巡って言い分に違いがあるのだ。
安倍首相は「世界経済が危機に陥らないために」と言い、
野党は「アベノミクスが破綻したからだ」と言う。
ただ、わかっていることは、この延長により財政赤字は確実に増大するということだ。
どちらの言い分に賛成するかは参院選挙の結果に現れてこよう。
特に今回の選挙から、18歳、19歳の人たちが投票することになる。
この人たちが自分たちの将来をどう考えるかによって、
予想外の結果になるかも知れない。
6日1日 プロ野球の交流戦が始まる [日記]
プロ野球が始まって2ヶ月経ったところで、いよいよセパの交流戦が始まった。
例年この交流戦で勝った球団がその年のペナントレースの
覇者になっているだけに満を持しての突入となった。
この交流戦で目立ったことは、パリーグが優位に立っているということだ。
今年もソフトバンクが抜きん出ていて、どこがそれを倒すか興味があるが、
ダンゴ状態のセリーグの球団では太刀打ちできないのではないか。
始まったところでもう出口が見えているような気がする。
5月31日 消費税引き上げの再延期 [日記]
G7首脳会議が終わった途端に、安倍総理は
消費税の2年6ヶ月の再延期を打ち出した。予想されたこととはいえ、
やはり疑問が残る。前回延期(1年6ヶ月)を決定した国会で、
総理が「リーマンショックあるいは大震災並みのことが起こらないかぎり
(引き上げを)実行する」と大見得を切ったのは記憶に新しい。
そのため首脳会議で、世界経済の情勢について「リーマンショック前の状況」
と酷似していて、財政出動をする同意を取り付けたかったようだが、
逆に「リーマンショックを回避する」という表現になってしまった。
それでも安倍総理はリーマンショックを口実にして
消費税の再延期を図ろうとしている。
5月30日 日本フィル創立60周年記念コンサート [日記]
昨日(5月29日)、日本フィルの創立60周年記念コンサート(サントリーホール)
を楽しんできた。指揮者は小林研一郎氏で、演奏曲は以下の3曲である。
このうち、<新世界>と<ボレロ>は小林氏が何度も日本フィルで
取り上げられたもので、久しぶりに感動的な時間を過ごしことができた。
①ドヴォルジャーク:交響曲第9番<新世界より>
②モーツァルト:<2台のピアノのための協奏曲>
③ラヴェル:<ボレロ>
5月27日 字数制限内に書くということ [日記]
大学生の就活はこれから佳境に入ってくる。
経団連の就職協定で、「企業は6月から採用活動をしてもよい」つまり、
面接による採用が解禁になるということだ。
したがって、すでに書類や試験による選別等が行われているということだ。
学生の就職支援をやっていると、履歴書にしろES(エントリーシート)にしろ、
枠内に書く(履歴書)か、400字とか200字以内に書く(ES)などの制限が
課せられている。
つまり、言いたいことを一定字数内で要領よく簡潔にまとめられるかどうかが
問われることになるのだ。
学生たちは、一応書きたいことを文章にして添削依頼をしてくるのだが、
人によって、オーバーするか足りないかのどちらかに分類できる。
オーバーしたものを短縮するのは簡単だが、足りないものを補充するのは難しい。
そんなときは、勝手に書くことをやめて、本人とキャッチボールすることに
している。それも訓練だ。
5月26日 ミミズの出現 [日記]
いつもこのシーズンになって目につく現象にミミズがある。
朝出勤時に歩いていると、舗装された道路にミミズが這い出して、
くねくねと胴体をくねらせて歩く(進む)姿をよく見かけるようになった。
一体どこから来てどこを目指して行くのだろうといつも不思議に思っている。
しかも、道路を渡りきる前に人に踏みつけられたり、
自動車に押しつぶされてしまっている。運よく生き延びても、
今度は太陽光で干からびてしまうことになる。
どうやら、ミミズは5月末から7月にかけて多く出てくるようで、
それは梅雨と関係があるのかなと勝手に解釈しているが、
どなたか説明して欲しいものだ。
5月25日 G7開幕 [日記]
明日〈26日〉から2日間、主要国首脳会議が伊勢志摩で開催される。
議長国の日本は、安倍総理が①不透明感を増す世界経済への対応、
②テロ対策や海洋問題、③北朝鮮の核・ミサイル開発対策、それに新たに
加わったパナマ文書問題、などを取り上げる意向のようだ。
すでに東京でも、8年ぶりの日本開催を控え、駅のロッカーやゴミ箱が
閉鎖され、厳重なテロ警戒態勢がひかれている。
無事な開催を祈りたい。
そして、オバマ大統領には元気に広島に入っていただきたいものだ。
5月24日 初夏だというのに真夏日 [日記]
今は、入梅前の快適な時期のはずだが、30度を越える真夏日となって
熱中症に罹る人が増えているという。
特に北海道では連日真夏日となり、涼しいというイメージを
払拭するような現象が起こっている。この時期にこうも暑いと、
真夏になったらどうなるのかと今から心配になってくる。
5月20日 台湾紀行(5)―見れなかった故宮 [日記]
今回台湾〈台北〉へ行って、一つだけやり残したことがある。
それは故宮博物院を見学することであった。
以前、北京の故宮博物館を見学したとき、案内してもらった人から
「この中にあった秘宝の多くは蒋介石総統が台湾に持ち去ってしまった。
それを見たければ台湾へ行くことですね」と聞いて、
いつかはそれを見たいと思っていた。今回はそのチャンスだと思っていたが、
日程の都合でお預けとなってしまった。次回訪問の口実ができたと、
自分に言い聞かせて帰国することになった。
5月19日 台湾紀行(4)―街の風景 [日記]
台湾の街は、古い町並みと新しい町並みが並存しているのが特徴で、
古いところはいずれ再開発される見込みだという。
新市街地には近代的なホテル、オフィスビルが立ち並び、
それに501mの超高層ビルがそびえるなど、予想を超えた開発が進められていた。
そして、街には日本でお馴染みのコンビニの看板が目についた。
セブンイレブンとFamily Martである。興味があったので中に入ってみると、
日本のお店とほぼ同じ仕様になっていて、種類は少ないようだが、
おにぎりもあればパン、サンドウィッチ、飲み物、雑誌なども置いてある。
しかも、買った食べ物を店内で食べられるように窓際にカウンターと椅子が
設置されていて実際に食べている人を見かけることができた。
これは台湾仕様で、日本でも見習ってはどうか。
5月18日 台湾紀行(3)―台湾料理 [日記]
台湾の食事は間違いなく美味しい。
馬岡さんに連れて行っていただいたレストランや、
研修会後の懇親会で出てきた料理は、
いずれも美味しく食べ過ぎないようにするのに苦労したほどだ。
期待を裏切られることはない。ただし、私自身「こんな料理」と言って、
それを解説できないのが残念だ。果物も美味しい。
台湾ビールもほどほどに口に合い、
紹興酒にしなくてもよい(現地の皆さんは紹興酒が合うようだった)。
また、台北駅の2階で食べた昼食は、各国料理が並んでいて、
選ぶのに苦労するほど豊富だ。
勿論日本料理店も進出している。ここで台湾麵に挑戦したところ、写真の通りで、
美味しかったが半分食べるのがやっとという分量にはびっくりした。
5月17日 台湾紀行(2) [日記]
台北は、日本との時差は1時間で殆ど日本にいるときと変わらない。
さすがに日本よりも暑く(今の気候は日本の6月末ぐらいか)、
表にでると日差しが強く暑い。
ところが、建物のなかに入ると冷房がよく効いていて過ごし易くなっている。
ホテルはなお更だ。エアコンの調節ができなくしてあるため、
かえって部屋の中は寒く、夜中に目が覚めてしまうのだ。
そのため、下着を着て丁度よいという奇妙な取り合わせが必要になる。
そのため、到着日の初日は2度、3度と目が覚め、熟睡できなかった。
5月16日 台湾紀行(1) [日記]
5月13日(金)~15日(日)にかけて台湾へ行ってきた。まさにとんぼ返りである。
目的は、現地に進出されている日本企業のトップの皆様の集まりで、
「効果的なチームビルディングのあり方」について研修を行うためである。
ツールとして、HS社のPPS(Project Planning Situation)と
GSI(Group Styles Inventory)を用いて、シナジー効果を引き出す
チームビルディングのあり方について皆さんに実践とアセスメントをさせていただいた。
皆さんが熱心に取り組まれた結果、大変楽しい研修をすることができた。
なお、現地でお世話いただいたWillCubeの馬岡孝行代表に心から感謝いたします。
5月12日 静かな朝 [日記]
今朝は珍しく静かな朝となった。「静かな」とは、騒音が無く静かと
いう意味ではない。お世話しているある大学の学生たちから、
企業に提出する書類の添削依頼がないという意味だ。
毎朝2~3人は「今晩は、遅くに出して申し訳ありませんが・・・・」
という前書きがあって文章を送ってくる。彼らは深夜に書いて送るが、
こちらはもう寝ている時間帯だ。
したがって、それを見るのは朝になるということだ。
朝パソコンを立ち上げて始めに見るのが、学生からのメールだ。
今朝はそれが無いものだから、静かにコーヒーを飲みながら1日の
スケジュールを確認して仕事に取り掛かることになる。
5月11日 オバマ大統領の広島訪問 [日記]
オバマ大統領が、主要国首脳会議の後、27日に広島を訪問することになった。
原爆を投下した国の現役大統領が被爆地・広島を訪問するのはもちろん初めてだ。
これでやっと日米間の戦後は終わったという感じがする。昨年安倍総理は、
70年談話の中で、「戦後は終わった。
これからは未来志向の平和主義を貫いていく」という趣旨の発言をされたが、
それはあくまで日本の立場の表明であって、
関係国すべてにそう受け止められたわけではない。
日米が緊密になればなるほど、それを疎む国があるのも無視できないことだ。
5月10日 誕生日 [日記]
今朝出社してFacebookを開いてみたら、なんと誕生日のお祝いメールが来ていて、
「そうか今日が自分の誕生日だったんだ」と改めて感じる朝となった。
この年になると、カウントダウンが当たり前になっていて、
寿命を制御しているテロメアの端も随分短くなっているのではないかと思っている。
それでも元気なため、全力疾走してバタンと倒れる、
そんなイメージで毎日を過ごしている。
今週末には台湾での研修が待っている。いつまでこんな生活が続くのだろう。
5月9日 連休に「第九」を! [日記]
昨日(5月8日)は、連休最後の日。この期間中は、会社に出る以外は家で
過ごしたが、この日初めて外出することになった。
上野の東京文化会館で早稲田大学のOBによるフロイデメモリアル演奏会と称して
ベートーベンの交響曲第九番(合唱付)を聴きに行ったのだ。
5月の「第九」はなんとなく季節はずれの感じがしないでもないが、
いつ聴いてもよいものだ。
上野は、もうすっかり新緑に包まれていて、少しの間散策を楽しんだが、
さすがに多くの人が繰り出して、さながらラッシュアワーのような混雑振りであった。
やはり、家でのんびりがいい。
5月5日 こいのぼり [日記]
5月5日はこどもの日。よい天気に誘われて自転車で外に出てみた。
かなりの距離を走ってみたが、どこにもこいのぼりを見ることができなかった。
住宅事情も影響しているのかも知れないと思って、若い人が入居している
団地に足を延ばしてみたが、そこにもついに吹き流しを見ることはなかった。
以前は、民家の庭先で風をはらんでなびいているこいのぼりを見たものだが、
もう過去の風景になってしまった。この風習を懐かしく思うのは年のせいだろうか。
5月2日 連休の谷間 [日記]
今日は連休の谷間。
そのせいか、通勤電車はガラガラで新聞を広げて読むこともできた。
都心に出てもいつもの人通りはない。車も少なく静かな朝だ。
連休前の予想では、この大型連休を利用して海外に出かける人も、
国内旅行をする人も増えるということであった。国内旅行では、
熊本地震が起こって、九州地方は予約のキャンセルが相次いでいるという。
そのため、旅行を控えるという人が多いのではないか。
一方で、被災地に向けてボランティアの人の流れが顕著だという。
この人たちの多くは、旅行を取りやめての活動なのだろう。頭が下がる思いだ。
4月28日 ゴールデンウィーク [日記]
もう4月の終わり。間もなくゴールデンウィークが始まる。
この期間を利用して海外に足を延ばしたいという人もあれば、
近場の観光地で済ませたいという人もいる。
良く考えてみると、どこかへ出かけなければならないような
雰囲気があることは間違いない。
そんななかで、こんな時だからこそ家でのんびりしたいという人もいる。
一方で、熊本地方の人たちのように、動きたくても動けない人もいる。
様々な過ごし方が見えてくる。
4月27日 公式エンブレムが決まった [日記]
2020年東京五輪・パラリンピックの公式エンブレムが決まった。
一度決まりながら白紙撤回されていたが、やり直しの結果4候補作品の中から
「組市松紋」が採用された。チェック柄の市松模様と藍色のシンプルなデザインで、
日本らしさという点では、際立った作品である。
ひょっとすると、日本よりも海外で評判になるのかもしれない。
我が家で市松模様のものがあるかということで探してみたら、
ミニコーヒーカップのセットがあることに気がついた。
4月25日 はなみずき [日記]
桜前線はどうやら津軽海峡を越えて北海道へ渡ったようだが、
東京地方はすっかり葉桜になってきた。
靖国通りもたたずまいを変えて、桜の木は木陰をつくるほどに葉が茂ってきた。
それに合わせるように、白とピンクの花をつけたはなみずきが目についてきた。
はなみずきも、葉より花が目立っているので、夕方の薄暗いところで見ると、
まるで桜の花と見間違えることがある。しばらくは、この花を楽しめそうである。
4月22日 杞憂 [日記]
大きな地震が起きると、今度は自分の近くで起こるのではないか。
起こったらどうしようと考えると夜も眠れない。食事ものどを通らない、
という人が結構いるのだという。
大地震がこうも頻繁に起こると、そう思いたくなるのもわからないではないが、
そのことばかり考えていたら身がもつまい。やるべきことをやっていると忘れもしよう。
取り越し苦労の「杞憂」という言葉もあるではないか。
4月21日 トランプ大統領候補 [日記]
米大統領候補を選ぶための予備選挙が大票田のニューヨーク州で行われ、
ここで勝利したトランプ氏(共和党)とクリントン氏(民主党)の2人が、
本選挙に臨むことがほぼ確実になった。つまり、11月の本選挙では、
2人の決戦になる公算が強くなったということだ。
トランプ氏にいたっては、当初は泡沫候補と言われながら、
何故ここまで勝ち残ってきたのか、
アメリカ社会の変質を読み解く必要があるのだろう。
そして、たとえ本選挙でトランプ氏が大統領に選ばれなくても、
日本はその変質したアメリカと付き合っていくことになるのだということを
肝に銘じなければならないのだろう。
4月20日 学校が始まらない [日記]
熊本地方の地震は一向に収まる気配を見せない。
それに合わせて避難生活は長引き、新学期になっているはずの学校も始まらない。
始業式即休校になったままだという。学校の体育館が避難所になっているからだ。
校庭は住民の自家用車の駐車場になっている。頻発する地震が怖くて
自動車の中で寝起きする人が多いと聞く。
それは一方でエコノミークラス症候群を起こしかねない。
すでにその犠牲者が出たという。早期の収束を祈るばかりだ。
4月19日 長引きそうな熊本地震 [日記]
熊本地震は広域に広がっていき、いつ収束するか解らなくなってきた。
そして、交通網は遮断され、電気・ガス・水道というインフラもいつ復旧するか解らない。
家屋も相当数倒壊してしまった。
そんななかで被災者の避難生活が長引きそうだということで、
避難先での生活ぶりが報道されだした。
おにぎりや水をもらうのに2時間待ったという報道を見ると、
リュックに詰めて飛んで行きたいと思うのだが、
現地に入れないのだという。1日も早い収束と復興を願うばかりだ。
4月18日 熊本地震の教訓 [日記]
14日にM6.5、震度7の大地震が熊本を襲った(これは前震だったことが後でわかった)。
それから余震が頻発したが、徐々に収まると考え自宅に戻ったところ、
16日にはさらにM7.3、震度6強の本震が襲った。そのため、家が倒壊し
下敷きになって亡くなった人が多かったという。その後も震源地が活断層に沿って
北東に移動し、阿蘇地方、さらには大分県に広がっていった。
この移動現象も今回の地震の特徴だ。
専門家によると、活断層が連なっているとこのような(連鎖して広がる)ことが
起こるのだという。日本にはこのような活断層がいっぱいあることがわかっている。
このような災害に備えるには、一人一人の注意だけでは限界がある。
これから起こるであろう大地震にいかに備えるか。今回の地震を教訓にしたいものだ。
4月15日 災害は忘れないうちにやってくる [日記]
古人は、“災害は忘れた頃にやってくる”と言って、
災害に備えるよう戒めてきたが、最近はそう悠長なことは言っておれない。
昨夜、熊本地方で震度7の大地震が起こった。夜の出来事ゆえ、
被害状況は明らかになっていないが、余震が続く中で停電になり、
真っ暗闇の中を恐怖の一夜を過ごされた方が多かったに違いない。
“身の置き所を見失う”とうはこういう状態なのであろう。
被害が少ないことを祈るばかりだが、明るくなるにつれ、
それも解ってくることだろう。
4月14日 無用の長物 [日記]
昨日探し物をするため机の引き出しのなかを整理してみたところ、
たくさんのテレフォンカードがでてきた。
いずれも結婚祝い、会社の周年記念、上場記念、ホールインワン達成など
それぞれ記念としてもらったものばかりで、捨てるにはもったいない。
そうかといって使うに使えない無用の長物である。
今では、誰でも携帯電話を持っているので、公衆電話を使うことはないし、
公衆電話そのものがなくなっている。このまま死蔵することになるのか。
4月13日 まだら模様の桜 [日記]
桜前線は北上を続けているようだが、東京地方はもうかなり散っていて、
桜吹雪はなくなってきた。花が散って、その後から淡い緑の葉を覗かせている。
しかし、まだ花は幾分残っていて、
ピンクの花と緑の葉がまだら模様のように混在している。
その色合いの変化を見るのも、毎日の楽しみの一つだ。
4月12日 広島宣言 [日記]
4月10日―11日の2日間、主要7カ国外相会合が広島市で開かれた。
それに合わせて、ケリー米国務長官らG7外相が平和記念公園を訪れ、
原爆資料館の視察に続き、原爆慰霊碑に献花した。
原爆を投下した米国をはじめ、核保有国の現職外相が訪問したのは初めてのことだ。
会議の成果は共同声明などの文書に加え、核軍縮・不拡散を目指す
「広島宣言」として発表された。
さらに、オバマ米大統領が5月に開催されるG7首脳会議の後に広島を
訪問されることを検討されていることが報道された。
これが実現すれば、いろいろな意味での区切りとなるものであり、
広島が望んでいた「核兵器なき世界」のメッセージが大統領から発信されることだろう。
4月11日 パナマ文書 [日記]
今月に入って、パナマ文書なるものが世界を揺るがしている。
すでにアイスランドの首相が辞任し、イギリスのキャメロン首相も
窮地に立たされている。
このパナマ文書とは、パナマの法律事務所から流出したタックスヘイブン
(租税回避地)に関連する文書で、膨大な数の企業や個人名が載っているのだという。
その中に世界の政治指導者やその親族等の名前があるという。
オフショア企業に資金を保有すること自体は違法ではないが、
「脱税や資金洗浄などに使われる隠し財産」となりうる可能性が高い。
そのため、ペーパーカンパニーの設立に関わった金融機関に対して金融監督当局が
調査に乗り出したという。しばらくはこの問題から目を離せない。
日本でも顧客リストに名前を記された人物が出てくるかもしれない。
4月5日 散る桜 [日記]
東京地方は昨日から雨模様で、すっきりしない天気が続いている。
それを受けて、満開だった桜の花が散り始めてきた。
そして、雨にぬれた舗道に花びらが舞い落ちてくるのも風情がある。
一雨ごとに花は散り、葉桜になっていくのだろう。花を愛した古人は、
何故か散る桜を惜しんで詩に詠んだ。
・ながむとて花にもいたく馴れぬれば 散る別れこそ悲しかりけれ 西行
・さまざまのことおもひ出す桜哉 芭蕉
・散る桜 残る桜も 散る桜 良寛
4月2日 講演会と講師養成講座 [日記]
4月2日(土)と3日(日)の2日間、事務所で木村悠方子さんの
講演会(2日)と「いのちの授業」の講師育成講座(3日)を開催した。
今回の参加者(50人超)はどうやら全国から集まったようで、
満開の桜を愛でることもでき、皆さん満足されて帰られたようだ。
4月1日 新事業年度入り [日記]
今日4月1日は、官庁、学校、企業などが事業年度入りする日。
新しい事業計画、予算、体制の下に一斉にスタートする。
恐らくどの組織もトップの訓示があり、新年度方針と重点課題が発表される。
昨日までは学生だった人たちも、入社式に臨み、辞令を交付され初めて
配属先がわかる。
これまでは、学生たちの同年輩の関係のなかで生きてきた人たちが、
年代や価値観の違う人たちの中に入っていき、そこで生き残って
いかなければならない。
与えられる仕事は、就活のときに描いていたのとは違うものだろう。
これからしばらくは、理想と現実のハザマで戸惑うに違いない。
3月31日 夜桜見物 [日記]
毎日、靖国通りの桜並木の下を通っていると、
開花の状況が手に取るように解ってくる。
3月21日に開花宣言が出て1週間が経ち、昨日で7~8分咲きになってきた。
さしずめ、今週末あたりが見頃のピークになりそうだ。
すでに、昨日ぐらいから花見の見物客がカメラを片手に歩いている行列を
見かけるようになった。
さしずめ、今夕あたりは夜桜見物といったところか。
3月30日 安保法の施行 [日記]
3月29日、集団的自衛権の行使を可能にする安全保障関連法が施行された。
6ヶ月前の国会審議で、憲法学者が「この法案は憲法違反だ」と
発言したことに端を発し、賛否両論が論じられたのは記憶に新しい。
その後、北朝鮮による弾道ミサイルの相次ぐ発射、中国船の
尖閣諸島周辺への出没などの日本を巡る情勢変化は、
政府による法案の説明より国民の理解を促すことになったのではないか。
しかし、個別的自衛権から一歩踏み出したことは確かであり、
どこで歯止めをかけるか、日本は難しい選択を迫られている。
そして、今度こそ、政府によるなし崩し的な解釈変更だけは避けて欲しいものだ。
3月29日 春眠暁を覚えず [日記]
これは春に起こる生理現象だが、いま私に起こっているのは、
就活生による私生活の乱れから起こっていることだ。
3月に入って就活が解禁になると、学生たちは一斉に企業説明会に出席して
履歴書やエントリーシートの提出を求められてくる。
そうすると、学生たちは夜になってそれを書いて、私が寝る頃になって
「明日提出しますので至急添削してください」というメッセージをつけてメールしてくるのだ。
急いで添削して送り返すのだが、寝ようとしても頭が冴えていてなかなか寝つかれない。
すると「春眠暁を覚えず」となるのだ。就活で困るのは、学生たちだけではない。
3月28日 春の息吹 [日記]
春分の日が過ぎて、急に日が長くなってきたように感じる。
それまでは、朝6時半ごろに市ヶ谷駅に着くころはまだ薄暗く、
しかも寒いので周囲を見ることもなく足早に事務所まで歩くのだが、
今はすっかり明るくなっていて驚くことがある。
それは、咲き始めた桜並木の靖国通りをゆっくり歩いていると、
毎日開花している花びらの数が増えているのがわかるというものだ。
自然界の生の息吹を感じられる瞬間だが、それを楽しめるのもあとわずかだ。
3月25日 花冷えとプロ野球の開幕 [日記]
今日も寒い。それでも桜の開花は確実に進んでいる。靖国通りの桜並木は
2~3分咲きというところまで来ている。
今日25日は、プロ野球のセ・パ両リーグが一斉に開幕する。
今年は野球とばくや不適切な金銭問題がくすぶるなかで開幕を迎えることになった。
専門家と称する人たちの順位予想がでるなかで、どんな開幕を迎えるのだろう。
野球好きな人には話題の一つが増えることになる。
3月24日 寒の戻りと冬服の重さ [日記]
今日は一転して寒い朝となった。天気予報では、寒の戻りがあって昨日より
5度は低くなるということだったが、雨も降ってきてそれ以上に寒く感じてしまう。
そのため、一旦しまい込んだ冬物の洋服を取り出すことになった。
身体のほうは春を感じていて、数日前まではなじんでいた冬物が重く感じられるのだ。
三寒四温を演じながら、季節は確実に進んでいるということか。
3月23日 満開のしだれ桜 [日記]
満開のしだれ桜
事務所の近辺は、桜通りと言われるほど桜の大木が育っていて、
一斉に芽を吹き、花をつけ始めている。その中にしだれ桜が一本、
一足早く今を盛りに咲き誇っている。そして、通行人が足を止めて
カメラのシャッターを押しているのが印象的だ。
今日はさしずめ、“花曇り鐘は上野か浅草か”というところか。
3月22日 桜の開花宣言 [日記]
昨日(3月21日)は、東京地方で桜の開花宣言があった。平年より5日、
昨年より2日早い開花となった。平日なら事務所から近い靖国神社に行って
開花宣言に立ち会いたいと思っていたら、あいにく春分の日になってしまった。
ところで、開花予想は、600度cの法則というのがあって、2月1日から
毎日の最高温度を足して600度cになると開花するというのだ。
当初は23日と予想されていたが、3月に入ってぽかぽか陽気が続いて、
開花が早まったということだ。
しかし、今週末には寒の戻りがあって、どうやら満開になるのは今月末から
4月上旬になるようで、長い間花見を楽しめそうでうれしい。
3月18日 失われた20年を生きてきた人たち [日記]
新たに社会に出る学生たちは、同年代で同質の仲間たちと過ごしてきたが、
社会に出ると全く違った年齢層の人たちの集団に入ることになる。
そこの責任者は、恐らく自分の父親と変わらぬ年代の人なのだろう。
ところが、そのような人たちとは生きてきた時代背景が違っているのだ。
彼らは1994年のバブル崩壊後の文字通り
「失われた20年」を身をもって体験した世代だ。
それは言ってみれば「下り坂」の時代であり、小遣いも親からの仕送りも徐々に
減らされて節約を強いられた体験しかない。
ところが、配属された組織の上の人たちは、バブルの絶頂期を生きてきた人たちだ。
そこでどんなことが起こるか、ギャップは埋まるのか、
楽しみではあるが試練が待っているはずだ。
3月17日 卒業式(3) [日記]
4年間の大学生活で、彼らの得たものは何だったのだろう。入学したときに手に
入れたいと思っていたものは確保できたのだろうか。
それとも別の何かをつかんだのだろうか。それは一人ひとりに聞いてみないと解らない。
彼らは卒業式の日を境にして別々の人生を歩むことになるが、どんな思い出をもって
巣立っていくのだろうか。そして再び大学に帰ることはない。
間もなく彼らは「もう学生ではない。しかし、まだ社会人でもない」という
宙ぶらりんな期間(入社までの期間をいうのではない)を過ごすことになるのだ。
そんなとき、振り返っても、もう以前の大学の門は閉じてしまっている。
前を向いて、開いている門に入っていくしかないのだ。
3月16日 卒業式(2) [日記]
今週末あたりから、大学の卒業式が始まる。
今年は、企業が新卒採用の枠を広げたことで、就職率は改善された。
したがって、希望する会社等に就職できた者は多く、胸を膨らませて卒業式に
臨むことになるのだろう。その一方で、希望するところに入れなかった者、
就職できなかった者は、複雑な気持ちで臨むのではないか。
もうここに戻ることはない。仲間たちとも集うことはなくなる。
卒業式とは別れの儀式でもある。
でも、次の会社等での出会いがあるから期待をもって明るく別れることができるのだ。
そのような学生たちに、学長はどんな言葉をもって送り出すのだろう。
3月15日 卒業式(1) [日記]
3月に入ってあちこちで卒業式が行われている。どうやら、年齢順に
行われているようで、まず幼稚園の卒園式。こちらは、親子が着飾って
手を引いて歩いているので直ぐにわかるし微笑ましい。それから小学校、
中学校、今頃はさしずめ高校のあたりか。そしてこれから大学が始まる。
まるで桜前線が北上するようだ。
これはいずれも、人生の節目における学びのプロセスのなかで
それを終えたことで卒業するものである。
その後には必ず次のプロセスが待っている。しかもチャレンジングなものである。
だからそこには希望がある。
3月14日 大津地裁の判断が稼働中の原発を止める [日記]
先日の3月9日、滋賀県の住民が求めた関電高浜原発3,4号機の運転差し
止めの仮処分申請で、大津地裁は差し止めを命じる決定を下した。
仮処分決定は直ちに効力が生じるため、関電は運転中の3号機を停止した
(4号機は2月末に再稼働したが、直後に不具合が発生し緊急停止している)。
同原発は原子力規制委員会の審査に合格しており、今回の仮処分申請は、
規制委員会の審査基準そのものを問題にしたところに特徴がある。
地裁は「基準を安全の基礎と考えるのはためらわれる」と疑問視しているのだ。
これに対して関電は、直ちに不服申し立ての手続きをするとのコメントを出している。
その司法判断がでるまでに少なくとも数か月は停止することになるだろう。
この審査基準はどこまで尊重されるべきか、今後の裁判の行方を見守りたい。
3月11日 歴史を紐解くと・・・ [日記]
歴史を紐解くと、毎日何かが起こっている。昨日(3月10日)は、
71年前に、太平洋戦争末期のこの日、米軍による東京大空襲が
あって約10万人が亡くなっている。そして今日(3月11日)、
5年前に東日本大震災が起こり2万人以上の人々が亡くなり、
原発事故が起こった。いずれも大きな被害をもたらしたが、
5年前の記憶は新しく、71年前のことはほぼ忘れてしまっている。
人災、天災の違いはあるにしても、きちんとした記録に残して
おくことが風化させない唯一の道なのであろう。
3月9日 東日本大震災から5年 [日記]
間もなく3月11日がやってくる。今年は東日本大震災から5年になる。
数日前から、マスコミは盛んに被災地の復興の報道を行っている。
道路や鉄道などの交通網や市街地の工事が急ピッチで進む反面、
なお20万人の人々が避難生活を余儀なくされており、復興は道半ばといっていい。
そして目につくのが、海岸沿いに立てられた巨大な防潮堤だ。
これでは、海の側に住む住民は家から海が見えないという皮肉な結果になっている。
命には代えられないにしても、自然〈海〉を感じられない生活も寂しいものだろう。
3月8日 なでしこジャパン [日記]
リオ五輪に向けた競技の予選会が盛んに行われている。
競技によっては、標準記録を設定し、それをクリアすることが条件になっている
ケース(個人競技)と、予選会と称する国際大会が開催されて、
上位2~3チームまでに出場資格が与えられるケース(団体競技)があるようだ。
サッカーは後者の例だ。女子のアジア予選で、日本はオーストラリアと中国に
まさかの敗戦を喫し、出場資格を逃してしまった。試合を見ていて、
これが世界を極めた日本のサッカーかと思われる場面がいくつもあった。
やらなくてもよい失点をし、しかも修正できないところが何とも不甲斐ない
ところであった。これでは出直ししかないだろう。
そして次の東京では、しっかりと日の丸を揚げてほしいものだ。
3月7日 スポーツのシーズン [日記]
休日になっても、花粉が飛び交うのでついつい家にいることが多くなってします。
そんななか、スポーツの放映があるので退屈しないですむ。
なかでもプロ野球。2月のキャンプが済んで3月からオープン戦になってきた。
今年は4チームの監督の入れ替わりがあり、采配ぶりはどうなるか、
トリプル3を達成した選手はどうなるか、ドラフトで入団した有力新人はどうか、
外国選手の活躍はどうか、など話題に事欠かないので、見ていて結構面白い。
今年も本番での熱戦を期待したい。
3月4日 花粉症のシーズン [日記]
3月に入って気温が上昇し、幾分しのぎやすくなってきたのはうれしいが、
それは花粉症シーズンの始まりでもある。天気予報にも花粉の飛散情報が
出るようになり、毎日赤の表示(多量)になる。マスク、特殊メガネ、
目薬、ティッシュペーパーが手放せない。そういえば、周囲を見渡しても、
半分の人はマスクをしている。
あと1ヶ月、花見のシーズンが終わる頃まで我慢の日が続くと思うと憂鬱になる。
3月3日 本命対異端 [日記]
スーパーチューズデーの結果から見て、アメリカ国民は民主党のクリントン氏と
共和党のトランプ氏を大統領候補として選ぶようだ。そして興味の中心は、
両氏のどちらが大統領に選ばれるかというところに移ってこよう。
そこでマスコミは、二人の政策の中身を取り上げるようになった。
クリントン氏については、オバマ政権を引き継ぐだろうから予見できるが、
トランプ氏は一向にわからない。
「偉大な米国の復活」を掲げて、メキシコ移民を犯罪者と決めつけたり、
イスラム教徒の入国禁止を提案したり、日本や中国に対しては為替レートを
切り下げて輸出攻勢をかけて不当に利益を得た、などと過激な発言で注目に
集めているが、中身は見えない。これではまるでヒットラーの再来だ。
3月2日 スーパーチューズデー [日記]
3月1日、アメリカ大統領選挙は候補者選びの集中日「スーパーチューズデー」
を迎えた。この日、民主、共和両党で予備選・党員集会が10以上の州・地域で
一斉に開かれた。これまで実施された4州の結果では、両党とも本命と
言われる候補が苦戦を強いられており、ここでどんな結果になるかが注目される
ところである。11月の本選挙を占ううえで大切な選挙だけに、我々としても
無関心ではいられない。具体的には、民主党ではバーニー・サンダース氏、
共和党ではドナルド・トランプ氏の両氏の得票率が気になるところである。
特にトランプ氏については、過激な発言をしているだけに本当に選ばれるのか、
アメリカの価値観が問われるところである。
3月1日 3月1日はエントリーの日 [日記]
今年の企業の採用活動は3月1日エントリー解禁と決まり、2017年卒業の
学生たちは夜中の12時になると一斉に企業にエントリーをしたようだ。そのため、
人気企業はあっという間に予定をオーバーし繋がらないところが続出したようだ。
それでもエントリーしないと、それ以降の会社説明会等の情報を受け取ることが
できない仕組みになっている。
ところが一方で、エントリーしてくる学生を待っていても、1人もエントリーして
もらえない企業もあるのだ。これから6月の採用活動解禁に向けて、
様々な動きが出てこようが、いずれにしても、学生たちにとって、
長い試練の“就活”が待っているのだ。
2月29日 東京マラソン [日記]
昨日(2月28日)は、晴天の中を東京マラソンが開催された。
今年の大会はリオデジャネイロオリンピックの代表選考会になるだけあって、
海外からも有力選手がエントリーし、合計で37,000人が参加した。
結果は男女とも外国選手の圧勝に終わり、注目された男子では、国内有力選手は
軒並みダウンし、箱根駅伝を走った大学生が頑張った走りを見せたところが
目に付いた程度だ。これでは、リオオリンピックでは全く通用しないだろうし、
次の東京大会に思いをはせることになるのだろう。
2月26日 銀座はやはり中国人 [日記]
昨日(2月25日)、久しぶりに銀座に出かける用事があって、少し歩くことになった。
そして気付いたのはやはり外国人、なかでも中国人の多さであった。
いずれも手に大きな買い物袋を提げていて大きな声で会話しているので
すぐにそれとわかる。それにカメラをもってやたらと写真を撮っているので、
歩く人はそれをよけて通っているが、なかには振り返っている人もいた。
一昔前には、我々日本人が外国に行って同じ事をしていたのだ。。
2月25日 真夜中の雪 [日記]
昨晩ふと目が覚めて、なんとなく外を見ると、小雪が舞っていた。
ただし、今朝は道路が濡れていても雪は跡形もなくとけていて、
雨が降ったとしか思えないような風景であった。
それに気付いたのは、駅まで歩く途中で、空き地に白いもの(雪)が
積もっているところにきたときだ。朝の気温はおそらく0度以下になっていただろう。
今が一番寒いときか。
2月24日 やはり出てきたマイナンバーの付与ミス [日記]
マイナンバー制度は今年の1月からスタートしているが、番号の付与ミスが
起こるべくして起こった。昨日の新聞報道によると、香川県と長野県に住む
2人の男性に同じマイナンバーが付与されていたということが判明した。
どうやら、2人の生年月日と氏名の読み方が同じだった(氏名の漢字は
1文字違い)ため、2人を同一人物とみなしてしまったのが原因のようだ。
その経緯も報告されているが、このようなミスが今後も起こらないとは限らない。
2月23日 東京音大の「Live Orchestra Charity Concert」 [日記]
昨晩、東京音大文化発信プロジェクト主催のチャリティコンサートを楽しんできた。
このプロジェクトは、若手音楽家育成プログラムの一環として開催されるもので、
結構楽しめるものであった。二部に分かれていて、一部はラフマニノフ
「ピアノ協奏曲第2番」など、二部は歌手の加藤登紀子さんのヒットメドレーを
若い作曲家が編曲したものを歌うというユニークな構成になっていた。
特にラフマニノフのピアノ協奏曲はピアノの演奏が圧巻であった。
2月22日 アメリカ大統領予備選挙の異変 [日記]
アメリカは今、大統領予備選挙で盛り上がっている。
そして、民主、共和両党とも従来では考えられないような候補が善戦している。
民主党ではサンダース上院議員がそうだ。自らを社会主義者と称して、
格差是正を訴えており、3州のうち1州を抑えることができた。
一方、共和党では6人が立候補しているが、過激な発言を繰り返し、
ポピュリズムを地でいっているトランプ氏が3州のうち2州を抑えた。
しかもローマ法王による同氏への批判があった後にもサウスカロライナ州の選挙で
勝利した。最終的にはどうなるかわからないが、なぜこのような候補者たちが
人気を集めているか考えてみる必要がある。
それは、既成政党ではアメリカの民意を反映していないということだろう。
アメリカはもともと格差のある国だが、ブッシュ政権(共和党)に続く
オバマ政権(民主党)下でも格差は広がる一方で、現状に不満をもつ層が
増えていてそれらの人達の票がこれらの候補者に流れているということだろう。
いずれにしても、アメリカは普通の国になり、ますます内向きに
なっていきそうな気がする。その時の世界秩序はどうなるのだろう。
2月18日 マイナス金利とその影響の行方 [日記]
日銀は16日、マイナス金利政策をスタートさせた。これにより、金融機関が
日銀に預ける当座預金の一部に年0.1%のマイナス金利が課されることになった。
これを受けて、銀行は定期預金および普通預金金利の引き下げに動き始めた。
また、生命保険会社は予定利率の引き下げ(保険料の引き上げ)と
一時払い終身保険などの販売停止を検討し始めている。
一方、消費者にとってプラス面も見え始めた。
それは、自動車や住宅などを買うときにかかるローン金利の引き下げが
行われ、「今が買い時」などと消費を喚起する動きが出てきている。
吉と出るか凶と出るか、マイナス金利の影響は今しばらく見ていく必要がありそうだ。
2月17日 学習するコンピューター [日記]
以前から「学習するのは人間であってコンピューターではない。
コンピューターは単に箱にすぎない」と言われてきたが、
最近の動向を見ているとこの定説は覆されているように思えてならない。
確かに、ソフトがなければコンピューターは動かない。
しかし、そのソフトは日進月歩で、ディープラーニングと呼ばれる人工知能
(AI)技術を活用すればチェスでも、将棋でも、さらには囲碁でも
世界チャンピオンを破ってしまうのだ。さらにこの技術は、ゲーム以外にも、
教育、医療、自動車(自動運転車)など幅広い分野に応用が可能なのだという。
近い将来、人間とコンピューターとの関係を論じる時代がくに違いない。
2月16日 一転して真冬に逆戻り [日記]
2月15日(月)は、一転して真冬に逆戻りするように寒い1日となった。
朝6時の温度は14日の11℃から2℃に低下し、午後3時の気温も23℃から
5.4℃へと18℃近く下がる一方であった。それに日中は雨模様となり、
一層寒く感じることになった。
立春も過ぎ、春一番も吹いて、あとは春を待つのみであるが、
時期的には今が寒さの最盛期であり、これからは三寒四温というか、
一進一退しながら少しずつ暖かくなっていくのだろう。
2月15日 春一番とバレンタインデー [日記]
2月14日は、前夜半から春の嵐が吹き荒れ(春一番)、風の音に目が覚める
という朝となった。そして、日中の温度が20度を超えるというポカポカ陽気となった。
ところでこの日は、バレンタインデーである。
ある調査機関が調べたところによると、この日が休みのため、
チョコレートを買わない(贈らない)女性が40%を超えたという。
いかに義理チョコが多いかという証拠であるが、それでも60%の
女性はチョコレートを贈るのだろうか。
女性が男性にチョコレートを贈るのはどうやら日本だけの風習のようだが、
もらうほうだって困るのではないか。
自分の思いを伝えるには、本来のバレンタインカードで十分だろう。
2月12日 50年ぶりの東大駒場 [日記]
教養課程時代の2年間を過ごした駒場キャンパスに、卒業して初めて行くことに
なった。50年ぶりのことである。
キャンパスはすっかり変わっていて、学生寮や運動場があった場所に
モダーンな高層校舎が建っていて、まるで私立大学かと思うような雰囲気である。
訪問した目的は、大学生8人に最近企業で行っている「生き残りゲーム
(プログラム)」を体験してもらうことであった。結果は、東大生も一般社会人と
まったく変わらないということであった。
2月10日 マンシヨンの手抜き工事 [日記]
昨年、横浜市内のマンションで基礎の杭打ち工事で手抜きがあって傾いた
と報じられ、社会問題化したケースがあったが、これは日本だけではなかった。
2月6日に起きた台湾南部の地震で、16階建てのマンションが崩壊し多くの
死傷者が出ている(4日経過して死者39人、依然として100人以上の人々が
取り残されている)。検察当局は手抜き工事があった疑いがあるとして
建設業者を拘束したと報じられている。
真偽のほどはこれから解るとしても、被害者はもう還ってこない。
2月9日 預金金利の引き下げ [日記]
日銀のマイナス金利政策導入を受け、金融機関は預金金利の引き下げに
動き出した。すでに、メガバンクが定期預金に付ける金利を引き下げ、
大口預金に対する金利優遇措置を止め、預金の流入を抑える動きに出ている。
ゆうちょ銀行も8日、通常預金や定額貯金、定期貯金などの金利を9日から
引き下げると発表した。2007年の郵政民営化以降では最低の水準である。
これでは、預金するほうもたまらない。まるで、預金は要りませんと
言っているに等しい。預金は集まっても借り手がいない。
だから預金は要らない、という論理だ。預金者は引き出してタンス預金でも
するか、マイナンバーで預金を捕捉されるよりはマシだ、
と考える人も出てこようというものだ。
2月8日 週末の冬眠 [日記]
こう寒いと、ついつい家から出るのが億劫になるものだ。とくに土・日が
休みのときは、寒さを理由に冬眠を決め込んでいる。そんなときは、怠け癖が
ついてダラダラしてしまうので、本を1冊読むか、書き物をする仕事を持ち込んで
それをやることにしている。
しかし、本来が怠け性のため、1週間分のたまった新聞を読んで整理した後は、
適当にテレビを見てしまう。
しかも、世界は話題に事欠かない。最近はアメリカの大統領選挙の予備選挙が
あったし、ここ2日は北朝鮮のミサイル発射を巡るニュースが飛び交って結構
時間つぶしになっている。
2月5日 「希望のつくり方」 [日記]
昨年から、ある大学の「キャリアデザイン講座」を受け持っている。
就活生に「働くとはどういうことか」を理論と現実を教えたうえで、
就職の手伝いをするというものだ。
そのなかで、2冊(「仕事の思想」(田坂)と「希望のつくり方」(玄田))を
読んでレポートを提出してもらうことにしている。今回提出してもらった後者の
レポートを見ると、昨今の学生の姿が見えてくる。すなわち、「希望を構成する
4本の柱(「思い」、大切な「何か」、「実現」、「行動」)のどれが自分に
足りないかがよくわかった。これからはそこを埋めて、希望をもって就活に臨みたい。
そして、挫折しても、壁の前でしっかりとうろうろしてみたい」という内容のことを
書いてくるのだ。このような学生は、自分で就活戦線を乗り切っていけるだろう。
2月4日 プロ野球界の闇 [日記]
昨日は、元プロ野球選手の清原氏が覚醒剤使用の現行犯で逮捕されたという
ニュースがかけめぐった。清原といえば、先日開催された名球界の試合にも
出場し、元気なところを見せてくれたばかりだ。プロ野球界では、昨年
巨人の3選手が野球とばくで追放されたばかりだというのに、それに追い討ちを
かけるように今回のことが起こってしまった。往年の名選手が逮捕された姿を見て
野球にあこがれている青少年たちがどう感じるか、その影響は少なくないだろう。
黒いイメージを払拭する努力が続けられていただけに残念という他ない。
2月2日 球春 [日記]
昨日(2月1日)は、プロ野球の球団が一斉にキャンプインする日だ。
日本列島は今が寒さ本番という時だけに、キャンプ地は沖縄と宮崎に集中している。
あいにく、雨の中での初日だったようだが、今年は、セリーグを中心に
監督も変わり、多くの新人選手も入ってきた。今年はどんなチームや選手が活躍
してくれるのだろうか。話題の多いキャンプ1ヶ月になりそうだ。
2月1日 マイナス金利 [日記]
まさかと思ったが、日銀の黒田総裁は1月29日、銀行が日銀に預ける預け金に
マイナス金利を課すという衝撃的な発表を行った。
通常はお金を預けると金利
(現在は0.1%)を支払ってもらえるが、マイナス金利では逆に金利を
支払うことになる。
それは、金融機関に対して、お金を日銀に預けないで民間
企業に回し、景気と物価をテコ入れするように、とのメッセージを発信したものと
受け止められている。この発表を受けて、世界の証券市場が反応を示し、
東証でも大幅な株高となった。
アベノミクスは第二段階にきているが、金融対策に頼りすぎの感があるだけに、
政府もしっかりした成長戦略でこれに応える必要があるものと思われる。
1月29日 「記憶を整理」して大臣辞任 [日記]
28日、甘利経済再生担当相は、自身や秘書が千葉県の建設会社から口利きを
依頼されて、現金を受け取ったとする週刊誌の報道を受けて、その事実を認めた
上で大臣を辞任した。これが発覚したときは「自分の記憶と違ったところがある。
それを整理したうえで説明責任を果たす。」と表明。
その後「記憶の整理という作業」がすんだのか、「慎重に確認する必要性」も
すんだのか辞任を発表された。
記憶とは便利なもので、このようなことが発覚したとき、政治家は必ずといって
よいほど「記憶にありません」と言って言い逃れしようとする。
甘利大臣がそれをされなかったのがせめてもの救いである。
1月28日 コーチングの成果 [日記]
コーチングの成果
昨日(1月27日)は、現在実施しているLI(リーダーシップ・コーチング)
の最終報告のため新潟の本社に行ってきた。私たちは、このコーチング結果を
次のような基準を取り入れて判断することにしている。
<レベル1> 反応レベル(面白かった)
<レベル2> 理解レベル(理解できた)
<レベル3> 実行レベル(職場で実行してみた)
<レベル4> 成果レベル(やってみて成果がでてきた)
<レベル5> ROIレベル(投資効率)
6ヶ月間という短期間のリーダーシップ・コーチングが最終的に目指すのは
<レベル4>ですが、今回預かった9人は次のような成果がでたと報告しました。
・レベル5:4人
・レベル4:4人
・レベル3:1人
1月26日 学生のキャリアデザイン [日記]
ここ数年学生たちに関わってみて気づくことがある。
彼らの多くは偏差値で大学に入り、「これを学ぶためにxx大学のxx学部を選んだ」
というのではない。たまたまそこに入ったというのだ。そのため、大学では
卒業に必要な単位はとるが、「これを専門的に学んだ」というものをもたない。
就職するに当たっても、何をしたいという明確な動機が見つからないため、
なかなか志望先を決められないのだ。そのため、企業側から「なぜ当社を志望するのですか」
と聞かれても、自分の言葉ではっきりと答えられることができない。
たまたま就職できても、今度は「こんなはずではなかった」というミスマッチが起こり、
早期に辞める7・5・3現象が起こってしまうのだ。
1月25日 今季最強の寒気 [日記]
今週の週末も日本列島は今季もっとも強い寒気が入り、西日本や
北陸を中心に大雪となった。鹿児島でも10cmの雪が積もり、
奄美大島では115年ぶりに雪が積もったという。
そんな中、広島市では雪が舞う中を全国都道府県対抗男子駅伝(第21回)があり、
愛知県が優勝した(先週の女子駅伝でも愛知県が優勝)。
また大相撲では、琴奨菊が日本人力士として10年ぶりの優勝を果たした。
日本経済と同じような意味で「失われた10年」と言いたいが、嬉しい朗報である。
今度は日本人横綱を期待したいものだ。
1月22日 世間の冷たい風 [日記]
今年に入って風向きが変わってきた。
まず天候。昨年までは温暖化の影響で暖かい新年を迎えられたが、
仕事始め頃から一転して北の高気圧が南下して、強風と雪を連れてきた。
まるで冷蔵庫の中にいるような寒さだ。
世相も変わってきた。中国経済の異変が表面化。株価、原油価格の下落。
一方で円高と先行き不安な要素が噴出してきている。昨年まではやはり
「花見酒経済」だったのか。それともこれは一過性の現象か。
1月21日 年初からの研修 [日記]
19日、20日と連続して大手エネルギー企業の研修があり、ブログおよび
facebookの掲載ができなかった。実は、先週の15日(金)にも名古屋の
中産連で、同じ研修を行ってきた。いずれも「シナジー効果を生み出す
チームビルディング」のあり方を体験してもらうもので、最近じわじわと
依頼が来るようになっている。日本ではダイバーシティマネジメントを
強調する雰囲気がある中で、違い(ダイバーシティ)を乗り越えた解決策
を模索するこの考え方こそダイバーシティマネジメントの教育だといって
もらえるのは有難い。
1月18日 大雪の朝 [日記]
今朝何かが落ちたという物音で目が覚めた。屋根の雪が滑り落ちたようで、
早速起き上がって窓から外を見ると、雪が降っていて一面が雪景色だ。
昨晩の天気予報どおりだが、それからが大変だった。何時もどおり
(5:30)に家を出ても、新雪の積もった道路は歩きにくく、やっとのことで駅に着く。
ところが、ご他聞にもれず、東京の電車は雪に弱く、遅れること10分。
しかも新宿に着いたのは更に15分遅れになった。それから総武線が遅れていて、
結局事務所に着いたのは1時間遅れになってしまった。その頃には、
雪は雨に変わっていた。
1月14日 大手エネルギー企業での研修 [日記]
昨日は、今年最初の研修があった。
対象は、ある大手エネルギー企業の管理職の皆さん(18人)で、テーマは
「チームビルディング研修」である。
最近はプロジェクト型の仕事をする機会が多くなっているが、必ずしも期待する
成果が出ていていない。そこで、シナジー効果を出せるようなチームビルディング
のあり方を学びたい、ということで今回の研修となった。
今回を入れて3回、同種の研修を行うが、次回以降が待ち遠しい1日となった。
1月13日 昔の名前で出ています(名球会) [日記]
3連休の最終日にあたる11日、ヤフオクドームで開催された
「名球会ベースボールフェスティバル2016」をTVで見た。
プロ野球で活躍した往年の名選手たちが一堂に会して、セパ両リーグに
分かれて6回を戦うというものであった。
始球式では王さんが投げ、長嶋さんが打つというイキな演出もあった。
江夏-王や佐々木-清原等の名場面も再現され、昔の名シーンを思い出すに
十分であった。また、投手では、野茂さんのトルネード投法が見られるなど
飽きさせない演出も見られた。
山田、北別府、工藤、東尾、山本(昌)さんなどが投げ、王、張本、山本、衣笠、
秋山さんなど往年の名選手が打つという豪華な顔ぶれの組み合わせで名場面、
珍プレーが見られ、楽しい催しであった。それでも最後は、両球団とも最近
名球会入りした若い選手が出てきて、勝ちにこだわったプレーが見られたのも
さすがである。そして、7対5でパリーグが勝利をおさめた。
1月12日 被災地の成人式 [日記]
11日は成人の日。新成人になった人は121万人で少子化の申し子のようなものだ。
東日本大震災で被災した多くの市町村では、10日に成人式が行われた。
今年の新成人たちは、中学卒業の春(3月11日)に震災にあった。
あれから4年10か月。立派に成人になった彼らの顔には、被災当時の暗い面影はない。
そして、一様に故郷に帰ってその再生に当たりたいと発言しており、
それを聞いていると、生まれ育った故郷は一人一人の心に宿っていて、
きっと故郷再生の動きが起こってくるに違いないと思った。
1月8日 2016年のはじまり(2) [日記]
日本国内では、安倍内閣の「一億総活躍社会」の実現、という
勇ましいスローガンのもと、4日には国会が召集されたが、
安倍内閣の予算編成と憲法改正問題をめぐって波乱含みの国会運営になりそうだ。
今年は、日本でのサミットの開催、オリンピックの開催、TPPの国会承認と
開始に向けての対策など多くの案件を抱えているが、マイナスの要因は少ない。
むしろ、日本の国外で起こってくる世界の大波に翻弄されそうな
1年になりそうな予感がする。
1月7日 2016年のはじまり [日記]
年明け早々、サウジアラビアとイランの国交断絶、上海株式市場の急落、
それに円高ドル安というニュースが飛び込んできて、東証は大幅株安
という大発会となった。
それと呼応して世界株安という悪夢のようなスタートとなった。
昨年抱えていた問題が年始に一挙に噴出してきたという印象で、
今年も中東と中国を震源とする大地震が起こりそうな情勢である。
1月6日 新年のもう一つの楽しみ [日記]
新年は、お屠蘇気分の中、初詣、来客との歓談、それに駅伝を見るというのが
昼間の過ごし方で、今年も例外ではなかった。だが、もう一つ楽しみにして
いるのがウィーンフィルによる「ニューイヤーコンサート」(2日)の生中継と
NHKの「ニューイヤーオペラコンサート」(3日)を見ることだ。
ウィーンフィルでは、今年は創設75周年に当たり、マリス・ヤンソンスが
指揮(3度目だそうだ)をとり、おなじみの「美しく青きドナウ」や
「ラデッキー行進曲」など優雅に軽快なテンポで演奏された。
また、NHKでは、山田和樹がはじめての指揮をとり、豪華ソリストが名アリアを
熱唱し、従来とは違った楽しい演出もあり、結構楽しめるものであった。
1月5日 箱根駅伝 [日記]
正月になると、実業団駅伝(1日)、箱根駅伝(2日、3日)の
2つの駅伝を見て過ごすのが私の楽しみ方だ。
暮れには高校駅伝があり、そこで活躍した選手が大学に入って箱根駅伝に出てくる。
そして、卒業して実業団に入り、年始の駅伝で活躍する。
そして、そこで活躍する選手が世界に飛躍していく構図が見えてくる。
その中心に位置づけられるのが箱根駅伝だ。
今年の箱根駅伝では、前評判通り青学大が総合2連覇を達成した。
往路、復路(10区間)とも一度もトップを譲らない圧倒的な強さで39年ぶりの
「完全優勝」であった。
来年はどんなドラマが繰り広げられるのか、今から楽しみである。
1月4日 うれしさも中ぐらいなりおらが春 [日記]
明けましておめでとうございます。
大晦日の晩は紅白歌合戦を見るのを早めに切り上げて寝てしまったので、
早朝から目が覚めて屋外に出てみた。雲一つない快晴で、
西の空に残月を仰ぎ見ることのできた元旦であった。
今年1年このようにあってほしいと思える穏やかな3が日であった。
“うれしさも中ぐらいなりおらが春”(一茶)。
“何となく、今年はよいことあるごとし”(啄木)。
今年も、新年を迎えるに際しての感慨である。何をしなくても時間だけは
過ぎていき、また1歳積み重ねることになった。
12月28日 年末のご挨拶 [日記]
会社は、今日で仕事納めです。
この1年いろいろ励ましや叱責のコメントをいただき有難うございました。
この記事で終わりとし、年明けの4日から再開するつもりです。
街の風景も新年に向けての装いになってきました。その典型が
事務所のすぐ側にある靖国神社です。もう初詣のモードになっていて、
初詣客を待つのみの装いになっています。
この年末年始は、どこにも出かけずに静かに過ごそうと思っています。
そして、好きな駅伝(実業団駅伝と箱根駅伝)を見るのを楽しみにしています。
良いお年をお迎えください。
12月25日 静かな年末風景 [日記]
昨日のクリスマス・イブもそうだが、いつの頃からか
街からジングルベルが消え、酔っ払いの叫びも消え、
静かな年末となった。その代わりに登場したのが視覚に訴える
イルミネーションなどの飾りだ。こちらのほうは、消費電力の
少ないLED電球の普及でいっそう華やかになってきた。
昼と夜ではまったく違う街の風景が見られるのもあとわずかだ。
12月24日 今日はクリスマス・イブ [日記]
今年もあと1週間。年末年始には行事が多いので余計慌しく感じる。
今日24日はクリスマス・イブ。私たちは賛美歌を歌えなくてもクリスマスを祝う。
子どものいる家庭ではケーキを買い、クリスマス・ツリーを飾り、
プレゼントを用意する。最近の若い人の中には、新年の行事よりクリスマスを
祝う人が多いそうだ。
ところが、新年にはいつもの仏教徒に戻り、また神道の儀式に従う。原理主義
的な一神教を信じる人たちには、このようなこと(違った宗教の風習を取り入れること)
などとんでもないことのように見えるのではないか。
12月22日 久しぶりの第九演奏会 [日記]
12月20日(日)、日本フィル主催の第九特別演奏会(東京芸術劇場
コンサートホール)に行って来た。
構成は、G・ロベルトのトランペット協奏曲《Tokyo Suite》とベートーヴェンの
交響曲第9番《合唱》の組み合わせで、大友直人の華麗な指揮が目を引いた。
トランペット協奏曲は初めてのこと、第九は久しぶりのことでもあり、
それぞれ結構楽しいものでした。
ところで、第九の演奏会は年末の定番になっていて、各地のコンサートホールで
開催されているが、これはどうやら日本だけの現象のようだ。
12月21日 先週のLIコーチング [日記]
先週の16日―18日に上越市に行って来た。目的は、ある企業幹部の
リーダーシップ・コーチングで、今年の7月から3回目で、
最後の1対1(One On One )の仕上げを行うものであった。
9人の幹部がそれぞれ目標を設定して6ヶ月間取り組んでみてそれが
どのようになったかを見るものでした。それぞれが成果を出していて、
その取り組む姿勢をコーチングする立場からすれば、
大変うれしい結果になっていた。ところで、上越も暖冬のようで
、雪もなく期待はずれの初日であった。ところが、17日になると
天候は急変し、昨年より14日遅れの初雪となった。
12月16日 今年の漢字「安」 [日記]
「今年の世相を反映する漢字を1文字で表すとしたらどんな言葉が妥当か」
というアンケートで選ばれたのが「安」であった。国内では、
1年がかりで安保関連法案の是非が国論を二分するような形で審議された。
また、海外ではテロが頻発して安全が脅かされ、多くの難民が
ヨーロッパに押しかけた。また、地球温暖化に関するCOP21の議論は、
地球規模の安全性について警鐘を打ち鳴らした。来年はどんな年になるのだろう。
12月15日 年末の街通り [日記]
先週(12月11日)に日本列島を駆け抜けた大雨と強風により、街路樹の
葉っぱはすっかり落ちてしまった。
毎朝通る靖国通りも、そこに交互に植えてあるトウカエデとサクラも
ほとんど落葉し、店先や事務所の前の歩道の葉っぱを
掃いている人たちも目につかなくなった。
街はすっかり冬の佇まいになってきた。もうすぐ年末だ。
12月14日 COP21の合意 [日記]
2020年以降の地球温暖化対策を検討していたCOP21は、196か国・地域が参加し、
京都議定書以来18年ぶりとなる新たな枠組み「パリ協定」を採択した。
合意内容のポイントは、①産業革命前からの気温上昇を2度未満に抑える目標を
設定したうえで、1.5度以内に抑える努力をする、②すべての国は、温暖化ガスの
削減目標を5年ごとに国連に提出し見直す、というものだが、懸案となっていた
途上国に対する資金援助については、
現在の水準の年間$1,000億の数字は盛り込まず、
その水準を2025年まで目指すとする協定とは別の決定を行った。
これまでは、常に消極的であった排出国の第一位と第二位の中国とアメリカも
賛成にまわり、やっと地球レベルの取り組みになった。これが直ちに実行されるか
どうかはわからないにしても、温暖化による地球規模の気候変動と環境への負荷に
対する危機感が共有されたことだけは確かなことだ。ただ、今回だけは参加国が
すべて当事者意識をもち、「みんなの責任は誰の責任でもない」という結果に
ならなければよいがと思うだけである。
12月11日 ノーベル賞 [日記]
スウェーデンのストックホルムで今年のノーベル賞の授賞式が行われた。
今年も日本人のお二人が受賞された。梶田隆章さんには物理学賞が、
大村智さんには医学・生理学賞がそれぞれ贈られた。
お二人の研究テーマを見ると、そこが到達点ということではなく、
むしろその延長線上に多くの未知の領域があり、
それを発見できればノーベル賞に値するものであることが想像できる。
その意味で、お二人の受賞は、若い研究者に大きな希望を与えたに違いない。
12月10日 靖国神社の爆破事件 [日記]
先日(11月23日)、事務所のすぐ側にある靖国神社の南門近くの公衆トイレが
何者かによって爆破された事件は、防犯カメラに写っていた写真から韓国籍の
若い人だということがわかっていた。
しかし、本人は事件後にすぐに出国し、韓国に戻っていた。
昨日〈12月9日〉再入国(犯人は現場に戻る)したところを、
警視庁は同氏を逮捕したという。
これから事件の背景が調べられるのだろうが、現在、南門は閉鎖されたままで、
ここからの出入りはできない状態が続いている。
12月9日 世界の指導者に被爆地訪問促す [日記]
昨日の日経の夕刊に掲載された上記タイトルの小さな記事が目についた。
おそらく他の新聞にも載ったことだろう。
その記事によると、「国連総会は7日、日本が提案した核兵器の廃絶決議を
賛成多数で採決した。日本の核廃絶決議案の提出は22年連続だが、
世界の指導者や若者に被爆地の訪問を促す文言を始めて盛り込んだ」。
ただし決議では、中国とロシア、北朝鮮の3カ国が反対。
米英や韓国など16カ国が棄権した、という。
原爆投下から70年の節目である今年に決議されたのはよいことで、
日本が22年連続して決議を提案したというのだから敬意を表したい。
ただし、核兵器を持っている国が反対や棄権しているところを見ると、
核廃絶が決議されたからといって直ちに廃絶される訳ではないことだけは
確かなことだ。
12月8日 東京五輪のエンブレム [日記]
白紙撤回された東京オリンピックのエンブレムの再募集したところ、
国内外から14,599件の応募があったという。応募条件の違いはあるにしても、
前回の104件に比べて格段の多さである。それだけ関心が高まっているということ
なのだろう。エンブレム委員会は今後、「大会の象徴となりうるか」などいくつかの
視点から絞り込んでいくようだが、最後の商法審査をしっかりやって、
誰がみても“これぞ東京オリンピックのエンブレム”と言われるようなものを
選んで欲しいものだ。
12月7日 イルミネーション [日記]
12月になってクリスマスツリーが飾られるようになると、何となく華やいだ気分になる。
この年になって誰からもプレゼントをもらえるわけではないし、
楽しい集いがあるわけでもない。
孫に見せようとして始めた玄関先のイルミネーションを今年も飾ることにした。
12月4日 銃をもつ民主主義 [マイナンバー]
アメリカでまた立て続けに銃の乱射事件が起こった。11月末にコロラド州の
医療関連施設で発砲事件が起き、3人が死亡したばかりだ。
今回はカリフォルニア州の障害者支援施設で銃の乱射事件が起こり14人が死亡した。
警察は容疑者の男女2人を射殺したという。
どのような事情があるにせよ、異常としか言いようがない。
アメリカでは、このような銃による事件で死亡する人が年間1万人以上にのぼり、
しかも、このような事件が起こるたびに、「自己防衛のため」と称して銃の
売上が伸びるのだという。
オバマ大統領もこれを異常と認めており、銃規制の必要性を訴えるのだが、
議会は一向に動こうとしない。いったい何人犠牲になれば銃規制が行われるのだろう。
12月3日 「マイナンバー」を終わるに当たって [マイナンバー]
マイナンバーには、この他にもいろいろなサービスを創り出せる
可能性を秘めています。おそらく、想像以上に便利な社会が
出現するのだと思います。それは一方で、個人の情報がガラス張りに
なるということでもあり、公平・公正な社会の実現のためには、
我慢しなければならないこともあると割り切る必要があるのかも知れません。
12月2日 マイナンバーの功罪(5) [マイナンバー]
マイナンバーは以下のような意外なところで威力を発揮しそうです。
これによって困る人も出てくると思われます。
・自営業者等は国民年金に加入することになっているが、マイナンバーを
用いることで所得の捕捉が可能になり、所得が十分あるのに保険料を払って
いない人を割り出して効率的に督促できるようになる。
・企業(法人事業所)は、従業員が5人以上いれば厚生年金保険に
強制加入となる。マイナンバー制度の導入で、従業員の源泉徴収票に
個人番号と法人番号を記入することになり、年金情報と突合すれば、
従業員に給与を支払っているのに厚生年金保険料を納めていない
(厚生年金の加入を逃れている)会社を簡単に割り出すことができる。
・副業(アルバイト)をしている人も要注意だ。マイナンバーは
アルバイト先にも提出しなければならないので、税務署はマイナンバーを
使って簡単に収入を捕捉できる。
しかも、副収入があると、確定申告を行う必要がある。
住民税の支払は、給与に副収入を合算した金額がベースになるので、
会社に副業がバレてしまう可能性が高くなる。
12月1日 マイナンバーの功罪(4) [マイナンバー]
医療分野でのマイナンバーの活用も議論されています。
カルテやレセプトなどの医療情報を管理する医療番号を導入し、マイナンバーと
連動させて運用すれば、病歴管理や薬歴管理、さらには医療費が
把握できるようになります。
そうすれば、二重の検査や投薬を防ぐことになりますし、個人では、年末調整のときに
いちいち医療機関の領収書がなくても医療費控除の申請を行うことも可能になります。
但し、医療等分野の個人情報には、第三者には知られたくない情報もありますので、
本人の同意を前提に利用する必要があります。
本人同意やプライバシールールのあり方が問われる問題でもありますが、
これが実現すると医療費の大幅な削減につながると思います。
11月30日 マイナンバーの功罪(3) [マイナンバー]
例えば、個人のライフイベント上で考えられることは以下のようになりますが、
そのほぼ全てのことで、このマイナンバーが活用できるようになります。
・誕生・幼稚園入園・小学校入学・・・就職・結婚・転居・死亡
例えば、子どもが生まれると、市区町村にどんな手続をすればよいか、
予防接種はいつどこで受けるのか、幼稚園はどうすればよいか、など多くの
情報と手続が必要になりますが、それに応えてくれるのがマイナンバーです。
また、人が死亡すると、多くの関係先に連絡しなければなりませんが、
そんな時にもマイナポータルのオンライン機能を用いて一括して行う
ことができるようになります。
その他のイベントでも、現状ではいろいろな手続が必要になりますが、
マイナンバーを使うことで情報連携がスムーズにいくようになり、
手続は簡素化され、ワンストップサービスも夢ではなくなります。
11月27日 マイナンバーの功罪(2) [マイナンバー]
確かに、制度発足当初はその見返りは少ないように見えます。
「個人や企業に負担ばかりかけて、これで公平・公正な社会の実現ができるのか」
といった疑問がでてくるだろう。
しかし、長い目で見ると、個人番号カードがないと生活が成り立たないという
ぐらい身近になってくることは間違いありません。
新しい制度が発足するためにはその準備が必要で、
最低限その手続はしなければなりません。
問題はその後です。それを使ってどんなサービスが提供されるのかということです。
マイナンバーは単なる12桁の数字にすぎませんが、それだけでは無用の長物です。
他の情報と紐付けられてはじめて有効となるものです。したがって、
どんな情報に紐付けして利用できるかを考える必要があるのです。
11月26日 マイナンバーの功罪(1) [マイナンバー]
これまで、主にマイナンバーの趣旨及び手続について書いてきました。
これを見る限り、個人も企業も面倒な手間が増えるだけで、
メリットが感じられないという感想を持つ人が多いのではないかと思います。
たしかに、個人の場合、個人番号カードをもらうために市区町村の
窓口に出向かなければなりません。勤め先には自分だけでなく扶養家族の
マイナンバーを提出しなければなりません。
また、銀行等の金融機関には口座をもっているところにはすべて
マイナンバーを提出しなければなりません。また保険会社にも、
証券会社にも提出しなければなりません。
企業のほうはもっと大変です。従業員とその家族からマイナンバーを
提出してもらわなければなりません。
社内規定やルールをつくり、そのうえで使用、保管や廃棄などのシステムを
用意しなければなりません。事務量が増えるばかりです。
コストがかかるし、万一マイナンバーが漏えいすれば、ペナルティーを科せられます。
11月25日 庭のセンリョウ、マンリョウ [季節]
庭のセンリョウの実が色づいて、赤と黄色が鮮やかになってきた。
一方のマンリョウはまだ色づくというほどのことはない。
センリョウはこのままいけば、2月頃まで楽しませてくれるはずだが、
12月頃になって鳥のエサが自然界に無くなってくると、決まって
庭にやってきて、ついばんでしまうのだ。そのため、正月用に
2~3本枝切りして一輪挿しに挿すことにしている。
遅れて赤くなるマンリョウの実も、鳥のエサになってしまい、
楽しめる期間が短いのが残念だ。
11月24日 個人番号カードの発展性(4) [マイナンバー]
これらを見ると、身近なところでは、わざわざ銀行に出向かずにインターネットを
通じて銀行口座開設ができるし、オンラインバンキングの可能性が見えてきます。
その他にも、引越しの際の電気・ガス・水道などの住所変更に伴う面倒な手続を
一括して行うことができるし、また、死亡時に必要な官民のさまざまな手続きが、
マイナポータルのオンライン機能を用いて、一括して行うことが
できるようになります。
また、わざわざ市町村の窓口に行かなくても、コンビニの複合機で住民票の写しの
交付が受けられるようになるなど便利になってきます。
これらの機能は、いずれも個人番号カードに搭載されているICチップを活用することで
生まれ来る利便性です。
しかも、その利用方法は、国や自治体から始まって民間にも解放されるということで、
知恵の出し方によっては、このカード1枚さえあれば、何でもできるという時代が
来るかも知れないのです。
11月20日 監督の決断 [日記]
昨日(11月19日)の韓国チームとのプロ野球の試合を見ていて、
決断の難しさと大切さを痛感した。日本チームは大谷投手の快投で、
7回まで3対0で楽勝だと思われていた。小久保監督もそう思ったに違いない。
8回に則本投手にスイッチ。1回を無難に切り抜ける。ところが、
9回に入って3連打されて1点を失う。さらに満塁になったところで、
監督は20歳の松井投手に交代。ところがストライクが入らず、
押し出しの1点を与えてしまった。そこで監督は増井投手にスイッチ。
ところが打ち込まれて逆転されてしまった。ここで必要なことは、
勝つことであって、選手に機会を与えることではない。
継投の時期と交代選手のミスマッチを犯してしまった。
そのために準決勝で敗退し、当然だと思われていた優勝を逃してしまった。
監督のミスで負けた後味の悪い試合であった。
11月19日 個人番号カードの発展性(3) [マイナンバー]
カード保有者が身分証明書以外に使う場面は、2017年1月から始まる
「情報提供等記録開示システム」の活用です。いわゆる「マイナポータル」
といわれるもので、これにより、個人は、自分の個人情報がどのように
やり取りされているかを自宅のパソコンで確認できるようになります。
「マイナンバー等分科会の中間とりまとめの概要」(2015年5月)を見ると、
マイナポータルについて、2017年1月以降順次サービスを開始するとして、
次のようなことを検討していることが報告されています。
1.利用者の自己情報の閲覧利用者の特定個人情報や医療・健康・介護等に
係る自己情報を、マイナポータルや公的個人認証を利用して、分かりやすく、
タイムリーに、必要に応じ閲覧可能にする。
2.プッシュ型サービス
利用者に係る情報に基づき、その利益になる情報(政府広報等お知らせ、
子育てや介護等サービス情報、給付金等の資格通知、
権利の得喪に係るアラート等)を提供
3.ワンストップサービス
引越しや死亡等のライフイベントの際に必要となる官民の様々な手続を、オンラインで一括化
11月18日 青年海外協力隊発足50周年 [日記]
昨日(11月17日)は、JICAの青年海外協力隊が発足して50周年を祝う式典が
行われ参加してきた。式場はパシフィコ横浜の大ホールで行われた。
式典には天皇皇后両陛下および内閣総理大臣(代理)、国会議員、
各国大使はじめたくさんの関係者約5,000人が参加され盛大に行われた。
式典の前後には50年の歩みと各国で行われているボランティア活動が紹介
されていて、世界に繋がる善意の“絆”を実感できるものであった。
11月17日 個人番号カードの発展性(2) [マイナンバー]
今回のスタート時点(2016年1月)でのマイナンバー法の利用範囲は、社会保障、
税、災害対策の3分野に限られますが、この法律の施行後3年を目途に、
利用範囲の拡大を目指すことが附則として記載されています。
しかも、その利用範囲の拡大は、第18条では、市町村では条例の定めるところ
により、また民間事業者等では政令の定めるところにより、総務大臣が定める
安全基準に従って、ICチップの空き領域を利用することが出来るとされています。
これは明らかに民間への開放を前提にされていると考えられます。
前回見た2~5は明らかにこのような動きの中から出てきた利用方法と言えます。
11月16日 パリ同時テロ [日記]
「13日の金曜日」、パリで同時テロが発生し、129人が死亡し、
352人が負傷したというニュースが全世界を駆け巡った。
オランド大統領は、「これはイスラム国が実行した戦争行為だ」として、
断固とした報復を行うとの声明を発表した。
折しも、トルコで開催されるG20首脳会議では、対テロが最大のテーマになりそうだ。
しかし、対策がイスラム国の殲滅作戦である限り、
そのリアクション(報復)も予測しておかなければならない。
今地球上では、人が人を殺す行為が当たり前のように繰り返し起こっているのだ。
これが異常でなくてなんと言えばよいのだろう。
20カ国の首脳が知恵を絞って、負の連鎖を断ち切る道を考えて欲しいものだ。
11月13日 個人番号カードのメリット(1) [マイナンバー]
個人番号カードは、以下のような構成になっている。
・表面には基本4情報(氏名、住所、性別、生年月日)と顔写真が、
・裏面には個人番号とICチップが
それぞれ搭載されている。
これだけなら本人確認の際の身分証明書になるというぐらいで、あまりメリットは
感じられないが、同封された説明書によると、このICチップの活用がいろいろ
考えられているということだ。それには次のようなことがあげられる。
1.マイナンバーを証明する書類として(券面どおり)
2.金融機関における口座開設、パスポートの新規発給など
3.国や市区町村が提供する様々なサービス(住民票の写し、
印鑑登録証明書等の証明書をコンビニの端末で受けられる)の取得
4.将来的には健康保険証として利用
5.電子申請(e-Tax等)、民間オンライン取引の登録
11月12日 マイナンバーの将来性 [マイナンバー]
手元に「通知カード」が届いたら、やることは2つのうちの1つの選択だ。
1.通知カードをそのままにしてしまい込む。
2.写真を添付して返信用封筒に入れて「個人番号カード」に切り替えてもらう。
この場合、いろいろな方法があるが、一般的には2のやり方で申請し、
1月以降に市区町村に出向いて本人確認のうえカードを受け取ることが必要になる。
マイナンバーの将来性というのは、このカードが今後どのような使われ方をするかと
同じ意味を持っていることになる。次回以降にそれを説明してみたい。
11月11日 やっと届いた「通知カード」 [マイナンバー]
昨日、小平市から「通知カード」が簡易書留で届いた。たまたま家内が家にいたので、
受取印を押して受け取ることが出来たが、不在のときは持ち帰ることになる。
ところが、どうやら不在の家庭が多いようで、配達員は2度来ることが面倒なため、
自分で受け取りのサインをしてポストに入れてしまう人がいるのだという。
それに誤配もあるという。事がマイナンバーだけに問題行為だ。
このようなことでは、マイナンバーをめぐる不祥事が起こっても不思議はないだろう。
11月10日 マイナンバーが漏えいした場合の罰則 [マイナンバー]
マイナンバーの取扱いに当たっては、厳しいルールが課されていますが、
それに違反した場合の罰則も厳しくなっています。
マイナンバーを取扱う過程でマイナンバーが漏えいしたり、
不正に使われたりする場合の罰則は、個人情報保護法よりも罰則の種類が多く、
刑も重くなっています(マイナンバー法第九章 罰則)。
企業においてマイナンバーを含む個人情報を漏えいさせてしまうと、
漏えい者はもちろんのこと、それを監督する企業にも法律による罰則が
科せられる場合がありますので、注意する必要があります。
そのため、社内規定に特定個人情報を漏えいした場合の罰則を明記する
必要があります。
11月9日 昨日は立冬 [日記]
昨日(11月8日)は立冬。暦の上ではもう冬に入る。
早朝から雨が降り、寒い1日となった。
この日、半年ほど関わってきたJICA50周年記念誌が刷り上るということで、
午前中から事務所に出かけて待ったが、修正箇所が見つかったため、
1日延期となった。そのため、散らかった机の上を整理することが出来、
早々に帰宅することになった。今日も、雨の1日となりそうだ。
11月6日 導入計画と適切なマイナンバーなどの個人情報管理 [マイナンバー]
マイナンバー法は、マイナンバーを扱うすべての企業に適用されます。
そのため、企業にはマンナンバーを適切に取扱う体制および特定個人情報の
漏えいが起こらないよう適切な個人情報の管理が求められています。
一般的には、次のようなステップを踏んで導入スケジュールが組まれますが、
それぞれのステップで用意周到な準備が求められます。
1.第1ステップ:担当部署・担当者の決定と該当する事務の洗い出し
2.第2ステップ:取扱規定等の作成(組織体制・システムの構築)
3.第3ステップ:社内教育・研修
4.第4ステップ:制度開始(2016年1月以降)
それぞれの企業では、これらのステップを踏んで実行する必要がある。
11月5日 収集のための本人確認 [マイナンバー]
従業員からマイナンバーを取得する際は、本人に利用目的を明示すると共に、
厳格な「本人確認」が義務付けられています。番号が正しいことの確認に加え、
他人のなりすまし等を防ぐ意味からも、番号の正しい持ち主であることを
確認する「身元確認」が必要です。
・「個人番号カード」の場合は、番号確認と身元確認がこのカード一枚で可能です。
・「通知カード」の場合は、番号確認はできますが、写真がないため身元確認が
できません。
そのため、運転免許証またはパスポート等で身元確認を行います。
また、従業員から扶養親族のマイナンバーを取得する場合、会社が扶養親族の
本人確認を実施する必要がある場合があります。
*「マイナンバー・民間事業者の対応」(平成27年5月版による)
11月2日 ハロウィーン [日記]
クリスマスにバレンタインそしてハロウィーン。日本人はその背景を知ることなく、
いとも簡単に自分のものにしてしまう。10月31日の夜に渋谷に行くと、いろいろな
キャラクターに扮装した若者たちが押し寄せて、一晩中賑わっているという。
私は、かなり前にハロウィーンの日にアメリカ(ニューオーリンズ)に滞在した
ことがある。家々には、カボチャで作ったランタンを飾り、仮装した子どもたちが
近所の家々を回ってお菓子をもらっているのを見たことがある。それがどうだ。
日本では大人の祭りになり、いつもの自分と違った自分を表現して楽しむことに
変形しているようだ。それも次代の変遷か。
10月30日 マイナンバーの収集 [マイナンバー]
その際、出先や従業員の多い大企業、雇用流動性の高い企業、外国人就労者が
多い企業、及びアルバイト学生(住民票を現住所に移していないことが多い)が
多い企業などは、どのようにして確実にマイナンバーを収集するかを事前確認
しておく必要があります。
そして、マイナンバーを従業員から取得する場合は、法律で定められた利用目的を
特定して明示する必要があります。
(例)「源泉徴収票作成事務」「健康保険・厚生年金保険届出事務」
通知に当たっては、書類の提示のほか社内LANによることも可能ですが、個人情報
保護法第18条及びガイドライン等に従って、従来から行っている個人情報の取得の
際と同様の方法で行うことが考えられます。したがって、会社の就業規則には、
採用時に必要な提出書類として「個人番号カードの写し」とその「利用目的」
および「情報漏えいした場合の罰則」等を記載する必要があります。
10月29日 マイナンバーの収集 [マイナンバー]
企業は、給与と福利厚生業務を行うために、従業員やその家族の情報を
集めて税や社会保険関係の各種手続き・書類の作成を行いますが、
これらの情報と同様に各人の
マイナンバーも収集し書類などに記載する必要があります。2015年10月以降、
企業がマイナンバーを収集する必要がある従業員は「自社において給与の支払いの
対象となるすべての従業員」です。正社員は勿論のこと、契約社員やパート、
アルバイトなどの全従業員及び役員が対象となります。但し、派遣社員については、
本人への支払は派遣元企業が行いますので、収集の責任は派遣元企業にあります。
10月28日 企業がマイナンバー導入に当たって準備すべきこと [マイナンバー]
マイナンバー制度が始まると、企業はいろいろなことを準備しなければ
なりませんが、主なことは以下の4つで、内容はそれぞれマイナンバー法に
より規制されています。
(1)マイナンバーの収集
(2)収集のための本人確認
(3)適切なマイナンバーなどの個人情報管理
(4)法定調書などへの記入・提出
10月27日 法人番号 [マイナンバー]
法人番号は、マイナンバーのような種々の懸念は小さいことから、原則として
公表され、誰でも自由に利用することができます。公表される情報は①商号又は
名称、②本店又は主たる事務所の所在地、③法人番号の3項目(基本3情報)です。
法人番号に関する国税庁の広報資料によりますと、法人番号は、マイナンバーと同様、
行政を効率化し、国民の利便性を高め、公平かつ公正な社会を実現するという
目的のほか、法人番号特有の目的として「新たな価値の創造」が加わっています。
1.行政の効率化
法人その他の団体に関する情報管理の効率化を図り、法人情報の授受、照合にかかる
コストを削減し、行政運営の効率化を図る。
2.国民の利便性の向上
行政機関間での情報連携を図り、添付書類の削減など、各種申請等の手続を簡素化
することで、申請者側の事務負担を軽減する。
3.公平・公正な社会の実現
法人その他の団体に関する情報の共有により、社会保障制度、税制その他の
行政分野における給付と負担の適切な関係の維持を可能とする。
4.新たな価値の創出
法人番号は、その利用範囲に制限がないことから、民間による利活用を
促進することにより、番号を活用した新たな価値の創出が期待される。
10月26日 マイナンバー研修 [マイナンバー]
昨日(10月25日)、ある企業の社員を対象に「マイナンバー研修」を行った。
受講者は当初は12人だったが、実際には28人ということで、関心の高さを
実感した。また、ちょうど市区町村から「通知カード」が住民票のある住所に
届けられるというニュースが流れているときだけに、どんなものか知っておきたい
ということでもあるのだろう。その他にも、企業はマイナンバーに関して色々な
準備をした上で、社員に対してマイナンバーを提出してもらう必要があること、
そして、社員に対して研修を行う必要があることなどの理由があったのだろう。
今後、このような研修が増えるような気がする。
10月23日 法人には法人番号(13桁)が指定されます [マイナンバー]
2015年10月から、マイナンバーの通知が始まります。それに合わせて、法人にも
番号(13桁)が指定され、2016年1月から順次、社会保障・税分野の申告書
及び法定調書などを提出する際に、これらの書類に法人番号の記載が求められます。
また、2016年1月以降に開始する事業年度に係る法人税の申告から法人番号を
記載することになります。
法人番号は、設立登記を行ったすべての法人に指定されます。設立登記法人の場合は、
商業登記法に基づく会社法人等番号(12桁)の前に1桁の検査用数字(チェックデジット)
を加えた番号になります。法人番号の対象は、株式会社などの「設立登記法人」(*)
のほか、「国の機関」、「地方公共団体」、「その他の法人や団体」に対して1法人1つの
法人番号が指定されます。そして、法人の支店・事業所等や個人事業者には
指定されません。
10月22日 マイナポータルを利用する [マイナンバー]
但し、このマイナポータルを利用するためには個人番号カードが必要になります。
個人番号カードのICチップに搭載されている公的個人認証を利用して
ログインすることになっています。これらの情報を得るためにも
個人番号カードの交付を受けることです。そして、個人番号カードを
持たない場合は、「書面による開示請求」をすることになります。また、高齢者
や障がい者のために、公的機関に端末を設置することが検討されています。
10月21日 マイナポータルとは [マイナンバー]
このマイナポータルには、以下のような機能が入る予定ですが、開始までに
時間的余裕がありますので、現状では未確定な部分もあります。
①情報提供等記録表示業務
行政機関などが自分の特定個人情報を、いつ、どこで、なぜ提供したかなど、
情報のやり取りを確認できる機能です。
②自己情報表示業務
行政機関などが持っている自分の特定個人情報について、
どのようなものがあるかを確認することができる機能です。
③お知らせ情報表示業務
行政機関などから一人ひとりに合った行政サービスのお知らせを受け取る機能です。
例えば、地方自治体などからの予防接種や年金、介護などの各種のお知らせを
受け取れるようになります。
10月20日 マイナポータルが始まります [マイナンバー]
制度開始1年後の2017年1月から
「情報提供等記録開示システム」が稼動する予定です。
これは、行政機関が自分のマイナンバーを含む個人情報を、いつ、誰が、なぜ、
照会し、だれがどの情報を提供したのかを確認できるシステムで、個人ごとの
ポータルサイト「マイナポータル」と呼ばれます。これにより、個人は自分の個人
情報がどのように使われているか自宅のパソコンからチェックできるようになります。
10月19日 いよいよ「マイナンバー制度」が始まる [マイナンバー]
①制度面の保護措置としては、法律に規定があるものを除いて、マイナンバーを
含む個人情報を収集したり、保管したりすることが禁じられています。また、
特定個人情報保護委員会という第三者機関がガイドラインを作成し、
マイナンバーが適切に管理されているか監視・監督を行います。
さらに法律に違反した場合の罰則も、現行の個人情報保護法より厳しくなっています。
②システム面の保護措置としては、個人情報を一元管理するのではなく、
従来通り、年金の情報は年金事務所、税の情報は税務署といったように分散
管理します。また、行政機関間で情報をやり取りするときも、マイナンバーを直接
使わないようにしたり、システムにアクセスできる人を制限したり、通信する場合は
暗号化を行います。
10月16日 マイナンバー制度における安全・安心の確保 [マイナンバー]
マイナンバー制度の導入による利用の広がりと利便性の向上は、一方で、
情報セキュリティ面のリスクの増大につながります。例えば、2015年5月に、
日本年金機構がサイバー攻撃を受け、約125万件の年金個人情報が流出したことは
記憶に新しいところです。そのため、年金との紐付けは予定より遅らせることに
なりました。国民はマイナンバーを導入することに対して、個人情報が外部に
漏れるのではないか、他人のマイナンバーでなりすましが起こるのではないか、
といった懸念を持っています。それに対しては、制度面、システム面において
様々な対策が講じられています。
10月15日 民間企業は個人番号関係事務実施者 [マイナンバー]
マイナンバーを利用する事務に関して、法令や条例に基づき、
個人番号利用事務実施者にマイナンバーを記載した書類の提出を行うのが
「個人番号関係事務実施者」です(同法9条3項)。
民間企業の殆どはこちらに該当します。
・(例)従業員の個人番号を給与所得の源泉徴収票、健康保険・
厚生年金保険被保険者取得届等の書類に記載して、行政機関や
健康保険組合等の個人番号利用事務実施者に提出する事務を行います。
10月14日 マイナンバー制度における民間企業の位置づけ [マイナンバー]
マイナンバーを取り扱うことができる機関等は、マイナンバー法で規定されており、
「個人番号利用事務実施者」と「個人番号関係事務実施者」の2つに分かれます。
(1)個人番号利用事務実施者
マイナンバーを利用して行政事務を行うのが「個人番号利用事務実施者」です。
・行政機関(税務署・ハローワークなど)、地方公共団体、独立行政法人、健康保険
組合、日本年金機構などの公的機関が該当します(同法9条1・2項)。
10月13日 個人番号の分散管理(8) [マイナンバー]
但し、情報連携でやり取りされる個人情報は、どこかで一括管理されるのではなく、
従来どおりそれぞれの組織の既存業務システムで分散管理することになります。
この情報連携は、「符号」という番号をキーに行われますが、既存の各組織の
既存システムと直接やり取りするのではなく、新たに構築する中間サーバーを
介して行われます。したがって、地方公共団体では情報連携を行うにあたり、
あらかじめ「符号」と既存業務システムが保有する「個人情報」とを紐付けする
仕組みをつくることになっています。
10月9日 番号制度における情報連携について(6) [マイナンバー]
マイナンバー制度が導入されると、国の行政機関や地方公共団体などで、
社会保障、税、災害対策の分野で保有する個人情報とマイナンバーとを紐付けして
効率的に情報の管理を行えるようになります。「情報提供ネットワークシステム」
を活用した各機関の間の情報連携は、国の機関が2017年1月から、地方公共団体は
2017年7月から順次始まる予定です。例えば、①マイナンバーを「キー」にして、
②各種の個人情報(氏名、住所、給与に関する情報、健康保険に関する情報、
年金に関する情報、雇用保険に関する情報など)を紐付けし、③各種の個人情報の
管理と、検索・抽出や集積がしやすくなります。
10月7日 個人番号カードは強制されないが、持っていると便利なもの(5) [マイナンバー]
個人番号カードは強制されないが、持っていると便利なもの
個人番号カードは、本人の申請により市区町村長が交付することになっていて、
強制されることはありませんが持っていると便利なものです。 しかも初回の
発行手数料は無料です。マイナンバー制度導入後は、入学、就職、転職、出産育児、
病気、年金受給、災害等、多くの場面でマイナンバーの提示が必要になります。
その際、通知カードの場合は、運転免許証やパスポート等の本人確認書類が必要に
なりますが、個人番号カードであれば、一枚で番号確認と本人確認が可能になります。
なお、通知カードや個人番号カードの記載内容(基本4情報)に変更が生じたときは、
14日以内に市区町村に届け出て、カードの記載内容を変更してもらう必要がります。
10月6日 マイナンバーの目的(4) [マイナンバー]
マイナンバーは、社会保障、税、災害対策の3つの分野で利用されます。
この制度の導入により期待される効果としては、「行政の効率化」、
「国民の利便性の向上」、「公平・公正な社会の実現」という3つがあげられています。
なかでも、「公平・公正な社会」とは、負担能力に応じた適正な税負担と適切な
社会保障給付を実現し、負担と保障の公正なバランスを保つことを目指そうと
するものです。しかし、現実には必ずしも公平・公正とは受け止められていません。
源泉徴収により税金や社会保険料を給与天引きされる給与所得者の間では、
自己申告で納税する自営業者や農家などに対して、「所得が正確に捕捉されていない
(クロヨン=9・6・4格差)」との不満があります。また、資産家でも所得がなければ、
手厚い社会保障が受けられるという問題もあります。この制度の導入により、脱税や
生活保護の不正受給などを防ぎやすくなり、不公平感の解消につながることが
期待されています。
10月5日 これまでは複数の個人番号が存在していた [マイナンバー]
日本では、「基礎年金番号」「健康保険被保険者番号」「雇用保険被保険者番号」
「納税者番号」「住民票コード」「パスポート番号」「運転免許証番号」など
各行政機関が個別に番号をつけているため、個人を特定して情報を集めることは
至難の業です。また国民もどれだけ自分が番号をもっているかを理解していないのが
実情です。組織や制度を横断して個人を特定するIDを発行するのが今回の
マイナンバー制度です。各制度が一つの番号を使って個人の情報を管理できれば、
個人の特定や各制度間の情報の突合を自動化でき、行政の煩雑な手間を大幅に
減らすことができます。これは個人の立場から見ても、便利になってきます。
10月2日 マイナンバー(社会保障・税番号)とは何か(2) [マイナンバー]
2015年(平成27年)10月以降、住民票を有する全ての人に1人1つの番号
(マイナンバー)が付番され通知されます。また、中長期在留者や特別永住者
などの住民票をもつ外国人の方にも通知されます。そして、2016年1月からその
番号を用いた運用が開始されます。
*国外に滞在し、住民票のない人にはマイナンバーは付番されません。
帰国して住民票が作成されるときにマイナンバーの指定や通知が行われます。
この番号は、社会保障、税、災害対策の行政手続きで必要になり、これらの分野で
「複数の機関に存在する個人の情報を、同一人の情報であるということの確認を行う
ための社会基盤(インフラ)」 となるものです。発足当初は行政事務の効率化を
目指しますが、徐々にその利用範囲を広げることで、国民生活の利便性が高まる
重要なインフラになることが期待されています。
なおマイナンバーは、一生使うもので、番号が漏えいしたり、不正に使われるおそれ
がある場合を除き、生涯変わることはありせんので大切にしましょう。
法人には、1法人1つの法人番号(13桁)が指定されます。
*マイナンバー(個人番号)は12桁 例:1234 5678 9012
*法人番号は13桁
10月1日 いよいよ「マイナンバー制度」が始まる [マイナンバー]
9月下旬になって、東京都および小平市から「10月からマイナンバー制度が
始まります!」というお知らせが届いた。
この制度は民主党政権次代から「税と社会保障の一体改革」という視点で
議論されてきたもので、まさに「いよいよ」という感がする。
そして、何故か私のところに執筆依頼があり、「図解マイナンバー制度の
すべて」(題は出版社がつける)というタイトルで出版することになった。
ここで、マイナンバー制度が実施されることで何が変わるか、その一端を
紹介することにしたいと思います。
9月29日 セリーグの優勝争い [日記]
プロ野球セリーグの優勝争いが面白い。パリーグではソフトバンクが圧勝して
優勝したが、西武、ロッテの3位争いが熾烈だ。一方、セリーグでは最後の最後まで
予断を許さなかったが、ヤクルトの優勝が見えてきた。そしてパリーグと同様3位
争いが熾烈で、阪神と広島の最終戦までもつれそうな情勢だ。これによって
CS(クライマックスシリーズ)の興味が違ってくるが、昨年と同様、下位チームが
勝ちあがることもありうるだけに興味は尽きない。
9月28日 彼岸花とうろこ雲 [日記]
最近になって目に付くようになったのが、彼岸花とうろこ雲(いわし雲?)である。
彼岸花は、お彼岸の墓参りをすると必ずといっていいほど目に付くので直ぐに
わかるが、うろこ雲のほうは、どこからでも目にすることが出来るが、空を見上げない
かぎり気がつかないものだ。最近の都会人は空を見上げることが少なくなって、
案外気がついていない人が多い。そういえば、昨日は中秋の名月の日だった。
空を見上げた人はどれぐらいいたのだろうか。
9月25日 黄金色に輝く田んぼ [日記]
先週の連休前の3日間、管理職対象のコーチングのために上越市の企業を訪問
していた。新幹線の窓から見える田園風景は、丁度取り入れ前の田んぼが広が
っていて、黄金色に色づいた稲穂が実っていて、見事で美しいという一言である。
この連休は晴れの日が続いたので、きっと取り入れも済んだことだろう。次に訪問
する12月には、おいしい新米(こしひかり)が食べられることを期待したい。
9月24日 民主主義のコスト [日記]
安全保障関連法案の国会審議を見ていて思い出すのが「民主主義のコスト
ということである。それぞれが違った意見をもっていても、違いを乗り越えて
合意に達するまでにとことん議論する。そして多数決で決める。それには時間も
コストもかかる。ところが、法案の審議を見ると、「初めに結論ありき」で、
そのためには本来憲法を改正しなければならないはずだが、それをしないで
解釈変更で乗り切ろうとしたところに無理があった。違いを乗り越えることも
できないまま時間だけが過ぎていった。そして数の論理で押し切ってしまった。
これをコストと言うにはあまりに高価なものになってしまった。
9月15日 安保関連法案の採決 [日記]
政府・与党は、参議院で審議中の安保関連法案がそろそろ100時間になろうと
しているのを機会に、採決に持ち込もうとしている。時期的には今週末を想定
しており、連休前には法案を巡る与野党の攻防が注目を集めている。
これを受けて、反対のデモが国会周辺だけでなく、全国的に展開されているのも
今回の特徴だ。この法案は、戦後70年の歴史の中で、最も大きな軌道修正を
行うものとして、定期的に世論調査が実施されているが、そのつど①憲法違反
である、②議論が尽くされていない(政府はきちんと答えていない)、③今国会での
採決には反対である、などの結果が出ている。しかも最近の調査では、この法案を
通そうとする安倍内閣に対する支持率も下がる一方で、ついに「指示しない」が
「支持する」を上回ってきている。(何故か、最新のNHKの調査だけは、安倍内閣の
支持率が上がっている)。国民は明らかにこの法案に危惧の念をもっている。
そして、「まだ国民の理解が進んでいない」ことを認めていながら「法案成立後
には、理解してもらえるようになる」と言ってはばからない安倍首相の答え方に
危惧の念をもっているのだ。
9月14日 豪雨の後遺症 [日記]
国土交通省の調査によると、先週降り続いた大雨により、14河川の19か所が
決壊し、多くの被害をもたらした。特に茨城県、栃木県、それに宮城県に被害が
集中し、水没した地域も広範囲に及んだ。土砂崩れによる被害も含めると、
死者、行方不明者は20人に及んでいる。流された家、床上、床下浸水による
被害も数えきれない。稲の収穫にも大きな影響を与えたことだろう。
避難の呼びかけも手遅れになったところもあり、避難できずに家に取り残された
人たちも多く出たようだ。また、折角避難したのに、そこが水没した
ところもあった。昨年の広島の災害といい、災害を防ぐことはできないが、
それによる被害を最小限にするよう日頃から心掛ける必要があることを学んだ。
9月11日 台風18号の後遺症 [日記]
台風18号はとっくに日本海に抜け、今頃は秋晴れになっているはずだが、
そうはいかなかった。熱帯性低気圧になって、遅れて北上してきた
台風17号から湿った雨雲を招き寄せているのではないかと思いたくなるほど
次々と関東、東北地方に雨雲を発生させ、記録的な豪雨をもたらせた。
そのため、関東地方と東北地方各地で河川が氾濫し、がけ崩れが発生した。
自然の脅威は、地震や津波だけではないことを改めて知らされた教訓である。
9月10日 恐怖の一日 [日記]
台風18号は、9日知多半島に上陸したようだが、関東地方でも
大雨より豪雨という表現がぴったりの雨をもたらした。昨日は、川崎市にある
大手企業の1日研修(チームビルディングがテーマ)を行っていたが、
3度ほど大雨・土砂災害の警報が鳴って中断するというハップニングがあった。
ニュースで見たところ、夕方以降も、関東地方には次々と雷雲が発生し、
大雨によって各地の河川が氾濫する可能性を繰り返し報道していた。
今朝になってもそれが続いていて、天気予報は今日も雨だった。
9月8日 東京の地下道 [日記]
最近雨が、しかも大雨になることが多いものだから、傘を持っていても
地下道に潜ることが多くなってきた。考えてみれば、東京には
地下道が蜘蛛の糸のように張り巡らされている。ターミナル駅の周辺には
きまって地下道がある。今朝も新宿、市ヶ谷で地下道を利用して歩いてきた。
すると新しいことを発見することがある。それは地下道(市ヶ谷)の壁を飾って
風景写真が展示されていて、いずれも結構楽しめるものであった。
ただし、どの写真も秋晴れを写したものだ。
9月7日 天気予報に見る日本人の悲観性 [日記]
天気予報を見ていると、日本人はどうも悲観的な性格が多いのかなと
思ってしまう。すなわち、天気予報では雨の確率はx%という
表示の仕方をしているからだ。どうして晴れの確率はx%としないのだろう。
1年を見ても晴れの日の方が多いはずだし、それなら晴れの確率は
x%と表示したほうが納得がいくはずだ。それをわざわざ逆の表現に
するのは、悪いことには予め備えようという日本人のメンタリティが
影響しているように思える。この表示の仕方ではどうも雨(悪いこと)
を思い浮かべてしまうのだ。今週も晴れる確率は小さいようだ。
すっきりした秋晴れはいつになったらやってくるのだろう。
9月4日 改正マイナンバー法が成立 [日記]
昨日(9月4日)、改正マイナンバー法が衆院で再可決、成立した。
もともとこの法律は、衆院で可決されて参院に送られていたものだが、
途中、日本年金機構から大量の個人情報が漏洩したため、参院で修正され、
それが衆院に戻されて再可決されたという経緯がある。
この法律は、社会保障、税および災害分野だけに限定されるものだが、
施行される前に改正案が提出されるのは異例のことである。これにより、
3分野以外にも適用されることが決まり、なかでも2018年以降には預貯金、
および医療分野にも適用範囲が広がるのがミソだ。10月にはマイナンバーの
通知カードが送られてくる。待ったなしの時期にさしかかっていることになる。
9月3日 忘れたい日本、忘れさせたくない中国 [日記]
今日(8月3日)、中国では「抗日戦争勝利70年」を
記念して記念式典が開催される。しかも、戦後初めての試みである。
一方、日本では先日、安倍首相の70年談話が発表され、
“後世の人たちにこのことをいつまでも負わせたくない”という
思いが盛り込まれた。当事者である日本人は忘れようとし、
中国人は決して忘れないし、日本人に思い起こさせようとする。
私たちは原爆の記憶と共に侵略戦争の記憶を忘れられない立場にあるのだ。
9月2日 独創性の壁 [日記]
東京オリンピックは、今度はエンブレムで躓いてしまった。
メインスタジアムの白紙撤回に続いて「またか」という思いは誰でも
感じることだろう。やるからには独創的な会場で、独創的なエンブレムで、
独創的な運営で、独創的な・・・・でと願うはずだ。一方で
それにこだわる必要はない、心に響く日本的な運営とおもてなしで
十分ではないかという言い分もあるはずだ。独創と模倣は紙一重の世界だ。
今度こそ誰が見ても納得のいく選択をしてほしいものだ。
9月1日 初さんまの味 [日記]
昨日、今年になって初めてさんまが我が家の食卓にのった。少し小ぶりだったが、
肉は締まっていて、塩焼きの味が格別だ。大根おろしにつけると、味が薄まる
ような気がしてそのまま食べるほうが好きだ。また、炭火で焼くのが一番と思うが、
家ではそれが出来ないのは残念だ。さんまは回遊魚で、夏の間はオホーツク海
付近の冷たい海で過ごして、秋になると親潮に乗って南下してくるのが普通だが、
今年は、日本近海の海水温が高いためなかなか南下しそうにないのだという。
さんま好きの人にはもう少しの我慢だ。
8月31日 往く夏をミンミンゼミの鳴きおさめ [季節]
ここしばらくの間、東京地方は猛暑はどこへやら、雨の日が多いことも
あって涼しい日が続いている。それかあらぬか、セミの声が小さくなり、
代わって秋の虫の声が大きくなってきている。ちょうど季節の移り変わりの
時期にさしかかっているのだろう。
そういえば、日の出も遅くなり、昼も短くなっているような気がする。
8月28日 競争のもつ学習効果 [日記]
自分よりできの悪い人と競争しても決して学ぶことはない。もっと自分の
能力を発揮したいという動機も起こらない。自分の能力を引き出すためには、
自分より出来の良い人と競争して始めて可能になる。したがって、負ける
ことは始めから分かっている。しかし、その人と競争することで、自分の
能力を引き出せればその人に一歩でも近づくことができる。競うことで、
自分にはないsomethingを学ぶことが出来るのだ。これこそ、競争のもつ
学習効果だ。
8月27日 世界クラスの選手に挑む [日記]
この大会(世界陸上)の趣旨は、世界クラスの選手の胸を借りて、自分の力を
試すことができる点にある。ということは、挑戦者として自分の力を引き出す
ことができるまたとないチャンスだということだ。したがって、自分をわきまえて
自己コントロール即ち克己することがベースになるはずだ。
ところが勝負にこだわると、見るのは自分ではなく周りの選手になり、自己
コントロールができなくなってしまう。そこに、競技者としての落とし穴がある
のだ。
8月26日 自己ベストが出せない日本人選手 [日記]
北京での世界陸上を見ていて感じることがある。
世界の選手が自己ベストの記録を出して勝ち残っているのに対して、日本人の
選手は一様にそれすら出せないで予選で敗退している。
ところが、準決勝に残る記録を見ると、日本人選手の自己記録さえクリアーできれ
ば残っているはずだが、それができないのだ。彼らは他人に勝つという幻想と
戦っているのだ。そして失敗する(他人に負ける)。その前にやらなければならない
ことは、自分に克つことだ。自分に克てて始めて他人に勝てる条件が揃ってくるの
だ。自分に克てたからといって他人に勝てるとは限らないが、少なくとも競争する
土俵には上がれるということだ。
8月25日 羽田空港での演奏会 [日記]
昨日(8月24日)、羽田空港の国内線第2ターミナル5階展望デッキで、東京音大
の文化力発信プロジェクトという名の音楽祭に招待され参加してきた。
主演目はベートーベンの「運命」で、こんな場所で?という感じがしないでもなかっ
たが、学生たちも真剣になって取り組んでいて、結構楽しめるものだった。
最後に、付属幼稚園の園児たちが出てきて、手をつないで歌ったのも面白い演出
となった。
学生たちの企画力と実行力に拍手を送りたい。
8月24日 世界最速は今回もボルト [日記]
北京で行われている陸上の世界選手権で、昨日(8月23日)、100mの決勝戦が
行われ、ボルト選手(ジャマイカ)が優勝した。
2大会連続3回目の金メダルである。
記録は9.79秒で、2位には100分の1秒差でガトリン(米)が入った。
準決勝までの走りを見ていると、勝てるようには見えなかったが、さすが
ボルトであった。
それに比べ、ガトリンは余裕をもって走っていた予選、準決勝での記録さえ
出せば優勝できたはずだった。しかし勝負の世界ではメンタルな要素が大きく、
ボルトはそれに強かったということだ。
それにしても、日本選手が出てこないのは寂しい。
8月21日 秋の気配 [日記]
暑い暑いと思っていたら、お盆過ぎあたりから雲行きが怪しくなってきた。
南洋上では相次いで台風が発生し、勢力を増しながら北上してくる。その影響で、
日本列島には低気圧がいすわり、それに向かって暖かい風が吹き付けてくる
ものだから、局地的に豪雨となる。
そういえば、1年前の8月20日、広島地方に記録的な豪雨が降り、土砂災害で
75人が犠牲になった。
天気予報によれば、しばらくは曇りの日が続きそうだが、暑さも和らぎ、確実に
秋が近づいてくる。
8月20日 「こうのとり」打ち上げの成功 [日記]
国際宇宙ステーション(ISS)に食料などの物資を運ぶ無人補給機「こうのとり」
5号機を載せたH2Bロケット5号機が19日午後8時50分、種子島宇宙センター
から打ち上げられた。15分後には予定通り地球の周回軌道に乗った。
そして、5日間かけてISSに接近し、油井亀美也さんがロボットアームを使って
ドッキングさせる手はずになっている。
しかも、NASAの交信担当者として若田光一さんが支援することになっている。
今回の打ち上げには、世界が注目していた。
ISSの物資補給を行うため、昨年来アメリカで2度、ロシアで1度失敗しており、
今回のこうのとりへの期待が高まっていただけに、
この成功(ドッキングがあって初めて成功だが)を素直に喜びたい。
8月19日 夏休み返上 [日記]
いつの頃からか忘れてしまったが、私の辞書から「夏休み」が
消えてしまった。お盆のシーズンに学生たちを受け入れてインターンシップを
やってきたこともあるが、どうやらその前から休まなくなったようだ。
そのせいか、今年はインターンシップがないから休めるはずだが、
休む気になれないのだ。その代わり、「今日は休日扱い」と決めて出勤し、
いつもの仕事をしないで以前から“これをやりたい”と思っていたことに専念
することにした。それは家ではやれないことで、会社という場所でしかできないこと
だ。そう決めてやってみると、案外うまくいくものだ。
8月18日 70回目の終戦記念日 [日記]
8月15日は、戦後70年目の終戦記念日だ。6日には広島に、9日には長崎に
原爆が投下され、14日にはポツダム宣言を受け入れて無条件降伏した。
昭和天皇による玉音放送をもって太平洋戦争に終止符が打たれた。
今年は70周年ということで、14日(ポツダム宣言受託日)に安倍首相の70年談話
が発表された。あの戦争で日本は何を守り、何を後世に残そうとしたのかについて
は語っていない。それを語ることこそが戦争で亡くなった人たちへの手向けと
なるというものだ。戦後日本は繁栄したが、亡くなった人たちがそのために
戦ったのだということに応えているのだろうか。
15日がくるといつもこのことを考えてしまう。
8月17日 70年談話 [日記]
8月14日の夕方、安倍首相は戦後70年を迎えるに当たって[70年談話]を
発表した。
早くから話題になっていて、どんな内容が盛り込まれるか興味あるものだった。
「我が国は先の大戦での行いに、痛切な反省と心からのおわびの気持ちを
表明してきた。こうした歴代内閣の立場は今後も揺るぎない。
・・・事変、侵略、戦争。
武力を国際紛争解決の手段としては二度と用いてはならない。
植民地支配から永久に決別。・・・次の世代に謝罪を続ける宿命を背負わせては
ならない。・・・これからは未来志向で積極的平和主義で世界に貢献していく。」
気になっていた4つのキーワードは盛り込まれたものの、回りくどい間接的な
表現が目立った談話となった。
安倍首相にとって苦労したあとが読み取れる作品となったが、これではわざわざ
談話として発表しなくてもいいのではないか、とも思ってしまう。
8月14日 暑い夏 [日記]
8月8日は立秋。暦の上ではすでに秋に入っているが、一向に涼しくならない。
東京地方では記録的な猛暑が続き、熱中症に罹る人がうなぎのぼりだ。
温度が高いと、急に天候異変が起こり、局地的な豪雨が襲う。
竜巻が発生する。台風もいつもより多く、大型になる。
南海にいるはずのサメが暖流に乗って日本の沿岸にやってきて遊泳禁止になる。
異変は気候ばかりではない。中国は何の前触れもなく、
人民元を3日連続で切り下げた。
変化が常態だといっても、激しすぎるとついていけないこともある。
8月13日 電車はガラガラ [日記]
昨日(8月12日)あたりから、電車の空席が目立ってきた。
いつも(5時30分頃)だと、やっと座れる程度に空席が見つかるのだが、
昨日からはどこに座っていいものかと迷うぐらい空いているのだ。
盆休みの恒例のシーンとはいえ、それだけ東京から地方に向けて
人口の移動が起こっているのだ。
高速道路は渋滞し、新幹線も空の便も満席だという。
そんなときこそ、東京にいることが休息になるという
人間もいることを忘れて欲しくない。
8月12日 第二期原発時代 [日記]
昨日(8月11日)、九州電力は川内原発1号機を再稼動させた。
9月上旬には営業運転が始まる予定だ。川内原発が止まって4年ぶりの
稼動になる。東電福島原発の事故が起きて発足した原子力規制委員会が定めた
新規制基準(13年7月)をクリアーした本格稼動となる。
規制委員会の審査の基準は高く、現時点で再稼動が見通せる原発は
一部にとどまるようだが、今後は少しずつ増えていくだろう。
ただし、原発ゼロの状態でも電力を供給できたことを考えると、
安全を最優先にして欲しいことだけは確かだ。後世の人たちが振り返って、
「2011年3月までを原発第一期、それ以降を原発第二期」と位置づけて、
東電の事故の教訓が生かされたことを語れる日が来ることを願いたい。
8月11日 長崎の平和式典 [日記]
8月9日(日)、私は70回目を迎えた長崎の平和記念式典を一部始終見て
過ごした。田上市長は「日本国憲法の平和の理念が今、揺らいでいるのではない
かという不安と懸念が広がっている」として安保関連法案の慎重な審議を求
めたのに対し、安倍首相は、広島での挨拶で抜けた非核3原則を持ち出し、
「日本は、非核3原則を守り、核兵器のないない世界の実現に向け取り組んで
いく」とのメッセージを読み上げられた。率直に言って、心に響かない挨拶と
なった。
長崎で最も印象に残ったのは、被爆者代表として「平和への誓い」を読み上げら
れた谷口さんの挨拶だった。「私は生き残ったが、この70年間生き地獄を味わ
い続けてきた。・・・この70年間の間に倒れた多くの仲間の遺志を引き継ぎ、
生きている限り、原爆被害の生き証人の一人として、その実相を世界中に語り
続けることを誓います」。
一方で、8月6日、9日は何が起こった日か、言い当てられない人が増えている
という。これを風化させないためにも、真実を語り続けなければならない。
8月10日 きらめき未来塾(2) [日記]
8月7日(金)に「きらめき未来塾」での講演のため、愛知県豊田市にある
全トヨタ労連研修センターに行ってきた。講演のテーマは「アファメーションで
未来を切り拓く」であったが、内容は、「夢・希望・目標」で、それらの違いと
ベクトル合わせすることで、最終的には、目標として昇華させたものを
アファメーションとして表現すると言うものである。高校生たちは、
それぞれ真剣になって自分の将来のことに思いを馳せ、なりたい自分をイメージ
してアファメーションづくりに取り組んでいた。最終日にはどんな発表があるか
期待したいが、(帰京していて)直接聞けないのは残念だ。
8月7日 今日は豊田への移動日 [日記]
8月7日(金)、今日から3泊4日のスケジュールが組まれている
「きらめき未来塾2015」のため、朝から愛知県豊田市に向けて発つことになる。
講義は夕方の90分だが、今から発たないと間に合わないのだ。
昨年までの3年間は淡路島まで行っていたからまだ近くなったが、それでも夏の
移動は大変だ。今年の講義のテーマは「アファメーションで未来を切り拓く!」だが、
高校生の皆さんが、この講義のときに書いたアファメーションを
最後の決意表明のときにそれぞれが発表することになっている。
今年はどんなものがでてくるか楽しみだ。
8月6日 70回目の原爆記念日 [日記]
また原爆記念日がやってきた。あの日からもう70年になる。
被爆者の高齢化が進み、記念式典に出席する被爆者が少なくなってきたという。
核保有国が増えてきているなかで、それを止められないなら日本も
保有していいのではないかという意見も出てこよう。
核を持つ力からすれば、日本は世界で一番近い国である。
しかし、それをすることは被爆国としての責務を放棄することに他ならない。
日本は唯一の被爆国として核廃絶を訴えることができる唯一の国である。
核のない日が来るまで、日本は核廃絶のメッセージを発信し続けなければならない。
それが、原爆で亡くなった人たちへの供養なのだ。
8月5日 セミの声 [日記]
セミの声は、何故か耳の奥に残っていて、聞こえなくなってもしばらく奥から
聞こえてくるものだ。そのセミの鳴き声が、今夏は、郊外で聞けないで、
都心で聞いている。
朝、市ヶ谷駅から事務所に行くまではミンミンゼミがうるさいと感じるほど鳴いている
が、靖国神社に近づくにつれてアブラゼミの声が混じって合唱になる。
神社の森がセミの格好のすみかになっているのだろう。
夕方になると、今度はアブラゼミの声が聞こえてくるが、朝の勢いはない。
セミの声は、通勤時の楽しみの一つになっている。
8月4日 言葉の重み [日記]
7月26日に、磯崎首相補佐官が大分市での講演で、「(安全保障環境の変化につ
いて)何を考えないといけないのか。法的安定性は関係ない」と発言し、しかも法案
成立時期について、「9月中旬までに終わらせたい」と述べた。
これを巡って、昨日(8月3日)の参院特別委員会に参考人と出席して謝罪した。
そして、「軽率な発言により、審議に多大な迷惑をかけたことを関係者に心からお詫
びする」と延べ、法案成立時期についての発言についても「極めて不適切であった
」と謝罪した。
これに対して、野党から発言内容の追求と辞任要求がでるのも当然のことだ。
同氏は過去にも問題発言を繰り返しているし、首相補佐官としてとどまっている
こと自体に疑問が残る。前言を翻せばすむことなら、どんな人でも政治家になれる。
政治家にとって「言葉は生命」であって欲しいものだ。
8月3日 日本はアメリカに抗議すべき [日記]
8月1日、内部告発サイト「ウィキリークス」は、NSA(米国家安全保障局)
が少なくとも2006年ごろから日本の内閣、日本銀行、財務省などの幹部の盗聴
を試みていたとして、米政府の関連文書を公開した。
これが事実なら、日本は直ちに米に抗議すべきことであるが、一向にその気配
はない。かって、仏や独なども、盗聴されたとして直ちに抗議したのとは大変
な違いである。集団的自衛権の審議が行われている最中とはいえ、米は日本に
対して疑ってかかっていることを象徴するものであり、日本も言うべきことは
言うという立場でないと対等の関係は築けないと考えるべきだろう。
7月30日 参院で安保関連法案の審議が始まる [日記]
衆院での審議時間が100時間を超えたから採決するとして数の論理で押し切っ
た安保関連法案が参院で審議が始まった。
ところが、各種世論調査の結果を見ると、理解が進むどころか、ますます理解
できないという答えが増えてくるのだ。その結果、内閣支持率は下がる一方で
ある。これに対して安倍総理は「国民の理解が得られていないので、参院審議
を通じてわかりやすく説明したい」と強調される。
その点を安倍総理は勘違いされているのではないか。説明すればするほど論理
のほころびが見えてきて理解できない、ということのはずだ。
ここで再度強行採決することのないよう十分審議して欲しいものだ。
7月29日 参院の一票の格差 [日記]
参院選挙が来年に迫っていて、違憲状態のまま選挙できる状態にはないはず
だが、10増10減案で通ってしまった。一票の格差は2013年の参院選の最大4.77
倍から2.97倍に縮まる。自民党内に強い抵抗があって、島根と鳥取、徳島と高知
の合区だけで終わってしまった。実際には、来年選挙を実施するときには、格差
は3倍を超える見通しだ。
自分たちの不利になることには憲法違反でも反対する姿勢は、集団的自衛権が違
憲だと言われても通そうとするところに重ね合わせることができるように見える。
国民は、一票の格差の是正と同時に、議員定数を減らすことを望んでいるはず
だが、議員たちには馬耳東風のようだ。
それができないと、議員にはなれないのかも知れない。
7月28日 水金地火木土天海冥 [日記]
油井さんのついでに今度は冥王星の話。いつの頃か忘れてしまったが、
小・中学生の理科の時間に太陽系の星の順番を覚えたものだが、おそらくこうして
覚えたことだろう。そして、冥王星は太陽から一番離れたところにあるから
寒いに違いない。氷に包まれているかもしれない、と想像していた。
その冥王星の姿が初めて明らかになった。打ち上げ後9年半かけて
最接近したNASAの惑星探査機ニュー・ホライズンが冥王星の
写真を送ってきたのだ。それによると、冥王星は月よりも小さく、地球などの惑星
とは逆向きに自転するのだという。地表には無数のひび割れがあり、
魚のうろこのような模様をしている。その他いろいろ興味が尽きないが、
今回撮影されたデータは今後16ヶ月かけて地球に送られてくるのだという。
データの分析が進むにつれ、冥王星の実像が明らかになる日もそう遠くないに違いない。
7月27日 中年の星・宇宙で頑張る [日記]
7月23日、“中年の星”と言われる油井亀美也さん(45歳)が、カザフスタンの
バイコヌール基地から打ち上げられ、国際宇宙ステーション(ISS)に到着し、
宇宙での任務に就かれた。油井さんはISSに5ヶ月間滞在し、日本実験棟「きぼう」
での化学実験や、無人補給気こうのとり5号機のドッキングなど多くの任務を
こなすことになっている。地上の交信担当は若田光一さんが務めるという。
地上との交信で、「少しずつ亀みたいに一歩一歩仕事ができるよう頑張ります」と
答えておられたのがいかにも油井さんらしい。油井さんの帰還は12月22日の予定。
無事の帰還をお祈りしたい。
7月24日 梅雨明け [日記]
梅雨明け宣言が出たとたん猛暑がやってきた。しかも日本のどこにいても
厚いのだから逃れようがない。先週上越に行ったとき、
38.5度という暑さを経験した。自分の体温よりも外気のほうが高いということは、
じっとしていても汗が噴出すということだ。
屋内にいてエアコンをつける以外に方法は見つからない暑さだ。
その暑さのせいで、熱中症にかかって救急車で運ばれる人が急増しているという。
屋外にいて罹るのは理解できるが、屋内にいて罹る人が多いのも事実のようだ。
それも年配の人が多いのだという。エアコンがあるのにそれを使わないで、
団扇をもって風を送るだけでは熱中症は防げないのだ。
一人暮らしのお年寄りには厳しい夏となりそうだ。
7月23日 5日連続の研修 [日記]
7月18日(土)‐19日(日)の2日間、軽井沢・友愛山荘で恒例となっている
ソフィアグループ(代表:宍倉信行氏)の研修(今回は50人参加で、
マイナンバー制度に関する研修)を行い、その足で新幹線で上越市に移動して、
20日(月)―22日(水)の2日半、先週行った管理職研修に引き続きLI
(リーダーシップ・コーチング)を行ってきた。
これまで随分と研修を行ってきたが、5日間連続というのは今回が始めての体験だ。
大変ハードで、夕方になると疲れが出てきてぐったりとしてくるのは、
あながち年のせいだけではないような気がする。
若い人たちへのバトンタッチが進むよう励みたいものだ。
7月17日 オー・ソレ・ミオ [日記]
昨夕(7月16日)、台風11号による雨の合間をぬって、イタリア・ナポリターナ楽団
の演奏会に妻と一緒に行ってきた。管弦楽団は指揮者を入れて14名、
それに2名のオペラ歌手、ダンサー2名という構成だ。歌は「帰れソレント」、
「サンタ・ルチア」、「オー・ソレ・ミオ」、「フニクリ・フニクラ」など、
ポピュラーなものが半分(全体では25曲)で、イタリア南部だけあって、
陽気でにぎやかな演奏会となった。会場と一体になった演出はさすが
イタリアというところで、梅雨の間の一服の清涼感を感じるには十分であった。
7月16日 降れば土砂降り [日記]
今朝、屋外の物音で目を覚ました。
それほど激しい音で、台風11号による雨音だとすぐにわかった。
天気予報ではもっと早く日本列島に近づいているはずだが、ゆっくりと北上して
おり、今夜四国地方に上陸する見通しだという。
遠く離れた関東地方でこれだけ降っているということは、それだけ大型で、
中心近くではさぞかし豪雨で、想像を絶する雨量になっているのではないかと
思われる。さすがに今朝は家内に駅まで車で送ってもらったが、歩いている人は
下半身がずぶぬれになって、傘を支えるのに苦労しているようであった。
せめてこんな日には、家で仕事をする方法もあっていいような気がした。
7月15日 国民の理解は進んでいない [日記]
政府与党は今日(15日)、衆院特別委員会で安保関連法案の採決に踏み切る
という。
そんななか、石破地方創生担当相は「世論調査を見て、国民の理解は進んできた
ということを言い切る自信は、わたしには、ございません」と、採決には慎重な
発言をされた。
この発言に対し、自民党の谷垣幹事長は、「国会の審議は、衆院だけではない。
これから参院の議論もある」と言って、今日の採決を強行する構えだ。
この発言はいただけない。衆院の議論は道半ばでもよいと受け止められる内容
には、これが自民党の幹事長の発言なのかと疑問を感じてしまう。
もっと徹底して議論してほしい、これが国民の声のはずだ。
そうしなければ、いつまでたっても国民は蚊帳の外に置かれたままだ。
今日1日、国会の動きから目を離せない。
7月14日 安保関連法案は今週中に採決か [日記]
政府・与党は、安保関連法案を15日の衆院の特別委員会で採決に持ち込むようだ。
そして、16日または17日の衆院本会議で採決し、参院に送る構えを見せている。
これでいいのだろうか。安倍首相は、すでに法案審議は100時間を超え、
「自分も丁寧に説明してきた」としている。
しかし、憲法学者の殆どが「憲法違反だ」と言い、世論調査では一様に
「議論は尽くされていない」という結果が出ているのだ。
地方議会も「もっと慎重に議論を!」と採決するところが殆どだ。
丁寧に説明(思い込みにすぎない)しても理解は進んでいないのが現実だ。
それを無視して強行採決するのだろうか。
7月13日 上越での研修 [日記]
3年前から継続しているある上場企業の子会社の管理職研修を行うため
10日―12日の3日間上越市に行ってきた。
今回はちょうど金沢までの北陸新幹線が開通したため、時間が大幅に短縮できた
のは有難かった。
今までは長野駅から信越本線に乗り換えてゆっくりと沿線風景を楽しむことが
できたが、今回はあっという間に着いてしまった。
そして、途中長いトンネルがあって、風景を楽しむどころか、地下鉄に乗っている
ような感じなのは不満が残るところだ。
今年の新潟は雨が少なく、暑い中での研修となった。
7月9日 チャイナリスク [日記]
中国の株式市場で株式の急落と言う異変が起きている。
場合によってはギリシャ以上の影響が出そうな勢いだ。もともと中国市場は、
不動産市場の低迷から資金が株式に流入してきたといういきさつがあって、
不自然な価格形成が行われ、この暴落は早くから予想されていたことだ。
それがたまたまギリシャ危機とぶつかったために不安心理が一挙に広がって
売りが売りを呼ぶという悪循環に陥ってしまったようだ。
中国政府は躍起になってこの暴落を押さえ込もうとしているが、一度回転し
始めた歯車を止めることは容易なことではない。
混乱はしばらく続きそうだ。
7月8日 七夕 [日記]
7月7日は七夕の日。5節句の一つに数えられている。
この日になると、願いごとを書いた色とりどりの短冊や飾りを笹の葉(枝)につるし、
星にお祈りをする習慣は今も残っているようだ。
織姫と牽牛の伝説を聞かされて育った世代には、なつかしい風習だ。
たとえ忘れたとしても、商店街やデパートに行けば、笹の枝に短冊をつるしたものが
飾ってある。
7月7日 サッカーは最初の10分で決まる [日記]
FIFA女子WC決勝戦で、なでしこジャパンはアメリカ代表と対戦し、
5-2で負けた。おそらく実力どおりの試合なのだろう。
日本のお家芸はパスワークと守りだが、その守りが崩されてはどうにもならない。
試合開始後2分で思わぬ失点を許すと、守備陣が浮き足立って13分、
15分と立て続けに加点されてしまった。
立て直すには時間がかかったが、後半ではやっとなでしこらしいパスワークと
試合運びができるようになった。
終わって見れば5-2。よく頑張ったと言って迎えてあげたいものだ。
7月6日 ギリシャの選択 [日記]
ギリシャ国民は、EUが追加支援の条件とした財政緊縮策の賛否を問う国民投票で
ノーに投票した。事前の世論調査では、賛否が拮抗していて、最終的には
ギリシャ国民の良識に期待する楽観論があった。しかし、ギリシャ国民は、
期待に反してノーと判断した。
これによって、EU側がどう出るかは予断を許さないが、ギリシャのユーロ圏離脱
(中ロに接近)という最悪のシナリオが現実味を帯びてきた。
世界は、これからの展開を固唾を呑んで見守っていることだろう。
7月3日 就職意識の違い [日記]
最近ある音大に呼ばれて、その学生の就職活動の話を聞く機会があった。
学生たちは専門分野をもっているので、今に至るまで何とかなるだろうと殆ど就活を
行っていないのだという。
ところが、世間ではもう就活は終盤に差し掛かっていて、かなりの学生は内々定と
称する内定をもらっているのだ。
そして、これから経団連の就職協定に縛られている大企業が始まる。
あと1ヶ月の勝負だ。
どんなに遅くとも、夏休み中には就活は終わると見ていいだろう。
件の音大生たちは就職できるのだろうか。
7月2日 文明は没落する [日記]
ギリシャといえば、古代文明発祥の地として尊敬の念をもって学んだものだが、
今のギリシャにはその面影はない。
ギリシャは6月30日、IMFから借りていた15億ユーロの返済ができず、
事実上のデフォルトの状態に陥っている。追加融資を依頼してもEU側は、
緊縮財政という条件を飲まない限り融資しないと言って突き放している。
チプラス首相は、それならと国民にその是非を問いたいとして5日に国民投票を
実施することになった。
その結果がどうであれ、ギリシャは衰退の道を歩まざるをえない。
地上で起きている現在のギリシャの姿を見て、地下に眠るソクラテスや
プラトンが嘆いていることだろう。
7月1日 箱根山の小規模噴火 [日記]
6月30日、気象庁は箱根山の大涌谷で小規模な噴火が起こったと発表した。
それに伴って、噴火警戒レベルを2から3に引き上げた。
またこれを受けて箱根町では、大涌谷から1kmの範囲の立ち入りを規制した。
箱根でこのような噴火が起こったのは、約800年前の鎌倉時代にさかのぼるという。
その間、地球の内部でどんなことが起こっていたのだろう。
おそらく、煮えたぎるマグマが水蒸気を発生させ、一定量以上になると、
圧力釜のように地表の裂け目をねらって噴き出してくるのだろう。
日本にはこの1年だけでも、御嶽山、桜島、阿蘇山、口永良部島、浅間山など
規模の違いはあるが噴火をしている。地下のマグマが怒っているのだろうか。
6月30日 毎朝見る異様な光景 [日記]
喫煙に対する取り組みが厳しくなるにつれ、喫煙者の肩身が狭くなっているのは
確かだ。今朝の通勤時に、西部新宿駅を出た広場でタバコの煙をふかす一団に
出会った。
いつもの時間、いつもの場所(喫煙のマークが貼ってある)で彼らはそれぞれ
タバコを吸っているのだ。その数約20人、うち女性が5人ぐらいで、彼はひたすら
タバコを燻らせている。おそらく、彼らは電車に乗っている間は我慢していて、
やっとの思いで吸っているのだろう。
しかも同じ人たちがここでひと時のリラックスムードを味わっているのだ。
側を通り過ぎながら、眺める早朝の風景である。
6月29日 日本は民主主義国家か [日記]
6月25日、自民党のある会合で、とんでもない発言があったと報じられ物議を醸して
いる。主な発言は、次のようなことである。
・「マスコミを懲らしめるには、広告料収入がなくなるのが一番。
日本を過つ企業に広告料を支払うなんてとんでもないと、経団連などに働きかけて
欲しい」
・「本当に沖縄の二つの新聞社は絶対つぶさなあかん。
沖縄県人がどう目を覚ますか。あってはいけないことだが、沖縄のどっかの島でも
中国にとられてしまえば目を覚ますはずだ」
後者の発言をしたのは議員ではないが、与党議員がこの種の発言をするようでは、
日本の将来はない。
安保関連法案を数で押し通そうとする政府・与党の腹の内が読めるような気がする。
その政府は、憲法違反だという憲法学者の意見も無視しようとしている。
今回だけは、サイレントパートナーにはなりたくないものだ。
6月26日 3ヶ月間の天気予報 [日記]
気象庁は24日、7-9月間の天気予報を発表した。
それによると、3ヶ月間の気温は、北・東・西日本ではほぼ平年並み、
降水量は西・東日本で平年並みか、多い見込みという。
今年の特徴は、エルニーニョ現象時の天候を反映していて、
太平洋高気圧の本州付近への張り出しが弱く、東・西日本は低気圧や前線の
影響を受けやすいのだそうだ。
それかあらぬか、西日本とくに鹿児島ではすでに1000ミリを超える雨が
降っており、各地でがけ崩れが起こっている。
ところが、関東地方では曇る日が多いが、雨はそんなに降っていない。
そのため、この時期の花である紫陽花の花が一部枯れていたり、
萎れたりして元気がない。
6月25日 プロ野球セリーグの異変 [日記]
昨日の試合結果で、阪神がトップに躍り出て(というよりは、上位球団が沈み込んだ)
しまった。今年の阪神と言えば、助っ人の外人選手が予想外の不出来で、
そのため打率、防御率、本塁打、盗塁数もリーグ最下位の球団である。
しかも、トップと最下位の差は3.5ゲームしか離れていない。
一昨日には、トップの巨人と阪神が勝率5割で、それ以外の球団は負け越して
いるのだ。ゼロ・サムゲームとなっていない奇妙な現象が起こっている。
それは、セパ交流戦でセリーグ球団が大きく負け越してしまったことに原因がある。
セリーグでは、どこが優勝してもおかしくない。
せめて、弱いなりに試合を盛り上げて欲しいものだ。
6月24日 沖縄の70年 [日記]
沖縄では昨日(6月23日)、「戦後70年沖縄全戦没者追悼式」が開かれた。
70年前のこの日、たくさんの住民を巻き込んだ米軍との激しい戦いに敗れて、
組織的な戦闘が終結した。この戦いで県民の4人に1人、
日米双方で20万人以上の人が犠牲になった。その後の沖縄の歴史は
米軍基地という重い荷物を背負ったまま今日に至っている。
私はたまたま、池宮彰一郎の書いた578頁の大著「鉄血の島」(万葉舎)
を読んだことがある。池宮がこの書で訴えたかったことは「この戦争は、
沖縄にとって、また日本にとってどんな意味があったのだろう」という
ことである。そして「現在の日本の繁栄は沖縄の犠牲の上に成り立っている」
ことを書きたかったのだろうと思っている。
戦後の日本を考えたい人には是非お勧めしたい本である。
6月23日 安倍政権への支持率39%に下がる [日記]
安倍政権は通常国会の会期を9月27日まで延長して、安保関連法案の
今国会での成立を目指そうとしている。しかし、国民はそう賛成して
いるわけではなさそうだ。朝日新聞社が最近(20-21日)に行った電話
による世論調査によると、安倍内閣の支持率は39%で、前回(5月16-17日)
の45%から下落した。また、安保関連法案への賛否は、賛成が29%に対し、
反対は53%であった。一方、内閣の不支持率は37%(前回は32%)で、
支持率(39%)との差はほとんどなくなった。今回の会期延長で、
安倍総理は法案について丁寧に説明すると言っているが、
丁寧になればなるほど、矛盾が出てきそうな気がする。
6月22日 銃をもつ民主主義国アメリカ [日記]
またアメリカで銃による殺傷事件が起こった。19日、サウスカロライナ州
チャールストンにある教会で、聖書勉強会に参加していた黒人9人が射殺された。
逮捕されたのは21歳の白人男性である。報道では、白人による
黒人に対するヘイトクライムだという。過去にも何度もこのような犯罪があったが、
その都度銃規制強化に反対の声に押されて、規制できなかった。
オバマ大統領は直ちに、銃規制強化に乗り出すと声明を発表しているが、
人種差別というアメリカ底辺にある問題があるだけに難しい問題なのであろう。
もし、黒人が白人に対してこの種の銃乱射事件を起こしたらどんなことに
なるのだろう。我々には理解を超えた「アメリカの暗部」である。
6月19日 マイナンバー制 [日記]
10月になると、市区町村から国民一人ひとりに12桁の番号(マイナンバー)の
通知が送られてくる。そして来年1月からその運用が始まる予定である。
住機ネットの失敗に懲りて、国も時間をかけて用意してきたが、ここに来て、
年金情報が125万件も漏えいしたことを受けて、スタートの時期を延期すべきだと
いう議論が出ている。マイナンバーがどのように使われるかについて、
明日(6月20日)就活生達に講義し、グループディスカションしてもらう予定に
していたところ、今朝の日経に医療費控除についてもマイナンバーで処理するという
記事が出ていた。確かに確定申告のときの煩雑さを考えると、手間が省けるという
メリットがある。そのようなメリットがあればあるほど、国民はマイナンバーの
普及に賛成するのだろう。ただし、情報漏えいだけはして欲しくない。
6月18日 公職選挙法の改正 [日記]
昨日(6月17日)、選挙権年齢を20歳以上から18歳以上に引き下げるという
公職選挙法の改正が参院本会議で可決・成立した。1年後に施行されるので、
施行後初めての国政選挙(参院選挙)から適用される見通しだ。これにより、
新たに選挙権を得る18歳~19歳は約240万人である。ところが、20歳代の投票率
はきわめて低く、若い世代の政治に対する関心が高まるような取り組みが求められ
る。そして、ピケティ教授も話題にしなかった日本の世代間格差に目覚めれば、
政治に無関心ではいられなくなるはずだ。彼らが国政に対して発言し、
投票することで、日本の政治も変わってくるに違いない。
6月17日 会期の延長 [日記]
政府・与党は安全保障関連法案の通過をめざして会期の延長を図るようだ。
延長期間がどれぐらいになるかは予断を許さないが、集団的自衛権の行使に
関する憲法解釈に隔たりがある限り、法案は通して欲しくない。政府は、これらの
法律を通した上で、今度は本丸である憲法改正に迫ろうとする意図が見え隠れ
している。本来はこの順序は逆のはずだ。まず憲法改正があり次に各論としての
法律があるはずだがこれが逆転しているところが不可解なところである。
6月16日 憲法学者が叫ぶ [日記]
集団的自衛権の行使をめぐって国会審議が行われているが、参考人として
呼ばれた憲法学者3人は、いずれも憲法違反だと断じた。それ以降、自分の立場を
明らかにする憲法学者が多く、立憲主義の立場から違憲を唱えている。
それに対して政府は、あくまで「憲法の枠内で考えられる自衛権である」と
従来の主張を繰り返すだけだ。そして、数の論理で押し通そうというつもりのようだ。
相互にもっと熱く語って欲しい。なにせ、日本の将来を決めることになるのだから、
時間をかけて、徹底的に議論して欲しいものだ。
6月15日 アジサイは雨が似合う [日記]
事務所を引っ越したとき、ある人からアジサイの鉢植えをいただいた。
最初の1週間ほどは紫色の花びらが生き生きとして目を楽しませてくれた。
窓際において、水をやり、注意したつもりだが、なんとなくしおれてきて
元気がなくなってきた。そこで家に持ち帰り、庭に置いて他の鉢植えの花と
一緒に世話をすることになった。するとどうだろう。雨にぬれて、
頭を垂れていた花も生き返ってきた。そして、葉っぱも生き生きとしてきた。
アジサイはやはり雨がふさわしい。
6月12日 沖縄の梅雨明け [日記]
昨日(6月11日)、沖縄地方は梅雨明けしたという。平年より12日早く、
昨年より15日早く明けたことになる。
入梅したのが5月20日(平年より11日遅れ)だったから、梅雨期間は22日で
平年の半分にしかならなかったようだ。梅雨前線は北上し、九州地方では
すでに記録的な雨が降って土砂災害や、避難騒ぎが起こっている。
これから本番を迎えるだけに、雨と暑さ対策には目を離せない日が続きそうだ。
6月11日 新人研修で思うこと [日記]
今年も新年度入りして2ヶ月が経過して、企業の新入社員研修は
ほぼ終わったとみてよいだろう。各社のテーマは、社会人としての
基礎的なマナー、スキルの取得がメインだが、そのなかで目標を
もつことの大切さを教えることになる。当然、仕事が割り当てられ、
その目標を達成することは、企業人としての最低限の要請である。
問題はその他に個人としての人生目標を設定し、それを意識して社会生活を
送って欲しいということだ。それを座標軸としてもっていれば、
何かと刺激の多い生活のなかで、迷いながらもそちらの方向に向かって
進めるものだ。目標がなければ、外からの刺激に右往左往し、
誰かの描いた道を歩むことになる。そういったことを伝えたいものだ。
6月10日 入梅後の晴れ [日記]
関東地方は例年通り入梅した。ところが、今日は晴れてきた。
なぜか入梅後に晴れるのがいつものパターンだ。そのため、
本当に入梅したのかと疑ってしまうことになる。これから天気予報を
頼りに傘を持参するかどうかを判断するので、正確であってほしいと
思うのは私だけではないだろう。今朝はもちろん持参していない。
その代わり、事務所に予備の傘を置いて備えている。
6月9日 集団的自衛権行使の違憲性 [日記]
4日の衆院憲法審査会では、与党と野党が推薦した3人の憲法学者が
参考人として意見を述べた。皮肉にも与党が推薦した学者を含め、
3人とも立憲主義の観点から政府の集団的自衛権行使を限定容認するという
見解を問題とし、「違憲」という結論で一致した。立憲主義とは、
憲法によって国家権力を制限し、国民の権利などを守る考え方で、
時の政権が憲法の根幹に関わる解釈を変えることに慎重であるべきだというもの。
これに対して、政府側は「憲法解釈としての裁量の範囲内だ」として
合憲性を訴えようとしている。しかし、政府側の答弁は抽象的過ぎて理解に
苦しむことがある。もっと丁寧に答えてほしいし、国会審議はきちんと
やってほしいものだ。やはり、改憲が先だという結論がでてほしいものだ。
6月8日 125万件の年金情報の流出 [日記]
日本年金機構から約125万件の情報が流出した。発端は外部から
送られてきたウイルスメールだった。同機構の職員が受け取ったメールに
添付されたファイルを開いたことで、ウイルスに感染した不正アクセスを
許した。「不審なメールは開けない」というのがこの種の情報を扱っている
人の常識だが、機構ではその後も多くの職員が添付ファイルを開けてしまった。
驚くほど幼稚でずさんな対応だ。そういえば、年金機構の前身は
「消えた年金」問題を起こした旧社会保険庁だ。しかも、それが起こったのは
第一次安倍内閣のときであり、支持率の低下とそのあとの参院選の敗北に
つながったはずだ。今回も対応を誤れば、政府不信は避けられず、
今後の国会審議に影響を与えることになるのではないか。
6月5日 選挙権年齢が18歳になる [日記]
6月4日、選挙権年齢を現在の20歳以上から18歳以上に
引き下げる公職選挙法改正案が衆院本会議で採択された。
参院の審議を経て成立することになる。来年の参院選から
適用され、これにより約240万人の有権者が増えることになる。
しかし問題がないわけではない。現在でも20代の人たちの
国政選挙の投票率は、他の年代の人たちに比べ約20%低いと
言われている。彼らの関心は内向きで、政治や経済の動きには
無関心なのが現実だ。その彼らに政治への関心を持たせるには、
社会をあげての取り組みが必要になる。世代間格差を抱える日本では、
若い人たちの声が大きくならないと、いつまでたっても
重要問題の先送りが行われてしまうことになる。“目覚めよ君たち”だ。
6月4日 天皇陛下の挨拶 [日記]
マスコミ報道によると、3日夜、国賓として来日されている
フィリピン大統領を歓迎する晩餐会が皇居で開催された。
天皇陛下は冒頭の挨拶で、先の大戦でフィリピンで多くの
国民が犠牲になったことに触れられ「私ども日本人が深い痛恨の
心と共に長く忘れてはならないことであり、戦後70年を迎える本年、
犠牲者へ深く哀悼の意を表します」と述べられた。
これに対して、アキノ大統領は「過去に経験した痛みや悲劇は、
相互尊重や尊厳に根ざした関係構築に努めるという
貴国の約束によって癒されてきました」と応えられたという。
このような関係ばかりなら、戦後の外交は成功したと言えようが、
必ずしもそうではないところに外交の難しさがある。
この晩餐会に出席された安倍総理が戦後70周年を機に発表される
談話に大戦についてどう表現されるか興味あるところである。
6月3日 男の引き際 [日記]
1週間前に再選されたばかりのブラッターFIFA会長が辞任する意向だと発表した。
“何を今さら”と言いたくなる辞任劇だ。現職を含む多くの幹部が訴追され、
選挙前から辞任を迫られていたにも拘らず堂々と選挙に臨み、FIFAの
改革を訴えていたのは何だったのか。違和感が残る。責任の取り方としては
最低のパターンになってしまった。一度頂点を極めると、そこは公のものという
意識が薄れ、自分の指定席だと思ってします。それを失うのは、
自分を失うのと同じだと感じるのではないか。引き際を見ると、
その人の生き方が見えてくる。
6月2日 クールビズ [日記]
朝から快晴。今日も暑くなりそうだ。連休明け頃から衣替えをして、夏物の
衣服に切り替えているが、ノー・ネクタイ、ノー・ジャケットになるまでには
いたっていない。それがこの暑さで、6月からノー・ネクタイ、半そでという
形になった。あとはいつからノー・ジャケットになるかということだ。
男のジャケットにはポケットがたくさん付いていて、小物を入れるには便利に
なっている。だから、これを着ないとなると、小物入れが必要になる。
それは鞄に入れるとしても、それなりの便利さがあるものだから、脱ぐのは
最後になってしまう。どこまで暑さに耐えられるかだ。
6月1日 地震・雷・火事・おやじ [日記]
昔の人は、怖いことの代名詞のようにこの言葉を並べて怖がったのだろう。
しかし、時代の変化で、今では内容が変わってきている。少なくとも、
おやじは失格となったことに異論はなかろう。そのなかで地震は頻度といい、
一貫して第一位を占めている。関東地方では、5月末に2度も大きな地震に
見舞われた。1度目は先日午後の出来事で、震度4の地震で入居しているビルが
大きく揺れた。2度目は30日午後8時24分頃、小笠原諸島西方沖を震源とする
深発地震と呼ばれる地震が起こった。東京では震度4で、
都心では鉄道のダイヤが乱れ,高層ビルのエレベーターが止まるなど
大きな混乱を招いた。私たちは、多くの分野でコントロールできることを
増やしてきたが、自然だけはそれを許してくれない。我々も
自然の一部だと認めることで、自然と同居する以外に生きる方法は無いのだろう。
5月29日 FIFAの不祥事 [日記]
米司法当局は、国際サッカー連盟(FIFA)の幹部らによる贈収賄事件があったとして
14人を起訴し、スイスの司法当局が副会長はじめ7人を逮捕したという。
これらの幹部には2010年に開催された南アフリカのW杯を巡り巨額の賄賂が
渡ったというのだ。W杯を巡っては常に巨額の金が動いているというのは司法当局に
指摘されなくても想像できるが、いざ起訴されたとなると、やはりと思わざるを得ない。
全容を徹底的に暴いて欲しいものだ。
サッカーというのは、空き地があればボール一つで興じることができるということで、
貧しい地域や国の子どもたちに人気があり、
夢を育んできたはずだ。その夢を台無しにしないよう、
大人たちは配慮しなければならない。
5月28日 習慣的行動 [日記]
今朝、習慣に関する面白い体験をした。こちら(九段)に引っ越してきて、
乗車駅の新宿駅ではプラットフォームは同じだが、乗車口の位置が変わっている
のだが、いつものクセで以前と同じ乗車口に並ぼうとしたのだ。
あわてて新しい位置に移動したが、習慣とはこわいもので、無意識に行動して
いるとまったく新しいことを意識しないで、以前と同じ行動を取ってしまうのだ。
習慣とは便利なものだが、それは環境が同じであるときは効果的だが、
環境が変わるとそれに対応できなくなってしまう。その意味で、新しい環境には
新しい習慣を作らなければならないということだ。それは意識的行動になる。
それを繰り返して新しい習慣が身につくということだ。
5月27日 朝の日課 [日記]
就職シーズンたけなわとなって、出社して一番にやることは、
パソコンを立ち上げて学生たちから来ている履歴書やエントリーシート(ES)
の原稿に目を通し、添削することである。今朝も2人の学生からESの
添削依頼が来ていて、ブログを書いてから取り掛かるということが
できなくなってしまった。それでも必死になって企業訪問している学生を見ると、
そちらを優先したくなるものだ。暑い中、あと3ヶ月の辛抱か。
5月26日 震度4の地震 [日記]
昨日午後2時28分ごろ、突然ビルが上下左右に揺れ(震度4)、
近くで大きな地震が起こったなという感想と東日本大震災を思い出していた。
10階建てのビル(9階)に引っ越してきた後だけに、
一瞬ひやりとしたが、新耐震基準のビルだから大丈夫だろうなどと
勝手な解釈をして身構えていた。
どうやら埼玉県の北部を震源とする地震のようで、
東日本大震災の余震だという。日本に住む限り、
地震、火山などの自然災害は覚悟しておく必要があるのだろう。
5月25日 ドローンの規制 [日記]
このところあちこちでドローンの落下事故が報道されている。
昨日は、北海道旭川で、ドローンがJRの高架橋上のレール付近に
落下しているのが発見された。
善光寺の境内で大勢の人が集まるところで、それを空中から撮影して
動画配信をすることに喜びを見出している少年がいたりする。
しかもそれをサポートする大人がいて、資金の供給をするのだという。
ドローンの活用は計り知れない用途があるのだろう。
しかし、手軽で操作が簡単なだけに、
悪意でこれが使われるとしたら何が起こるかわからない。
おそらく、その延長線上に中東で起こっている自爆テロのようなことを
思いつく人が出てくるのではないか。考えるだけでも怖い凶器になる危険性がある。
善くも悪くも人間の心次第だと言ってすむ問題でもあるまい。
5月22日 徒歩で10分 [日記]
拠点が変わると色々なことに興味をもつことになる。近所にどんなお店、銀行、
郵便局などがあるか、交通機関は何がどこにあるかなどだが、もう一つ、
駅からの距離も気になるものだ。そこで、今朝市ヶ谷駅の改札を出て、
事務所のあるビルまで歩測することにした。すると1120歩で着くことができた。
1秒間に2歩だから、560秒(=9分強)というのが今朝の計測だ。
ほぼ10分になる。朝の散歩と思えば、10分は気にならない距離だ。
5月21日 雷雨の後の晴れ [日記]
今夜半に雨の音に目を覚ましたが、しばらくすると雨の音はだんだん大きくなり、
それに雷が加わって雷雨になってきた。そして閃光が走り、近所に落雷があった
ようなすごい衝撃を感じた。朝起きたときには、雷音は遠ざかっていたが、
雨は激しく降っていた。ところが、家を出る頃にはすっかり止んでいた。
天気予報では午後から晴れとなり、日中の気温は27℃になるという。それでも、
雨雲が低く垂れ込めていて、念のため折りたたみ傘を持っていくことにした。
5月20日 大阪都構想の残したこと(2) [日記]
今回の住民投票で、若い人は都構想に賛成し、年配の人、特に60歳以上の人が
反対に回ったという顕著な傾向が見られた。そして投票率は年配の人ほど高いと
いうことだから、反対が多くなるというのも頷けることだ。今回の投票行動を見ると、
世代間で意見が分かれ、どの分野に焦点を当てたかで勝敗が分かれたと
言えるのではないか。若い人は「二重行政の撤廃」に、老人は「市民サービスの
低下」に反応したと言えるのではないか。その意味では、若い人たちは将来を
見据え、年配の人たちは現状の危機をテコに投票したと思われる。これからの行政
の方向を占ううえでも参考になった投票であった気がする。
5月19日 大阪都構想の残したこと(1) [日記]
大阪都構想は住民投票によって否定された。しかし、僅差の勝負となった。
もともと大阪都構想なるものは、「府と市の二重行政を根絶でき、効率化と
住民サービスの向上が期待できる」というものであった。
それに対して反対側(既成政党)は、二重行政の部分は府と市の話し合いで解決で
きるものだ。むしろ、市の事業が府に吸収されることで市の住民サービスが低下す
る恐れがある
と言って反対した。そして反対派が勝った。
今後は、反対派が二重行政のダブリを解消させる必要がある。
その話し合いが出来るのか。住民はしっかりと監視する必要がある。
5月18日 大阪都構想は否決 [日記]
昨日(5月17日)、大阪都構想の是非を問う住民投票(投票率66.83%)が行われ、
1万741票の僅差で反対が多数となった。これで都構想は廃案となり、大阪市は
政令指定都市として存続することになった。これを推進してきた橋本徹市長は、
結果が判明した後の記者会見で、「結果を大変重く受け止めている」として、
政界引退を表明した。
しかし、これで終わったら今回の選挙は壮大な無駄遣いと言われてしまうだろう。
橋本市長が指摘した「二重行政の解消」は厳然として存在するのだから、
反対に回った人たちは、これにどう応えるのか、むしろこれからが本番だと思いたい
5月15日 集団的自衛権 [日記]
いよいよと言うか、ついにと言うか、言い方はどうであれ集団的自衛権の行使を
可能とする法案が閣議決定され、国会に上程されることになった。
今までは憲法があるから不可能と言われていたことが、
憲法の枠内で可能ということになった。そのために「我が国の存立が脅かされ、
国民の権利が根底から覆される明白な危険がある」
など3要件を満たす場合に限ると条件が付けられた。
閣議決定後の記者会見で、安倍総理は法案の意義を強調して国民の理解を
求めようとしたが、15日からの国会では、時間をかけて議論して欲しいものだ
5月14日 固定電話を変えないこと [日記]
事務所を引っ越しすといろいろ厄介なことがある。
荷物の整理はもちろんだが、住所変更の手続きと 連絡、名刺、封筒の作成など
いろいろある。そのなかで、電話番号が変わる地域に引っ越したときに
その連絡をしておくことだ。今回の移転もそれに当たるので、
本来は新たに電話番号を取得する必要があった。
しかし、今では便利な方法があることがわかってそれを利用することにした。
つまり、従来の電話番号で通用する方法だ。
その工事をするために今日まで待つことになったが、
現代の技術をもってすればそれぐらいのことは難しいことでもあるまいが、
まだ手続きに時間がかかるのが難点だ。
今日の午後から固定電話も、FAXも使えることになる。
5月13日 台風一過 [日記]
昨日は季節はずれの台風(6号)がやってきて、
雨戸に吹き付ける風と雨で今日の天気を気にしながら寝てしまった。
今朝起きてみると、昨夜の風雨が嘘のようにおだやかですがすがしい。
どうやら一晩だけの杞憂だったようだ。
台風一過、日中の気温は30度になるという。
5月12日 荷物の整理 [日記]
事務所の引越しをしたのはいいが、どこに何を整理したかがわからない。
そのため、段ボールの山が低くなっていくにつれて、
今度は取り出すのに苦労するのだ。整理の合間をぬって仕事をしていると、
書類を取り出すのにやたらと時間がかかってしまう。
整理番号を付していてもそのようなことが起こるのだ。
習慣とはこわいもので、慣れるまではしばらく脳の混乱が続くのだろう。
5月11日 事務所の引越し [日記]
連休の最後の日(5月6日)に、秋葉原から靖国神社の側に引っ越すことになった。
そのため、今年の連休は休むどころではなかった。
17年間も同じところにいると、不要、不急のものがたまり、
荷造りをする前に断捨離が必要なことは明らかで、
そのために予想以上に整理のための時間がかかってしまった。
ところが引越したのはいいが、今度は荷物を取り出して収納先に収めるのに
一苦労だ。また、8日になってやっとパソコンがつながったため、
連絡もままならず、皆さんに迷惑をかけてしまった。
今日(5月11日)が実質上の仕事始めとなるが、心機一転出直したいと思っている。
4月30日 ゴールデンウィーク [季節]
昨日からもうゴールデンウィークに入っている。厳密には5月3日から5日までを
指すのだろうが、一般的には29日から5月5日までの休日が多い期間を言う。
この間の天気予報も晴れを予想しており、文字通りのゴールデンウィーク
となりそうだ。その間に何をするかまだ決めていないが、
どこか遠出しなければという気持ちはなくなって、ゆっくりと家でくつろぎたい
というのが正直なところだ。毎日忙しい思いをしているだけに、
せめてこの時ぐらいはゆっくりしていたい。それだけ年を取ったということか。
4月28日 大阪都構想の賛否を問う [日記]
大阪市と大阪府を再編する「大阪都構想」の是非を問う住民投票が27日、告示された。
投票は5月17日。賛成票が反対票を上回れば、2017年4月1日に移行することになる。
この構想を巡っては、大阪維新の会の橋本徹代表が「府と市の二重行政を根絶でき、
効率化と住民サービスの向上が期待できる」と提唱したのがきっかけとなったものだ。
その後は既成政党が「初期費用がかかりすぎる。住民サービスは低下する」といって
真正面から反対している。今のところ反対が多いようだが、
行政の効率化にチャレンジしてみる価値はありそうだ。
4月27日 地裁の原発判断が分かれる [日記]
原発再稼動をめぐる地裁の判断が割れている。
鹿児島地裁は22日、九電川内原発1,2号機の再稼動差し止め請求を退けた。
これは先日の関電高浜原発とはまったく違った判決内容となっている。
すなわち、原子力規制委員会の新基準は合理的であり、
安全性は確保されているというもの。これを受け、九電は
「安全性は確保されているとの当社の主張が認められた」というコメントを発表している。
これにより、川内原発1号機の早期再稼動(7月)が視野に入ってきた。
2つの原発はどちらも原子力規制委員会の安全審査には合格しているだけに、
司法がどこまで踏み込むべきかは判断が分かれるところだろう。
4月24日 ポール・マッカートニーの来日公演 [日記]
昨夕(4月23日)、東京ドームで開催されたポール・マッカートニーの
来日公演に行って来た。幸いにも良い席だったので、間近にステージの
姿を見ることが出来た。開園予定時刻を40分ほど遅れて7時10分に
ステージに登場すると、あとは休むことなく、ビートルズ~ウィングス~ソロと
自身のキャリアを代表する40曲ぐらいを2時間45分にわたって精力的に熱唱した。
演出もうまく、時には観客を巻き込んで歌うなど、東京ドーム全体が
興奮のルツボとなったようだ。観客は最初から立ちっぱなしで、
身を揺らして熱唱に応えていたのが印象的だった。
細胞の一つ一つに興奮の振動が伝わってきた感じだった。
4月23日バンドン会議での首相演説 [日記]
インドネシアで開かれているアジア・アフリカ会議(バンドン会議)の
60周年記念首脳会議で、安倍首相は、第2次世界大戦への「深い反省」を表明した。
マスコミ報道によると、首相は「侵略または侵略の脅威、武力行使によって
他国の領土保全や政治的独立を侵さない」という60年前の「平和10原則」の一部を
持ちだしたうえで、「バンドンで確認された原則を、日本は先の大戦の深い反省と共に、
いかなる時でも守り抜く国であろうと誓った」と演説した。
そのうえで「共に、平和と繁栄を築き上げよう」と訴えた。
今回の演説を巡っては、8月に予定されている戦後70年談話がどのようになるかが
注目されていたが、演説の中では「反省」はあったが「おわび」はなかった。
これで70年談話の中身は大体予想がついてきた。
4月22日 夢の超特急 [日記]
もう旧聞に属するが、今の新幹線が登場したときのキャッチコピーが
「夢の超特急」であった。時速70-80kmが当たり前のときに、
250km以上で走るのだから日本中が騒いだのも無理は無い。
それがどうだ。JR東海が21日、山梨県で実施したリニアモーターカーの
走行実験で時速603kmを記録したという。それを写そうとカメラを構えても
あっという間に通り過ぎてシャッターチャンスを逃してしまいそうだ。
インターネットで世界が瞬時に繋がる時代に移動時間を減らそうとするのは、
利便性という意味では理解できても、心情的にはもっとゆっくりしていたいという
ことにならないか。その向こうには、宮沢賢治の銀河鉄道の夢が待っている。
4月21日 TPP交渉は大詰めを迎えた [日記]
日米のTPP交渉が大詰めを迎えたようだ。昨日までの2日間にわたって、
日米の閣僚協議が行われた。両国間で残っているのは、コメと自動車に関する
ものだと言われているが、落としどころはあるのだろう。
いつも気になっていることがある。それは、関税引き下げによる生産者の
ダメージの大きさが強調されることだ。
デメリットだけなら交渉の余地はないはずだ。メリットもあるということだが、
それはあまり報道されない。安い農産品が入ってくれば、当然消費者は喜ぶ。
生産者は困り、消費者は喜ぶ。両者はトレードオフの関係にある。
それは経済の論理だが、これにどう決着をつけるかは政治の問題だ。
間もなく政治決着の中身が見えてくる。
4月20日 ハナミズキ[季節]
桜花が散り、葉桜へ移行するのを見計らったかのように
咲き出すのがハナミズキである。
家の庭に植えてあるハナミズキも可愛いピンク色をした花ビラを見せている。
この木の特徴は、桜の木と同様に先に花が咲き
、後になって葉を茂らすところにある。
そのため、白やピンク色の花が咲き誇っているかのように見え、夜になると、
桜と見間違えることがある。また、桜のようには散り急がないところがいい。
今しばらくは、この花を楽しめそうである。
4月17日 原子力規制委員会の反論 [日記]
15日、原子力規制委員会の田中委員長は、福井地裁の
関電高浜原発3,4号機の運転を認めないとする仮処分に対する判断に反論した。
地裁が「原発の新規制基準は穏やかすぎ、合理性に欠く」と判断したことに
対しては「世界的に最も厳しいレベルにあると国際的に認められている」
として「見直す必要は無い」と発言した。予想された見解である。
安倍総理もそれを受けたかのように
「日本の原発の規制基準は世界的に見ても厳しいものであり、
今までどおり、規制委員会の認めたものについては再稼動を認めていく方針である」
と従来方針を繰り返した。ただし、
原発の運転差し止めを求める訴訟や仮処分の申し立ては全国的に広がっており、
運転再開までには時間がかかりそうだ。
4月15日 高浜原発の差し止め判決 [日記]
昨日(4月14日)、福井地裁は関電高浜原発3,4号機の運転を
認めないとする仮処分を決定した。昨年の関電大飯原発3,4号機の
差し止め判決に続く司法の判断だ。今回の仮処分の内容を見ると、
「高浜原発は原子力規制委員会の新規制基準を満たしているが、
新規制基準は穏やかで合理性がなく、適合しても安全性が確保されたとはいえない」
として原発の安全性に重きを置いた判決になっている。政府は原子力規制委員会が
認めた原発は再稼動を認める方針を打ち出しているだけに複雑な思いだろう。
関電も直ちに異議を申し立てる方針で、法廷闘争はこれからも続く見通しだ。
4月14日 日照時間が少ない [季節]
4月に入って晴れの日は数日しか続かなかった。
その少ない晴天の日に人は花見に出かけた。桜の名所と言われるところは
人だかりで混雑した。特に今年は、その時期に合わせて外国人が
やってきて混雑に拍車をかけた。満開を過ぎる頃から雨に降られ、
日照時間は記録的に少なくなっているという。
1週間の天気予報を見ても、傘のマークが並んでいて、
いつ晴れるのかと待ち遠しい思いがする。昨日も予報どおり大雨になったが、
どうやら今日も傘を手離せない日となりそうだ。
4月13日 しだれ桜 [季節]
雨の日が続き、桜(ソメイヨシノ)は花びらを落とし、その後に緑の新芽を出し始める。
その頃になると、今度はしだれ桜が満開を迎える。
その優雅な姿に行く人は立ち止まって眺める。ただし、
この桜は群生することはなく(人が植えないから)、あそこに一本、
ここに一本と散在するのが面白い。そのため、ソメイヨシノが遠くから眺めるのに対し、
しだれ桜は近くで見上げて見るのがふさわしい。
4月8日 冬に逆戻り [季節]
今日は冬に逆戻りしたような天気だ。予報によると、
最低温度が3℃,最高温度が7℃になり、東京地方にも雪が降るかも知れないという。
こんなときに困るのが服装だ。冬物はとっくにクリーニングに出していて、
コートもマフラーも無いとしたら厚着するしかない。それに外は雨が降っていて、
一層寒く感じる。どうやら、今週はぐずついた天気が続くようで、
春と桜前線は一時どこかで足踏みしそうだ。
4月7日 入学式の祝辞 [日記]
今、全国各地で学校の入学式が行われている。
場所によっては満開の桜を愛でながらの式となっている。ところで、
信州大学の入学式で、学長が祝辞の中で
「スマートフォンを取るか、信州大生を取るか」と迫られたうえ、
「スマートフォンのスウィッチを切って、静かに本を読もう」
と呼びかけられたそうだ。この時期、きわめて的確な指摘だと思いたい。
若い人たちにとってスマートフォンは自分の一部になっている。
それの無い生活は自分の一部が切り取られたことに等しい。
たとえ2,3日でもいいから、スマートフォンの無い生活を送って見て欲しいものだ。
4月6日 散り急ぐ桜と花粉 [季節]
桜の花は、満開に咲くまではしっかり枝についていて、
春の嵐にも雨にも散らされることはない。
しかし、満開を過ぎると、急いでいるかのように散っていく。
しかも、その頃(満開)になると決まって嵐と雨がやってくる。
東京地方は、昨日も雨となったが、今日の夕方にはもう次の春雨前線が
日本列島に近づいてきて、雨になるという。
どうやらこれで、桜の花の見納めということなのだろう。
ただ、一つだけうれしいことがある。
春の嵐と雨は、同時に杉の花粉を吹き飛ばしてくれるようで、
マスクをする必要がなくなった。これでやっと春を楽しむ気分になるのだ。
4月3日 散る桜・・・ [季節]
あっという間に咲いて あっという間に散る。
桜の木にはその後もあるのだが、人はなぜか花の咲いている期間だけに関心が
あるようだ。そして、その短い期間に合わせて、自分の人生を重ね合わせて
見ようとする。開花、満開、散花のステージだ。
そして昨日書いたようにお祈りをする。
人は、このうちのどこを見るかによって、その人の置かれている状況が見えてくる。
散る桜 残る桜も 散る桜
4月2日 桜花への願い [日記]
わたしたち日本人は万葉の頃から桜を特別な感慨をもって眺めているが、
この桜に願いを込めて祈る人が多いと聞いた。
咲きはじめの花には「希望と夢」を、満開の花には「就活、婚活などの現在
の願い」を、そして散り際の花には「厄や不幸を吹き飛ばして」
と願うのだという。今年は開花宣言が出たと思ったらあっという間に満開に
なっていた。桜は満開になると散るのが早いから、願いごとをし忘れる人も
いるかもしれない。
4月1日 新事業年度が始まる [日記]
今日(4月1日)は殆どの企業および官公署で新事業年度入りする日だ。
新入社員を迎え入れて入社式が行われ、配属先が決まる。
新人にとっては運命の一瞬だ。彼らは入社前に希望していた部署に配属される
ことはまずない。社章を胸の襟につけてもらってやっと会社の一員になれた
気がするが、どんな上司の下で、どんな先輩たちに囲まれて仕事を
するのだろうと、期待半分・不安半分というところだろう。
「初心忘れるべからず」で、この日のことを忘れないで頑張ってほしいものだ。
3月31日 春爛漫 [季節]
ここ数日の気温上昇で、東京地方はいちはやく桜の満開を迎えた。
桜の名所と言われるところはどこも花見の見物客で人ごみができている。
今年は外国人の観光客が多いのが特徴だという。
わざわざ満開の時期に合わせて来日するのだそうだ。
最近はさすがに桜の木の下にシートを敷き、花見酒とはいかなくなった
ようだが、人はピンクの花びらに何を見ているのだろう。
3月30日 球春の便り [日記]
いち早く始まった甲子園での高校野球は準決勝まで進み、
高校球児たちの活躍でもちきりだ。そして一足遅れて開幕したプロ野球は、
各地で熱戦が繰り広げられている。今年のプロ野球は、黒田投手、松坂投手が
日本球界に復帰し、どんな活躍をするか話題を集めている。
そんななか、昨日黒田投手がヤクルト戦に登板し、広島球場のファンの前で
7回を無失点で押さえ一勝をマークした。
印象的だったのは、試合が終わってもほとんどのファンが帰ろうとしないで
黒田投手のインタビュウを聞いていたことだ。
広島ファンだけでなく、日本のプロ野球ファンが彼の日本復帰を歓迎している
ことだろう。
3月27日 卒業式(3) [日記]
昨日までの「卒業式」で述べなかったものに、企業の卒業式がある。
つまり定年退職だ。
多くは事業年度末(3月末)か該当者の生年月日の属する末日に迎える。
年齢もその企業の方針で60歳であったり65歳であったりする。
その日になると、企業では組織長から長年の勤務に対して慰労の言葉が贈られ、
本人からも「長い間お世話になりました・・・」という感謝の気持ちが述べられる。
そして女性社員から花束を贈られて拍手をもって見送られる。
ここには学校を卒業するのとは違った意味がある。
すなわち、次のプロセスが用意されていないのだ。
ここで終わるか、または自分で次のプロセスを見つけなければならないのだ
3月26日 卒業式(2) [日記]
卒業にはいろいろな種類がある。小学校、中学校、高校、大学等々の卒業。
これはいずれも、人生の節目におけるプロセスのなかでそれを終えたことで
卒業するものである。その後には必ず次のプロセスが待っている。
しかもチャレンジングなものである。だからそこには希望がある。
しかし、次のプロセスが始まらない卒業もある。それは文字通り人生の卒業だ。
最近の新聞の死亡欄を見ると、自分と同世代の人が載っているのを見かける
ことが多くなった。そろそろ・・・と感じてしまう瞬間だ。
一方で、事故に巻き込まれて、若い人が亡くなっている。
人生はcontingency(偶有性)に満ちていて、何が起こるかわからない。
3月25日 卒業式 [日記]
3月になってあちこちで卒業式が行われている。
希望する学校や会社に入学、就職できた人は胸を膨らませて卒業式に
臨むことになるのだろう。その一方で、希望するところに入れなかった人は、
複雑な気持ちで臨むのではないか。
今では卒業式で「蛍の光」を歌うことはないのだろうが、校長や学長はどん
言葉をもって卒業生を送り出すのか。
私のときは「太った豚よりやせたソクラテスになれ」と大河内総長の告示が
あったと報じられたが、実際には聞いていない(草稿にはあったが総長が
読み飛ばしてしまったそうだ)。
そのため、後になって新聞報道で知ることになったが、
印象的な告示であることには違いない。
3月24日 東京地方の開花宣言 [季節]
昨日は予想通り東京地方で桜(ソメイヨシノ)の開花宣言があった。
東京地方は靖国神社境内の標本にしている桜の木で5輪以上咲いていると
開花していると判断される。平年より3日早く、昨年より2日早かった。
これで1週間ほどで満開になるのだろう。
ところが春の気候は天邪鬼で、昨日の夕方から急に冷え込み、冬に逆戻りした
ような寒さをもたらした。どうやらこの寒さは2,3日は続き、しばらくは
花見とはいかないようだ。。
3月23日 400℃の法則と桜の開花 [季節]
春分の日の21日、日本列島は春の陽気に包まれ、鹿児島、熊本、名古屋の3市で
桜(ソメイヨシノ)の開花が発表された。インターネットで調査したところ、
過去のデータによると、「2月以降の毎日の平均気温を足していき、その合計
(累積温度)が400℃に達する頃が開花の目安になる」のだという。
それによると、東京地方では今日(23日)当たりが開花する、という予想だ。
日本列島は桜前線の北上とともに春が到来する。いよいよ春本番だ。
3月20日 地下鉄サリン事件から20年 [日記]
20年前の今日(1995年3月20日)、オーム真理教による地下鉄サリン事故が
起こった。事件を知らせる緊急番組で、どうやらサリンという劇薬が撒かれ、
地下鉄構内で多数の死傷者がでているというショッキングな報道に日本中が
釘付けになった。
そして、時間が経つにつれて死傷者が増え、事件の全体像をつかむには専門家の
解説を待たねばならなかった。
あれから20年。未だに事件を起こした当事者たちの裁判が続いている。
当時青年だった彼らは何に魅せられてあのような活動に走ったのか、
まだ本人たちはその真相を語っていない。それが無い限り、事件は終わらない。
3月19日 今年の春闘の主役は政府 [日記]
春闘の会社側の回答が出揃ってきた。
それを見ると、昨年度より増額されているし、ベースアップも実施される
ところが多いようだ。非正規社員に対しても増額が見込まれている。
ところで、この春闘というのは、組合の要求に対して会社が応えるというのが
ストーリーだが、今年はそれに政府が加わっているのが特徴だ。
そのため、会社側の回答は、組合よりは政府に向かって応えているような姿勢が
見受けられるように見えてしまう。
政府も、アベノミクスの成否は実質賃金が上がってはじめて評価されるので、
それだけ真剣なことはわかるが、政府が口出ししなくても出来るように
なってもらいたいものだ。
3月18日 原発の廃炉 [日記]
3月17日から18日にかけて、5基の原発の廃炉が決まることになった。
いずれも40年以上経った老朽化した小型の原発だ。
それらを再開しても、原子力規制委員会の安全基準を満たすにはコストは
かかるし、古くて効率的ではないと判断されたのであろう。
しかし、廃炉するには膨大な費用がかかるし、廃棄物の処分方法も
決まっていない。東電の福島原発の事故以来、まだ再開した原発0の状態が
続いているが、廃炉の方針、コスト負担も含めて、エネルギー需給問題の中で、
きちんと議論して欲しいものだ。
3月17日 突然の春 [季節]
確かに春の足音が聞こえてくる。
1日のうち、日中の時間が長くなり、1日そのものが伸びたように感じる。
今朝起きた頃(4時半)の室温は10℃、東京地方の最高気温は19℃に
達するという予報がでていた。
一挙に春の到来を予想したいが、そこは良くできたもので、春雨の時期に
さしかかってくる。三寒四温を繰り返しながら春を迎えるのだろう。
3月16日 就活生OBを送り出す [日記]
昨夕、今月末で大学を卒業する4年生15人の集まりに参加してきた。
昨年の今頃は、就活生として就職支援をしていた学生たちだ。
すでに内定先で入社前研修を受けていて、それぞれの企業の紹介と、
なかにはその企業の商品やサービスを使って欲しいなどと、もう企業人としての
顔をのぞかせているのが面白かった。
1年前と比べると、顔つきもなんとなく大人びて頼もしく感じられるのも
うれしいことだ。彼らがこれからそれぞれの人生を歩き出すのかと思うと
応援のエールを贈りたくなってくる。
3月13日 花粉症 [季節]
春は待ち遠しいが、嫌なシーズンだ。
もう30年以上にもなるが、春になると決まって花粉症にやられる。
くしゃみ、鼻水、目がかゆくなる、などのお決まりの症状が現れる。
目薬は手放せないし、外出するときには必ずマスクをすることになる。
そういえば、マスクをしている人の数は真冬より多い気がする。
一方、事務所が秋葉原にあるため外国人を見かけることが多いが、
マスクをしている人を見かけることは無い。
やはり、日本独特の国民病なのだろうか。
今しばらくマスクを手放せない生活が続く。
3月12日 あれから4年目(3) [日記]
震災関連死3,194人。
震災以降に震災に関連して亡くなった人の数だ。
なかには将来を悲観して自殺した人もいるという。
多くは高齢者で、仮設住宅に住んでいて誰に見守られることもなく
ひっそりと亡くなっている。拠り所を失った人は将来に希望を見出せない。
そのため、今を生きることになる。そして、ひたすら過去の“よかった”
日々を思い出しながら生きることになる。
そして決して前に踏み出そうとはしない。それは踏み出せないのだ。
そのような人は、みんなで支えあうしかない。
そして、若い人たちに未来を引き受けてもらうことが必要になるのだ。
地域の復興の暁にはどうなっているというより、どうしたいかを語れるのは
若い人たちの特権だ。そこに希望を託したい。
更地になっている土地の上に何をつくるか、それぞれに知恵をだして特徴のある
地域づくりをやってもらいたいものだ。未来を語るときには希望がある。
それを持ち続けてほしいものだ。
3月11日 あれから4年(2) [日記] [日記]
今回の東日本大震災は、私たちに死と再生を突きつけたものと思う。
地震だけならあんなに被害は大きくならなくて済んだ。
そこに大津波が襲ってきて、工場も、家屋も、人も根こそぎ持ち去ってしまった。
それに原発の被害が加わった。東電福島第一原発がメルトダウンを起こし、
放射能を撒き散らした。そのために、多くの人々が死の恐怖を体験した。
生き残った人々は、“なぜ自分が”という思いのためになかなか次の行動に移れない。
人は、自分の拠り所を失うと無気力になる。一人で背負うには荷物は重すぎる。
それでも人はその荷物を背負って前に進むしかない。
一歩踏み出すことによってしか道は開けないのだ。
3月10日 あれから4年目(1) [日記]
明日は、東日本大震災があった日(2011年3月11日)から4年目を迎える。
それを機にマスコミが特集を組むので、被災地の現状が映し出される。
ブルド-ザーが走り、建設機械が土煙を上げて復興の建設を行っている。
しかし、一方で、手付かずの土地には潅木が茂り、人の手を待っている。
そこに住んでいる人たちもいる。しかし、仮設住宅には空き家が目立ち、
ふるさとを離れていく人が増えているという。
その人たちには“ふるさとは遠きにありて思うもの”というのが実感なのだろう。
いったい、いつになったら元の賑わいを取り戻すのだろう。
3月9日 大学の生き残り戦略(8) [日記]
このような学生を抱えている大学は、就活の支援という意味で、
外部に依頼するところが出てきた。就職課のような部門だけでは、
十分に対応しきれないのだ。大学では独自の合同企業説明会を実施して、
学生に参加を呼びかける。そして、学生に対して個別に就職のための指導を
することになる。しかし、数千人にのぼる学生たちの個別指導には限界がある。
そこで、学外の専門機関とタイアップして指導に当たるのだ。
3月6日 大学の生き残り戦略(7) [日記]
そのような学生は、自分が否定されたように思え、なかなか次の行動に
移れないのだ。場合によっては、1~2週間連絡が途絶えることもある。
彼らを動機付けし、再度就活戦線に戻すにはそれなりのスキルが必要になる。
時間をかけてじっくりと胸のうちを出させることが必要なのだ。
そのような経験はできるだけ早く経験すると良い。
それは、準備も整わないまま受けたために起こることで、本人も納得でき、
次の対策を打てるからだ。だから、学生たちには第一志望に行く前に色々な経験
をするようアドバイスしている。
3月5日 大学の生き残り戦略(6) [日記]
ところが、いざそのような有名企業にエントリーしようと思っても
なかなか繋がらないし、選考のプロセスが厳しく、そう簡単に突破できるもの
ではないということがわかる時期がくるのだ。
たとえ受けたとしても、最終段階に進むことは夢のまた夢ということ
を身にしみて感じるのだ。学生たちはほぼ50社にエントリーし、
そのうち1社の内定を取るとしたら、49社は落ちるということだ。
そのため、彼らに求められるのはストレスに強くあってほしいと思うのだが、
その逆の学生のほうが多い。
つまり、落ちることが続くとそこで落ち込んでしまうのだ。
3月4日 大学の生き残り戦略(5) [日記]
大学生たちは、最初こそ自分のやりたいことができそうな企業に入りたいというが、
それでは“やりたいこと”は何ですか?と質問すると答えられない。
たとえわかったとしても、中小企業に入社すると、永久に自分がやりたいことに
出会う可能性は少ない。大企業に入ると、最初こそ自分が望まない部署に
配属されても、いつかは“やりたい”ことに出会う可能性が大きい。
会社研究をやっていると、それが解ってくる。
そこで、だんだん中小企業よりも大企業に、それも有名な企業に就職したくなるのだ。
このようにして大学当局が求める“いい会社”に近づいてくる。
3月3日 大学の生き残り戦略(4) [日記]
いま私のところに、ある大学の就活生17人を預かっている。
彼らも一様に50社~60社にエントリーしたという。
ただ、大学側と彼らの言い分が少し違っているところが面白い。
大学側は,おそらく親も“いいところ”に入れて欲しいと言う。一方彼らは
“入りたいところ”に入れるよう支援して欲しいと言う。
この“いいところ”と“はいりたいところ”が必ずしも一致しないのだ。
ところが、時間が経つにつれてこの両者が接近してくるのだ。
3月2日 大学の生き残り戦略(3) [日記]
今年の3月1日は日曜日に当たったが、就活生にとっては、極めて重要な日だった。
12時を過ぎると、企業の新卒採用のHPが一斉に公開されたからだ。
それを待ち受けたかのように、学生たちが志望する企業に応募のエントリーボタンを
押しまくったのだ。一人で80社にエントリーできた学生もいたようだ。
なぜこのようなことが起こるのか。
今年の就職協定によると,就活解禁日は昨年から3ヶ月遅れた。
ところが、後のスケジュールはそのままだから、短期間の勝負になる。
そのため、大学側も学生に早くから準備させて、有名企業に応募させようと
するのだ。いわば、就活は大学の命運がかかっているのだ。
2月27日 大学の生き残り戦略(2) [日記]
大学が生き残るためには、受験生に魅力のある大学になる必要がある。
そのためには、魅力ある教授陣と学習の機会の提供が必要なことは言うまでもない。
しかしそれだけではない。もう一つ必要なことは、その大学を出ると、
どんな企業、団体に就職できるかということだ。
ほとんどの大学で高校生を対象にインターンシップを実施しているが、
そこで出てくる質問(そのほとんどは親から)は
「卒業したらどんなところに就職できるのですか?」ということだ。
つまり、良いところに就職できるかどうかで、受験(入学)するかどうか
を決めようとするのだ。
2月26日 大学の生き残り戦略(1) [日記]
大学は春休みに入っているが、1年で一番忙しい時期だ。
在校生の期末試験が済んで卒業式の準備に入る。
そして、入学試験が一斉に始まる。
一人でも多くの学生に入学してもらいたいためにあの手この手で高校生を
集めようとするが、定員割れが続出しているのが現実だ。
そのため、倒産する大学も出てくる。それでも文科省は大学の増設を
認め定員は増える。まったく不思議な現象だ。
2月25日 一人住まい [日記]
今週は一人住まいを余儀なくされている。
次男の嫁がアキレス腱を切って歩けないということで、3人の孫の世話で
鹿児島に出かけたためだ。この1週間の出来事は、
妻がメモに書いてくれたとおりにやっていてなんとか遣り通すことができたが、
これからが本番だ。炊事、洗濯、そうじ、ゴミ出し。
主婦の仕事は、慣れるまでは結構大変だということを身にしみて感じている。
ただし、これも老後の予行演習と思っていると不満も言っていられない。
2月24日 虎の威を借りる狐 [日記]
日本では、自分に自信がない人が、誰か権威のある人の名を借りて
「あたかも真実であるかのように発言、または行動すること」を
虎の威を借りる、という。
何故そう思うのか聞いても、はっきりした答えが返ってこない。
そしてその発言に対して、人は反論しにくい。
つい最近、ピケティ教授が来日されて講演されて以来、「21世紀の資本」
がブームとなり、解説本が次々と出てくる始末だ。
しばらくはピケティブームは続くだろうが、その前にもあった。
サンデル教授の「正義を語る」熱血授業だ。そのときも日本人は熱烈に歓迎した。
しかし、時間が経てば熱は冷める。
このようにして、日本人は権威ある人の説を押し頂いて、あたかも自分が考えて
いたことだ、というようなことを繰り返してきたのだ。
この現象はこれからも、続くのだろう。
2月23日 名古屋でのプロジェクトマネジメント研修 [日記]
先週の後半2日間この欄を休筆したのは、
名古屋で「プロジェクトマネジメントと効果的な意思決定の仕方」について
講義があったからだ。日産のゴーン氏が社内にクロスファンクショナル・チーム
を立ち上げて革新的な解決策を打ち出されたのは旧聞に属するが、
それ以来日本でもプロジェクト型の仕事の進め方が工夫されるようになった。
しかし、なかなか効果が出ないことが多い、それは何が原因か。
講義では、実際にあるプロジェクトを体験していただき、その後で自分たちの
意思決定の仕方についてお互いにフィードバックしていただいた。
すると、予想されたある傾向が見えてきたのだ。
それは決して違いを乗り越えて新しい意思決定を行うものではなかった。
そのことについて講義し、どうすれば効果的なシナジー効果を生み出す意思決定が
できるかについて話をすることになった。
2月18日 選挙権年齢が18歳に引き下げられる [日記]
与党および野等の一部が共同で選挙権年齢を18歳に引き下げる法案
(公職選挙法の改正)を今国会に提出するという。
これが通れば、約240万人の若い人たちが選挙権を持つことになる。
これにより、若者たちの政治に対する関心が高まり、有権者として投票
するようになれば、日本の政治も変わるかも知れない。
しかし現状では、政治に無関心の人が多いのも事実である。
自分たちの内向きのことには関心があるが、政治経済のこと、
いわんや外国のことにはいたって無関心であることが多い。
彼らが日本の現状に目覚めたとき、すなわちピケティ教授も問題にしなかった
世代間格差に目覚めたとき、本当の意味で政治に無関心ではいられなくなるはずだ。
2月17日 紛争の世界地図 [日記]
昨日はオランダとエジプトがテロに巻き込まれた。
その情報はインターネットを通じて即座に世界に発信される。
世界は一つだと感じる瞬間だ。いま現在、世界地図上に紛争が起こっている
地点を表示すると驚くほど多いのに気づく。しかも1日で変わるので、
正しく表示できる人はいないのではないか。それほど多いということだ。
いったいどこまで広がっていくのだろう。
それは誰にも解らないし、誰にも止められない。
国連でさえもその蛮行を非難することはできても止められない。
相手を抹殺する以外に方法は無いのだろうか。
愚かなる者よ、それは人間!
2月16日 今年の就活前線 [日記]
経団連による就職協定によれば、昨年より3か月遅れて3月から
企業の採用活動が始まる。しかし、経団連に加盟していない外資系企業は
すでに企業説明会を開始しているし、加盟している企業もインターンシップと
称する実質的な採用活動を始めている。採用活動のスタートは遅れたが、
すぐにゴールが待っているという状況である。
つまり、3月になると企業は一斉に採用活動に入るが、すぐに内々定をする
ということが起こるということだ。準備のできていない学生たちは、
すぐに第一志望の企業を受ける羽目になり、失敗してしまうだろう。
学生たちにとって残酷な就職協定だ。
2月13日 戦後以来の大改革 [日記]
安倍首相は12日の衆院本会議で施政方針演説を行った。
昨年12月に行われた衆院選挙で訴えた「これしかない」という経済再生を
最優先にして、内政から外交・安全保障の見直しまで「戦後以来の大改革」
を断行すると大見得を切った。経済再生に関連するものとしては、農協改革、
TPP交渉の早期妥結、混合診療の拡大、法人実効税率の引き下げなどに言及した。
そして、基準に合致する原発の再稼動を進めるという方針も示した。
これを受けて野党は「総花的で中身が無い」とか「格差是正の方針が見えない」
など色々批判しているが、矢は放たれたとみていい。
これからの国会で実りある審議を期待したい。
2月12日 戦後70年の総括 [日記]
昨日、元ドイツ大統領ワイツゼッカー氏の葬儀が行われた。
同氏を有名にしたのは、ドイツの無条件降伏から40年に当たる1985年の
連邦議会での演説である。大統領は「強制収容所で虐殺されたユダヤ人に
特別に思いを寄せなければならない」と述べた後、
「過去に目を閉ざす者は現在にも盲目となる」と、ドイツ・ナチスの
戦争責任を直視するよう訴えた。翻って日本に目を向けると、
安倍首相は戦後70年に当たり談話を発表するという。
そして、河野談話、村山談話を全体として引き継ぐが、新しいメッセージを
出すのだと言う。ここで出す意味は何なのかを明らかにした上で、
せめてワイツゼッカー大統領のような格調の高いものにして欲しい。
積極的平和主義を訴えるだけでは世界の笑いものになるだけだ。
2月10日 寒い、とにかく寒い [季節]
変なタイトルになってしまったが、ここ数日で実感していることだ。
今朝も都心で氷点下になったようだ。郊外ではマイナス2℃、
“起きて床に下りる素足の冷たさよ!”と詠みたくなる瞬間だ。
寒気団が北極圏から南下し、日本列島をすっぽりと覆ってしまって、
まるで冷蔵庫の中にいるようなものだ。列島の各地で一晩に30cm、
場所によっては50cm以上の雪が積もる。根雪の上に新雪が積もるので、
背丈を越える積雪になるのだという。それでもそこに生きている人たちがいる。
1年を通せば、そこはきっと住みやすいところなのだろう。春が待ち遠しい。
2月9日 淑徳大学でのコーチング講座 [コーチング]
2月6日(金)、淑徳大学(池袋サテライトキャンパス)での社会人向け講座
「コーチング理論と目標達成のコーチング」が終わりました。
5回の講義の流れは以下の通りですが、各講義の後半30分ロールプレイングを
取り入れて実際にコーチングのトライをしていただきました。
皆さんが、自立してコーチング(セルフコーチングを含む)できるように
なればという思いです。なお、次回は5月22日~7月10日に開講します。
第一回(5月22日) コーチング理論
第二回(5月29日) 目標―あなたは何をめざしますか?
第三回(6月12日) 能力発揮を妨げる原因
第四回 (7月3日) シナジー効果を引き出す意思決定
第五回(7月10日) 他人をコーチする
2月6日 茂木氏、山崎氏の講演会 [日記]
昨日(2月5日)、大塚商会主催の特別講演会に参加してきた。
・茂木健一郎氏の「脳を活かした仕事術」
・山崎直子氏の「宇宙におけるチームワーク」
茂木健一郎氏は、仕事を楽しむためには脳の働きを取り入れる必要があるとして
「フローと仕事の関係」について述べられた。
フローの状態のとき脳のなかでは快感ホルモンであるドーパミンが分泌される。
快感であるため繰り返そうとする、つまり強化学習が行われることになる。
その結果、仕事の効率が上がり、成果が出ることになる。
山崎直子氏の講演では、彼女は15日間宇宙に滞在したが、そのために11年間も
宇宙飛行士として訓練を受けた。その訓練は90%が非常時に備える
というもので過酷なものであった。そして、宇宙での業務はチームワークが
重んじられるため、訓練では徹底してコミュニケーション特に「確認」
の重要性について学んだ、という。そのうえで、
宇宙ステーション滞在中のいろいろなエピソードを楽しく話された。
2月5日 憎しみの連鎖 [日記]
イスラム国を巡る対立はエスカレートするばかりだ。
今度は、イスラム国に捕らえられていたヨルダン兵士の残酷な殺害の様子が
インターネット上に配信された。それを受けてヨルダンでは、人質として
捕らえていた女性の死刑囚と他1名が直ちに処刑された。
まさに憎しみの連鎖である。次に何が起こるかは予想がつかないほど緊迫し、
険悪になっている。ただ対立の構図が変わってきたと言えるのではないか。
ヨルダンが前面に出ることによって、イスラム教圏のなかでイスラム国の蛮行を
非難し、排除しようとする動きが出てきたのではないかという気がする。自浄作用が
一番望ましいが、そうはいかないところに今回の問題の難しさと根深さがある。
2月4日 今日は立春 [季節]
今日は立春。暦の上では春だというのにこれから冬本番という感覚のほうが強い。
沖縄では日中は20度も珍しくなく、プロ野球のキャンプが始まっているが、
旭川ではマイナス20度になって凍えるような寒さだ。温度差は35度に達するが、
夏になると10度もないから不思議だ。
ところで、立春の日の前日は節分と決まっている。
昨日は、お馴染みの「鬼は外!福は内!」の掛け声よろしく邪気を払い、
豊作や健康を願う「豆まき」が各地で行われた。
ここらあたりで中東の邪気も追い払って、春の陽気を待ちたいものだ。
2月3日 球春 [日記]
2月1日はプロ野球のキャンプインの日。いよいよプロ野球のシーズンが始まる。
今年はドラフト会議で話題になった期待の新人と、アメリカ大リーグから帰ってきた
3選手-黒田投手、松坂投手、中島選手-の動向が気になるところだ。
そして、南国の沖縄や宮崎などのキャンプ地からは、各球団のキャンプ情報が
伝えれてきて、いよいよという気になるものだ。
一方北国では、2月に入って冬本番の寒さを迎えているところもある。
日本列島は結構縦に長い立地だということを感じる一瞬である。
2月1日 イスラム国の狂気 [日記]
イスラム過激派組織「イスラム国」が後藤さんも殺害した。
昨日はそのニュースでもちきりとなった。インターネット上のメッセージを見ると、
安倍首相の中東歴訪時のメッセージを意識していることがわかる。
日本が有志連合に加担してイスラム国を攻撃するかのように受け取り、
その見返りに報復するという内容になっている。そして最後に、
「このナイフは、ケンジを殺すだけでなく、日本人がどこにいようとも虐殺を
もたらすだろう。日本の悪夢が始まる」と警告している。
物騒なことに巻き込まれてしまった。いくら人道支援と言っても通じない相手である。
各地でテロ事件が起こっているさなかにわざわざ“飛んで火にいる夏の虫”
になってしまった。イスラム圏は、石油を依存している日本にとって重要な地域である。
これからの日本外交ではイスラム圏に対して冷静で賢い関わり方をしてほしいものだ。
1月30日 雪の朝 [日記]
天気予報より少し遅れて、東京地方では明け方から雪となった。
いつもの時間(5:30)に家を出るときには、風もあって傘をさしていると
前が見えない格好で歩くことになった。電車は少し遅れていたが、
時間が経つにつれて遅れが目立つようになるのではないか。
事務所についたとき(6:50)には、かなり降っていて、窓越しに見える
神田川には、雪の降るなかを、カモメが数羽スイスイと泳いでいるのが
印象的だった。この雪は午前中降り続いて、都心でも5センチほど
積もるという予報がでている。
1月29日 寒い朝 [日記]
明ける前が一番暗いといわれるが、一番寒いと言い換えても良いような寒さだ。
都心では0度と言われるからには、郊外では氷点下だろう。
1枚重ね着をして家を出る。それでも重さを感じないのは、寒いからなのだろう。
電車に乗ると、乗客の服装もほぼ完全防寒スタイルだ。
帽子にマスク、マフラー、手袋、さらには耳当をつけている人が目立っている。
座っているとお尻のほうから温かくなってついうとうとしてしまう。
なかには夢の続きでも見ているのかなと思えるほどぐっすり眠っている人がいる。
日本はどうみても安全な国だ。
1月28日 人を殺してみたかった! [日記]
19歳の女子大学生が、知り合いの女性(77歳)を自分の住んでいるアパートの
部屋で殺害したというショッキングなニュースが流れた。
取調べに対して、「人を殺してみたかった」と供述しているという。
その人でなくてもいい。たまたまそこにいたから殺した。
まるで動物実験のように人を殺す。その好奇心はどこからきたのだろうか。
この人には、死は遠景でしか見えないのだ。死の悲しみも感慨も起こらない。
人はなんとなく生き、なんとなく死んでいくのだと見えるのだろう。
寒いなか、寒さがいっそう身にしみるニュースである。
1月27日 もう勝てない相手はいない [日記]
錦織選手の勢いがとまらない。全豪オープンで3年ぶりにベスト8進出を決めた。
同選手をして“もう勝てない相手はいない”と言わしめた自信はどこからきたのだろう。
それには新しくコーチに就いたマイケル・チャンの存在が大きいと言われる。
同コーチは、錦織選手の素質を見抜き、技術面よりはメンタル面を指導することで
自信をつけさせていったのだと思われる。それは、コーチングというよりは
メンタリングといったほうがよい指導のしかたである。
競争相手は他人ではなく自分なのだ。日本では古来“克己”を教えることで、
他人にも勝つことを教えてきた。
錦織選手にはもっと勝ちあがっていって欲しいものだ。
1月26日 新たな動きがでてきた [日記]
安倍首相の中東歴訪中に起こった「イスラム国」による日本人拘束事件は、
新たな動きがでてきた。イスラム国側は、2人の日本人のうち1人を殺害し、
残った1人に対して巨額の身代金を取り下げて、ヨルダンで自爆テロ事件を
起こそうとして拘束されている女性(ヨルダンで死刑の宣告を受けている)
と人質交換しようと呼びかけたのだ。
日本政府は当然のことながらヨルダンに協力依頼したものと思われるが、
国内事情があってどうやらそう単純にはいかないようだ。
それでも、ヨルダン政府の対応が今後の焦点になりそうだ。
ボールは第三国に投げられたことになるが、日本の立ち居地をはっきりさせないと
またこのようなことに巻き込まれるような気がする。
1月23日 原油価格低下が世界を動かす [日記]
原油価格が一向に下げ止まらない。
ここ半年で半分以下に急落して1バーレル当たり50ドルを割り込んでしまった。
この変化は、原油輸出国にはマイナスに、輸入国にはプラスにはたらくと思うのだが、
短期的にはそう単純に行かないのが経済の動きだ。
世界中にデフレ懸念が増大し、22日には欧州中央銀行が大規模な
量的緩和を決定した。すでに日本では、アベノミクスの一環として打ち出されて
いるが、それでもデフレからの脱却は容易でないということを実証している。
これにより、相対的にドルの信認が強まることが予想されるが、
このようなときこそ長期的な視点が必要なのだろう。
1月22日 虎の尾を踏んでしまった [日記]
いま日本中が固唾を呑んで見守っているのが、
イスラム国に捕まっている日本人2人の運命だ。
身代金の支払い期限が迫っている中で、
日本政府は外交ルートを通じて情報収集と2人の釈放を働きかけている。
その一方で、イスラム国への軍事介入を行っている
欧米に協力を求めているが、その協調関係をアピールすると、
かえって過激派組織を刺激することになるのではないか。
彼らはすでに日本を欧米と同列に見ようとしている。
口先だけで、彼らの信用を勝ち取るのは難しくなっているのだ。
いずれにしても、期限は差し迫っている。
1月21日 日本がテロの標的に [日記]
中東のイスラム過激派組織「イスラム国」がついに日本を標的にしてきた。
20日、インターネット上に公開された映像によると、
刃物をもった覆面の男の脇でひざまずく日本人を前にして、
日本を名指しにして「身代金(2億ドル)を払わなければ、72時間以内に殺害する」
と警告してきた。しかも、皮肉にも安倍首相が中東を訪問して、
総額2億ドルの人道的な援助を申し出た矢先に要求してきたのだ。
日本が巻き込まれることはないだろうと思っていただけに、
衝撃が走ったことは間違いない。その対応次第で日本が本当に欧米先進国と
歩調を合わせる国かどうかが問われよう。
それはそれとして、宗教の教義に「人を殺してはならぬ」と付け加えて欲しいものだ。
1月20日 スーパーのお菓子につまようじを入れる少年 [日記]
スーパーのお菓子につまようじを差し込む様子を動画サイトに投稿した
少年(19歳)が逃走先で逮捕された。容疑は建造物侵入だという。
少年は取り調べに対し「少年法改正(適用年齢の引き下げ?)のために、
まずは有名になり、英雄になる必要があった。」と供述しているという。
罪を軽くさせるためお菓子は自分で持ち込んだようで、
過去にも同様の動画サイトに何回となく投稿していた。
マスコミが騒いで事件として取り上げられるのを待ち望んでいたようで、
これで彼の目的は達したのだろうか?
こんなことをして、彼は世間の注目を集めることに成功したかも知れないが、
自分の人生を台無しにしてしまったことは間違いない。
これからどんな生き方をするのだろう。
1月19日 外に敵をつくる(3) [日記]
それをなくして、フェアな競争を促したうえで勝負を決する。
外に敵をつくって集団のやる気を引き出すのがスポーツ、特に団体競技である。
そして、スポーツには必ず時間とルールが設定される。
もしそれがなければ、相手に勝つために無制限の戦いが繰り広げられるだろう。
そして、タイムオーバーになれば相手の努力を称えて握手して別れる。
・・・そこにスポーツの面白さがある。
それは人間の脳(前頭連合野)がつくりだしたものだが、
人間がお互いに殺しあうことも同じ人間の前頭連合野の働きなのだ。
大脳新皮質の無い動物たちは、同種の争いがあっても、それは縄張り争いで、
負けたほうがその縄張りから出て行けば、追っかけていって殺すということはしない。
それをするのは人間だけだ。人間はスポーツのような
面白いゲームをつくることもできるが、殺し合うこともできる動物なのだ。
1月16日 外に敵をつくる(2) [日記]
外に敵をつくれば、内なる集団はまとまって敵と戦って勝とうとする。
相手が強ければ強いほどまとまりは強くなる。
そして、相手を打ち負かすまで戦おうとする。
現在の中東地域における紛争はどうもそのような文脈で見ることができよう。
それは相手をノックアウトするまで続く。終わりの無い復讐の戦いになる。
そこには競争のようなルールはない。そして、その団結を維持するために
スケープゴーツを用意する。つまり、集団内に犠牲者を出し、もし集団のやり方に
従わなければ同じような運命が待っているのだと見せ付ける。
いわば恐怖による支配を行うのだ。
財政的な裏付けがあれば、集団は大きくなる一方で、トップの一方的な方針に
盲目的に従う集団ができあがるのだ。
1月15日 外に敵をつくる [日記]
この手法は政治の世界では常識になっている。国内に難問があって、
政権に批判の声が上がりそうになると、外に敵をつくって
国民の目をそちらに向けさせる。国民はその敵に対して排斥運動を行う。
中国も韓国もこの手をつかって日本に対して言いがかりを言ってくる。
排斥運動の対象になるほうこそいい迷惑だ。
しかし、火の無いところに煙はたたないわけで、
過去の清算をきちんとしていないからこそ蒸し返されてしまうのだ。
戦後70年たった今でも指摘されるのはかなわない。
後世の人間はいつまで言われ続けられなければならないのだろう。
1月14日 仏でのテロ事件 [日記]
フランスでのイスラム過激派によるテロ事件で17人が犠牲になった。
その生々しい映像を見ると、この事件がフランスにおける9・11事件
と言われるのが解るような気がする。これを受けてパリでは、11日に
40カ国以上の首脳が参加した「反テロ行進」が行われた。
フランス全土では370万人が参加したという。一方で、フランスやドイツでは
イスラム排斥運動が勢いを増しており、今後どう展開するか予断を許さない
状況にある。国境を越えて資源(人・もの・金・情報等)が動く
グローバリズムの動きに対して、国境を守ろうとするナショナリズムの
せめぎ合いと見ることもできるだけに、今年は揺れ動く1年になりそうだ。
1月13日 今年の成人式 [日記]
昨日(1月12日)は成人の日で、全国各地で成人式が行われた。
今年の成人式は晴天に恵まれ、晴れ着を着た若い新成人が
門出を祝ってもらっていた。
一時期、参加した一部の成人たちが騒ぎを起こすことがあったが、
今年はそのようなこともなく、まじめな式典になったようだ。
そんななかで、東日本大震災の被災地では、11日に開催するところが多く、
各地に離散している若人たちも故郷に帰って成人式を迎えたようだ。
彼らは、生き残った自分たちが亡くなった人たちの分まで生き、
故郷を再建していくのだという決意表明を発信していた。
これからたくましく生きていってほしいものだ。
1月9日 厳冬 [日記]
今年の寒さは格別だ。地球温暖化を疑いたくなるほどだ。
東京にいると寒さだけが身にしみるが、北日本や日本海側の地方では
冬型の気圧配置が続き、降雪量は例年の数倍になっているところがある。
そのため、雪下ろしをしていて事故に合うケースが数多く報道されている。
しかも、そのほとんどが高齢者で、ここにも高齢社会の縮図を見るような気がする。
また、空き家が雪の重みで崩壊するということも報じられており、
寒々としたニュースが続く。
1月8日 原発のない新年 [日記]
今年も稼動原発がゼロの状態で新年を迎えた。
消費電力は暖房と冷房が必要な夏と冬にピークを迎えるが、
ほぼ原発の無い状態で4年になろうとしている。しかも、無理をして節電をしている
という話は聞こえてこない。これは原発が無くてもやっていける
ということを証明したようなものだ。
そんななかで昨年、原子力規制委員会は川内原発(鹿児島)、高浜原発(福井)
にたいして安全基準を満たしているという承認をだした。
これからなし崩し的に認可が下りるものと思われるが、
それは化石燃料に頼っている発電を原発に置き換えるということを意味している。
CO2の問題があるにせよ、原油価格が下がり続けるなかで
再稼動をどこまで認めるかはまだ議論する余地があるような気がする。
1月7日 年明け早々の異変 [日記]
今年に入っても原油価格の下落が止まらず、
5日(日本時間では6日)のニューヨーク市場で一時1バーレル$50を割り込み、
約5年8ヶ月ぶりの水準まで下落した。
それにギリシャの政情不安などが重なって、欧米の株価が大幅に
下落し、日本でも日経平均は525円安くなった(円高・株安・債券高)。
原油価格の下落にどのような政治力学が働いているかは予断を許さないが、
今年の大きなリスク要因になることは間違いない。
イアン・ブレマー氏の言う「Gゼロ」の世界で、アベノミクスが飲み込まれてしまう
危険性をはらんだ年明けとなってしまった。
1月5日 2015年の年明け [日記]
2015年は穏やかな年明けとなった。
大晦日は、パフォーマンスだけが目立った「紅白歌合戦」を見て、
「行く年くる年」を見ながらどこからともなく聞こえてくる除夜の鐘に耳を傾け、
新年を迎えることになった。
1日はウィーンフィルのニューイヤーコンサートを見るのが恒例になっていて、
最後の「美しく青きドナウ」および手拍子をしながらの「ラディッキー行進曲」
で終わる2時間はまったく退屈しない楽しいひと時だ。
2日―3日は箱根駅伝を見ることも恒例になっていて、昨年は箱根で応援したが、
今年はテレビの前で見ることになった。
青山学院が箱根の山登りを制した勢いを駆って復路も制し、初優勝に花を添えた。
年始から、若い人たちの汗と涙に力をもらっている。
12月26日 2014年の総括 [日記]
今年はいろいろなことがあった。 経済的にはアベノミクスの影響で円高、
株安の修正が起こって円安、株高の年末を迎えることになった。
また4月には予定通り消費税が17年ぶりに引き上げられたが、
その影響で実質GDP成長率が4-6月期、7-9月期連続でマイナスとなった。
それを受けて安倍総理は、
次に予定していた15年10月の消費税再引き上げを1年8ヶ月引き伸ばすことを決定し、
衆院を解散し年末の選挙に打って出た。
そして、選挙に大勝し第3次安倍内閣を発足させた。
安倍総理は記者会見の席上で、今後はアベノミクスを推進し、
中小企業、地方にその果実を届けると訴えた。
それは未だ第三の矢の成果が見えないことの裏返しであり、
一丁目一番地と言われる岩盤規制をどれだけ崩していけるかにかかっている。
それは来るべき15年に試されることになるのだろう。
12月25日 年末年始の宗派換え [日記]
昨日はクリスマスイブ。
新宿には何箇所かの有名なお菓子店があるが、
その店先にはどこもケーキを買う人たちの行列ができていた。
それを見ていていつも思うのだが、日本人は年末年始に宗派換えをするということだ。
まずクリスマスを祝うキリスト教徒。
しかし教会に行ってお祈りをする人は少ない。
それから大晦日には、お寺の除夜の鐘を聞いて感慨にふける仏教徒。
それから年始には門松を飾って神社に初詣に行く神道(徒?)。
それらを何の違和感も無くやって見せるのが日本人だ。
それをもって日本人は無宗教だといわれるが、それもよし。
肩肘を張っていると生きにくかろう。
12月24日 朝日新聞の従軍慰安婦報道問題の結末 [日記]
今年物議を醸した話題として、朝日新聞の従軍慰安婦報道の結末のつけ方が
あるが、22日、同問題を検証する第三者委員会が報告書を提出した。
予想されたこととはいえ、手厳しい指摘になっている。
すなわち、日本軍が朝鮮人女性を強制連行したとする吉田証言について
「十分な裏付けがされた事実がうかがえない」ばかりか、
他紙に同証言への疑問が掲載された後も
「証言の取り扱いを減らすなど消極的対応に終始し、
読者の信頼を裏切った」と批判している。
しかも、今回明らかになったこととして、
同社は8月の同社自身の検証で記事取り消しはしたが謝罪はしなかったが、
それは前社長ら経営幹部の判断によるものであったと指摘。
このてんについて、「経営による危機管理が先行しすぎた。
『社を守る』という大義によって、編集現場の決定が翻された。
このため読者や社会の納得のいく内容にならず、危機管理そのものに失敗した」
と総括している。至極もっともな指摘だと思うが、朝日新聞の記事が内外に
与えた影響を考えると、これをスタートしてさらに内外に向けた発信を
求めたいし、さらに「従軍慰安婦そのものはどうだったのか」
ということについて徹底した検証も必要なのではないか。
12月22日 STAP細胞は存在せず [日記]
理化学研究所は、STAP細胞の有無を調べる検証実験で
「再現できなかった」と発表した。実験は、小保方さんと理研の別チームが
担当したがどちらもSTAP細胞を作製することができなかった。
今年は、STAP細胞を巡って揺れ動いた1年となった。
すなわち、1月末に新たな万能細胞として
英科学誌ネイチャーに発表されて世界中で注目されたが、
再現性や画像処理の疑義など多くの問題が指摘されて、検証実験が
開始されていた。4月の記者会見では、小保方さんは「200回以上作製した」
と発言していたが、それもウソだったことがわかった。
これで「STAP細胞は存在しない」として幕が下ろされるのか。
もしSTAP細胞など存在しないとしたら、その正体は何だったのか、
また何故多くの科学者を巻き込んで「存在する」ことになったのか、
全容の解明をしてもらいたいものである。
小保方さんもそれを語る責任がある。
12月19日 高浜原発の「合格発表」 [日記]
衆議院選挙の結果を待っていたかのように、原子力規制委員会は17日、
関西電力高浜原発3,4号機(福井県)について、
再稼動に必要な安全基準を満たしているとして「審査書案」を了承した。
今回の選挙では、アベノミクスが前面に出て、原発問題は表に出てこなかった。
というよりは、この問題を避けて通ったというのが正直なところであろう。
政府は、規制委員会が安全性を確認した原発から再稼動させる方針で、
早ければ再稼動は来年春になる模様だ。
一方で地球温暖化問題で、日本はCO2排出量の削減を迫られていて、
政府は原発の再稼動を対策の一つに挙げたいのだろう。
規制委員会による審査は現在14原発にのぼっているが、
これから五月雨式に認められていくのだろうか。
12月18日 山を越えたという宣告(18) [男の居場所] [日記]
本人に、山を越えて下り坂にさしかかったよというシグナルが伝えられるのは、
役職定年だ。ある一定の年齢(45歳とか50歳)になると強制的に役職を離れる
制度で、本人にとっては宣告だ。
ほとんどの企業が能力主義人事を取っていながら、能力に関係なく役職を剥奪する
のはおかしなことだが、そのおかしなことが日本の大企業にまかり通っているのだ。
役員になった人以外にはほぼ例外なくこの制度が適応される。
企業によって違いがあるが、部付とか調査役などといった肩書きが与えられる。
そして、ラインから外れることになる。
12月17日 結局いままで通り!(17) [男の居場所] [日記]
人はどんなことにも適応できる。
会社の中で、先が見えてきたとき一時的には悩むが、
自分には新しい道に踏み出すだけの勇気も才能も無いと悟って、
そのまま会社に留まる決心をする。
しかし、そのときには、それまで山を登ってきたときのような情熱も
エネルギーもない。顔から生気が消え、周囲から見ても昔の華やいだ雰囲気は
漂ってこない。競争から降りた人間の生活の知恵として省エネを決めてかかる
ことになる。それが新しく被る仮面だ。
しかし定年までの時間は長い。永遠に続くように感じられる時間だ。
12月16日 若い人の低い投票率(2) [政治と経済] [日記]
今回の選挙で気になるのは52.66%という投票率の低さである。
特に若い人たちの投票率が低いのが目立った。
彼らは、個人的なことには興味があるが、政治には興味をもたないのが特徴だ。
私が関係する大学の学生たちに聞いても、今回の選挙で投票に行くと答えた
学生は少なかった。彼らは、選挙に行かないことで、自分の将来を他人の意思決定
で決められているということに気付かなければならない。
一方香港では、民主的選挙(自分たちで自由に代表を選ぶ権利)
を求めて学生たちが2か月間にわたって道路を閉鎖して当局(さらに中国政府に)
と対峙するという行動に出た。
それが当たり前にできる日本では、選挙に行かない若者が多い・・・
このギャップは何が原因なのであろう?早く目を覚まして、
政治に興味をもってほしいものだ。
12月15日 自民党の大勝(1) [政治と経済] [日記]
12月14日に実施された衆院選挙で与党が大勝し、政権基盤はゆるぎないもの
になった。解散直後に行われた世論調査でも自民の圧勝が伝えられていて、
そのアナウンスメント効果が注目されていた。
自民に有利に働く(自分もその波に乗りたいという心理がはたらくか、
自分が投票しなくても大勢に影響しないだろうから棄権する)か、
野党に有利になる(自民が大勝することにブレーキをかけたい)か、
どちらに転じるか興味があったが、どうやら波に乗った人が多かったようだ。
もし選挙があるとしたら、懸案となっていた1票の格差是正と定数削減が
行われたうえで実施されてしかるべきだった。
しかし、それらには手を付けられることなくアベノミクスの是非を問うという
形になってしまった。そして、国民はそれにイエスという答えを出した。
安倍首相は、国民の信任を得たとしてアベノミクスの推進を行うだろうが、
それ以外にも、集団的自衛権の行使をめぐる憲法解釈変更から
憲法改正に一歩踏み出すことが考えられよう。
矢は放たれたと見るべきだろう。
12月12日 仮面を被る(16) [男の居場所] [日記]
自分が出世競争に敗れたと自覚することはつらいことだ。
それはその人にとって大きな挫折経験になる。
会社に留まる限り癒されることなく心の傷として残る。
それまでは、どちらかというと順風にのってきたものが、
一挙に逆風が吹いてくるように感じるのだ。
周囲から“あの人は競争に負けた”といううわさが聞こえてくると、
いっそうその“寒さ”が身にしみてくるが、
そこは我慢を決め込んで知らん顔をする術も身についてくる。
いわば仮面を被ることになるのだ。
12月11日 あきらめる(15) [男の居場所] [日記]
そのときに人は悩む。
“このまま会社にいても決してうだつがあがらないだろう。
それでいいのか?転職をしたら”という考えが頭をよぎる。
しかし、転職してもそれまで身に着けた知識やスキルを活かしていけるだけの
自信はない。どうしたものか、と悶々と悩むことになる。
そして、多くの場合は今までの道を選ぶことになる。
選ぶと言うよりは他の道を選ばないという決断をするのだ。
そして決してハッピーではないが、仕方がないと諦めてしまう。
12月10日 こんなはずではなかった!(14)[男の居場所] [日記]
下り坂の風景をもっと具体的に見ることにしよう。
40歳を超えてくると、会社や社会における自分の立場が見えてくる。
同期入社で選抜される人とそうでない人が分かれてくる。
ほとんどの人は“そうでない人”の分類に入る。
そして、“なんであいつが昇進して自分は取り残されるのか”
と怒りのような感情がこみ上げてくる。しかし、それを誰にも話せないし、
そっと自分の胸にしまっておくしかないのだ。
そして、何食わぬ顔をして残りの会社生活を送らねばならないことを悟るのだ。
12月9日 下り坂で見える風景(13) [男の居場所] [日記]
下り坂にさしかかって来ると、見える風景も変わってくる。
上り坂のときは、周囲の風景を見る余裕もなくただひたすら頂上を目指して
登っていった。視界に入るのは、登っていく道中の近景だけであった。
しかし下りに入ると、足元の近景だけでなく遠景も見えるようになってくる。
そして、変化していく風景を楽しむ余裕がもてるようになる。
しかし、下り坂では、登るときほどエネルギーは使わないのだが、
登るときに体力を消耗したものだから、疲れを残したまま下ることになる。
そして、登っているときに感じたワクワク感はもうない。
12月8日 下り坂(12) [男の居場所] [日記]
しかし、それ(ピーク)もつかの間のことだ。
そのうち(近い将来)手に入る、と思っていた“輝かしい将来“は、
だんだん遠ざかっていくだけでなく、体力のほうはどんどん衰えていく。
自分が下り坂にさしかかっていることを認めることはつらいことだ。
それが見えてくると、今度は「定年までなんとか勤められればよい」と
思うようになる。そのときにはもう下り坂の中途に差しかかっているのだ。
真上にあった太陽は西に傾きかけ、上り坂のときには自分の後ろに見えた影は、
自分の前に見えるようになる。
12月5日 人生の正午(11) [男の居場所] [日記]
ユングは、人生の折り返し点を40歳とし、人生の正午という言い方をした。
太陽は真上に輝き、自分の影も映らない。人生で一番輝いているときだ。
しかし、それを実感できることはまずないだろう。
なぜなら、体力のほうは40歳になるまでにピークを過ぎるが、
仕事を通じての会社内での地位や社会的立場はその後も上がり続けるから、
ピークはもっと後にくると思ってしまうからだ。
つまり、肉体的には“もう若くない”と感じても、精神的には“まだ老いていない、
これからだ”と将来に対して楽観的になることができるのだ。
12月4日 頂上の風景(10) [男の居場所] [日記]
上り坂のときは、人生はバラ色に見えた。
努力次第で、もっと良い未来が拓けると素直に感じることができた。
今よりももっと良い未来が待っていると。
頂上に達したときに見える風景を期待しながら山を登ってきた。
きっと360度パノラマに違いない。
しかし、登りきったと思われるところに着いても必ずしもバラ色には見えない。
むしろ後になってそこが頂上だったと気づくのではないか。
しかもそこに留まれる期間はそう長くは続かないものだ。
やがて下山の時期に入る。
体力はだんだん衰えてきて、無理がきかなくなってくる。
すべてのものが以前のように生き生きとは見えない。
12月3日 師走の選挙 [政治と経済] [日記]
12月に入って何かと忙しいなかで、
選挙カーから聞こえてくるマイクの声がいっそう忙しさを感じさせる。
ところで、今回の解散にはどう考えても大義はない。
議員の定数削減は手付かずだし、
多くの重要案件を廃案にしてでも「今」選挙するだけの大義は見つからない。
それに、大臣を辞任した2人の議員も立候補している。
明らかに自民党側におごりと倫理観の欠如が見て取れる。
ところが、野党側に受け皿となる政策が認められない。
自民には入れたくない、そうかといって野等も頼りない。
それでも一票を投じなければならないのか。
12月2日 晩秋の京都 [季節] [日記]
尾道で母の三回忌を済ませたあと、京都に立ち寄って紅葉を見ることにした。
もう散り始めていて、見ごろを過ぎているかもしれないと心配しながら京都駅に降りた。
久しぶりの京都観光である。あいにく翌朝(12月1日)から雨で、
金閣寺、竜安寺、天満宮の3箇所だけ見ることにした。
やはり紅葉は盛りを過ぎていて、落ち葉を踏みしめながらの観光となった。
竜安寺ではまだモミジが残っていて、
窓越しにすばらしい紅葉を眺めながら会席料理を楽しむことができた。
11月28日 上り坂(9) [男の居場所] [日記]
誰も期待してくれないとしたら、自分で期待するしかないのだ。
しかし、自分の何に期待すればよいのか。
自分の人生に期待するとして何があるのだろう。
それにつけ思い出すのは、上り坂、下り坂という表現だ。
平均的に考えると、誰にも上り坂と言えるときがあっただろう。
45歳ぐらいまでは疲れ知らずに仕事に打ち込んできた。遊びもやった。
時間をもて遊ぶということは決してなかった。
いくら時間があっても足りなかった。
上り坂を登っているともっと先に頂上があると錯覚するが、
案外胸突き八丁のところに頂上があるのかも知れない。
そのとき一番エネルギーを使ったはずだ。
11月27日 一票の格差―国会の怠慢 [政治と経済] [日記]
最高裁は26日、昨年7月に実施された参院選挙は
「一票の格差」が最大4.77倍だったとして
「違憲状態」と断定した。ただし、「違憲」とは判断されず、選挙は無効に
ならずにすんだ。もし、選挙を無効にすると、政治的に混乱するという判断が
なされたのであろう。ところで、今回の衆院選もこの問題に対して「0増5減」
という応急措置をとったまま行われることになった。
定数是正を含めて、国会の審議は遅遅として進まない。
国民には犠牲を強いながら、国会議員は知らぬ存ぜぬでは済まされないはずだ。
今回だけは、大胆な改革を実行できる政党に一票を投じたいものだ。
11月26日 誰も期待してくれない(8) [男の居場所] [日記]
人によって違いがあるが、定年から3ヶ月ぐらい経ったところで人は悩み始める。
自分の人生を振り返ると、小さいときは親の期待に、学校に行くと先生の期待に、
社会に出ると会社の期待に、
家庭を持つと家族の期待に、それぞれ何の疑問も持たず応えてきた。
それが当たり前だった。
したがって、期待は常にあるものだと思って生きてきた。
しかし、定年退職を迎えると、それらのものは無くなってしまうのだ。
11月25日 空白の期間(7) [男の居場所] [日記]
会社に行けば、やるべき仕事が与えられる。
自分とは何者かを考えることもなくある程度快適な時間を過ごすことができた。
しかし、定年後は時間だけたっぷりとあっても、誰もやるべきことを与えて
くれないのだ。何をしていいか解らず途方にくれることになる。
そこで気づき始めるのだ。今までの人生は“与えられた人生だった”と。
周囲(会社)の期待に合わせて生きてきたが、その期待がなくなったとき、
期待するものは自分自身を置いて他にいない。
自分は自分の人生に何を期待すればいいのだろう?
自分はその時々でベストを尽くして生きてきたつもりだが、
所詮自分のやりたいことではなく、他人の期待に応えてきただけにすぎない
のだ。それに気づくことはきついことだが、それなくしては新しい人生は
始まらないのだ。
11月21日 大義なき解散 [日記]
安倍総理は唐突にも衆院を解散し、総選挙で安倍政権の政策について
国民の信を問うという決断をした。きっかけは、消費税増税後の経済
(GDP)が上向かず、アベノミクスが当初見込んでいたストーリーに
ならなかったことにある。<そのため、来年10月に予定していた再増税を
1年半延期するという。アベノミクスの3本の矢で、確実に実施されている
のは金融緩和だけで、財政再建を願う黒田日銀総裁はひやひやしながら安倍総理
の打つ手を見守っているのではないか。それに対して野党側は、
今選挙をやるときではない。大金を使って大義のない選挙をやるのは、
アベノミクスそのものが失敗したからに他ならない、と言ってはばからない。
今日(21日)解散、12月2日公示、14日投票という選挙日程は既定路線に
なっていた。国民の審判はどう下るのだろう。
11月20日 桜島観光 [日記]
16日夕方鹿児島市に入り次男の家でくつろいだ後、ホテルに移って宿泊。
翌日は朝から小雨が降っていて、観光にはふさわしくない。
それでも桜島だけは見ておきたいということで、フェリーに乗って桜島に渡る。
時間にして約15分位か。
船上からは櫻島の山頂は雲に覆われていて見えない。
どうやら噴煙も出ていないようで、まず桜島ビジターセンターに立ち寄って、
映像で噴火の歴史や植物などについて知識を得る。
それから車で島を半周ぐらいしたところで、引返すことにした。
さすがに活火山の島だけあり、道のあちこちにシェルターが設置されていた。
そして、灰置き場があって、
そこには灰を入れた黄色いビニール袋が置いてあるのも印象的だった
(鹿児島市内にもあった)。国民宿舎で昼食を取った後フェリーに乗り
鹿児島に帰る。その頃には晴れてきて、船上では桜島の全景が見えてきた。
噴煙は出ていないで、なかなかの雄姿だ。
11月19日 霧島神宮に七五三詣 [日記]
16日(日)は朝からどんより曇っていて、天気予報(雨)が外れて喜ぶ。
早朝にホテルの裏山にある百年杉が立ち並ぶ小路を散策する。
よく手入れされた空間は荘厳で自然という感覚を呼び覚ましてくれる。
その間、3人の孫たちは大騒ぎしながら着付けと髪結いをしてもらう。
まさに馬子にも衣装である。
準備が整ったところで、ホテルから車で20分ほどのところにある霧島神宮に
参拝する。さすがに神話の故郷に建つ由緒ある神社だけに、
多くの着飾った子供たちが家族と一緒に七五三詣のために集まっている。
儀式が済んだところで記念写真。(続く)
11月18日 七五三 [日記]
11月15日(土)、次男の3人の娘が7歳、5歳、3歳になるというので、
霧島神宮に七五三詣をするため鹿児島に行くことになった。
天気予報では15日は晴れだが、肝心の16日は雨になるという。
それを心配しながら家を出る。
東京地方は快晴。機内から雪を被った富士山がくっきりと見える。
鹿児島空港も晴れ。
そこでレンタカーを借りて当日泊まる霧島ホテルに直行することになった。
高原を登るにつれて、かえでの紅葉が鮮明な赤に変化していくのがわかる。
そこはもう秋の盛りだ。16:30頃ホテルに着く。
ここは、坂本龍馬が寺田屋事件で負った傷を癒すためにお龍とともに
訪れたとされる宿で、玄関ロビーには多くの資料が展示されていた。
夜には、龍馬も入ったとされる硫黄谷温泉に入り、
次男家族たちとにぎやかにホテル自慢の料理を食べる。(続く)。
11月14日 つかの間の開放感(6) [男の居場所] [日記]
定年後のしばらくの間、自由になった開放感に浸る。
まったくの自由の身だ。24時間すべてが自分のものとなる。
何をやってもよいのだ。
しかしそれもつかの間のことだ。
定年を境に名詞はなくなり、自分を証明するものは何もない。
自分とは何者だろうという問いかけが始まるのがこの時期だ。
自分だけが頼りだが、現実には頼りない自分がそこにある。
何かをしたいのだが、何をしていいかわからない。
会社に行けば“やるべき仕事”があった。
しかしもう誰も指示してくれる人はいない。
逆に指示してやらせる人もいない。
そのとき、身近にいるのは配偶者だけだが、その配偶者との会話が続かないのだ。
11月13日 宙ぶらりん(5) [男の居場所] [日記]
定年になっても、朝になるといつもの時間帯に目を覚まし起きようとするが、
「そうだもう会社に行かなくてもよいのだ」と気づいてまた一眠りすることになる。
起きたときそこには配偶者しかいない。
その配偶者を相手に会社で仲間や部下たちと同じように会話をし、
一緒に何かに取り組むことができるだろうか。考えて見れば、結婚以来、
同じ目的をもって配偶者と取り組んだことはない。
子どもの教育も配偶者に任せてしまっていた。
配偶者との対話はとりとめのないものになってしまう。
食事の時間も定かではないし、食事時の会話も弾まない。
11月12日 定年退職(4) [男の居場所] [日記]
定年は必ずやってくる。どんなにそこに居たくても、その日を境にして
座るべき机はもうない。身分証明書を返却し、ささやかな送別会を催して
もらい、花束を手に家路につく。その時は、勤め終えたという達成感と、
これで自由になれるという開放感をもって家の玄関に入ることになる。
配偶者からは「長い間ご苦労様でした!」という言葉をかけられ、
好きなお酒と料理で慰労されることになる。
退職後しばらくの間は、自由で何もしなくてよい時間を楽しむことができるし、
配偶者も一緒に過ごせることを喜ぶものだが、問題はその後にやってくる。
11月11日 男の居場所(3) [男の居場所] [日記]
働いているときは、寝る時間と通勤時間を除けば、家庭より会社にいる時間
のほうが多い。しかも仕事は慣れてくるとそれ自体が楽しく、
職場が快適ゾーンになる。そこに行けば机があり、仲間がいてやるべき仕事が
待っている。それをこなしている限り、誰からも文句を言われることはない。
だから少々の体調不良のときも無理をしてでも会社に出ようとする。
そして仕事が済んで帰るのは家庭だが、そこは仮の宿のようなもので、
家族、特に配偶者とじっくりと向き合うことはない。
家に帰れば、食事をし、時間があれば新聞を読んだり、テレビを見てしまう。
夫婦の会話はあまりない。
職場の仲間や部下たちとは、仕事を通じていろいろ話し合って、
彼らがどんなことを考えているかは手に取るようにわかるが、肝心な配偶者の
ことは案外解らないものだ。むしろ解ろうとしないというのが正直なところだろう。
11月10日 ベルリンの壁の崩壊から25年 [日記]
1989年11月9日にベルリンの壁が崩壊して25年。記念日にあたる昨日、
ドイツでは盛大な記念行事が行われたようだ。
私は、たまたまその1週間後にベルリンに立ち寄る機会があり、
その歴史的な瞬間に立ち会うことができた。
ブランデンブルグ門の周辺にはあふれるような数の人が統一の旗をもって集まり、
東西冷戦の終結と平和の到来を歓迎していたのが印象的であった。
それから25年。世界から紛争が絶えることはなかった。
しかし、それは資本主義対共産主義というイデオロギーをめぐっての
紛争ではなくなった。資源、民族、宗教などを巡って、新たな紛争が
各地で起こっているが、アメリカにも国連にもそれを収める手立てはない。
世界はこれからどちらの方向に向かっていくのだろうか。
11月7日 議員定数 [政治と経済] [日記]
アメリカの中間選挙を見ていて、改めて日本の議員定数が多いのに驚いてしまう。
アメリカの議員定数は、上院が100人、下院435人、合計535人だ。
それに対して日本では、参議院242人、衆議院480人、合計722人にのぼる。
人口比で見ても、日本の人口はアメリカの半分だから、
単純計算してもいかに日本の議員定数が多いかが解るというものだ。
ところが日本では、議員定数の削減は一向に決められないでいる。
1票の格差是正よりも削減を図って欲しいものだ。
11月6日 アメリカの中間選挙 [政治と経済] [日記]
11月4日に実施された米中間選挙で共和党が躍進し、
上下両院で共和党が多数を占めることになった。
選挙前から民主党の苦戦が伝えられていたが、
それはオバマ大統領の外交政策等に対するノーという国民の声に他ならない。
6年前に「change」を掲げて、就任当初は70%もあったオバマ大統領の支持率は、
選挙前には40%前半に低迷しており、
その不人気がそのまま選挙結果に反映されているようだ。
米国民は、オバマ大統領に希望し期待した反動として、失望も大きかったのだろう。
これにより、オバマ大統領のレームダック化は避けられない見通しとなり、
決められない国会運営が続くのか。
11月5日 家庭は「快適ゾーン」か?(2) [男の居場所] [日記]
快適ゾーンとは、そこにいると快適なためにずっとそこにいたいと思う領域である。
それは“自分はこういう人間である”と思っている「自己イメージ」に合致しており、
その自己イメージ通りに行動できるということである。
自然体で無意識のうちに自分らしく振舞える居心地の良い領域である。
居心地が良いものだから、人はそこに居続けたいと思うものだ。
そして、そこから出て行けば、居心地が悪くなって、もとの快適ゾーンに
帰りたいと思うものだ。一般的には、私たちは結婚後はずっと家庭と職場を
両立させているが、定年までの長い期間の家庭と定年後の家庭は同じものだろうか?
11月4日 居場所を変える(1) [男の居場所] [日記]
人は一生をかけて自分の居場所を変えていく。
幼児の時は父母のいる家庭。学齢期になると学校。
社会人になると会社や官公署、団体など。
しかし、そこに一生いるわけにいかない。
ある年齢に達すると定年退職という儀式が待っている。
それから多くは家庭に入るが、そこは心理的には必ずしも自分の居場所にならない。
ここでいう居場所とは、“快適ゾーン”すなわち、そこにいれば快適で、
自分らしく振る舞える居心地の良いゾーンだという意味だ。
快適ゾーンだから、人は外にいるとそのゾーンに帰りたいと思うし、また帰っていく。
私たちは、定年退職後は家庭に入るが、
そこが本人の快適ゾーンという意味での居場所になっているのだろうか?
10月30日 阪神タイガースの病気 [日記]
日本シリーズでソフトバンクと対戦しているタイガースを見ていると、
初戦はよかったものの、2戦目からいつものタイガースに逆戻りしてしまったようだ。
投手は早い回に打たれ、クリーン・アップはつながらない。
特に投手と4番バッターが仕事をしていない。
それに目立つのが野選だ。一塁に投げれば確実にアウトを取れるのに、
前の走者をアウトにしようとして、両者ともセーフにしてしまうケースが3回もあった。
そのためにやらなくてもよい得点を与えてしまうのだ。選手の判断ミスが多すぎる。
そして、頼みのストッパー役である呉投手の出番がないし、あっても打たれてしまう。
このままでは甲子園が限りなく遠い。福岡で終わってしまうのか。
虎ファンにとって寂しい限りだ。
10月30日今朝の通勤風景 [日記]
今朝電車(総武線)に乗っていて気づいたことがある。
私が座っていた座席は片側7人、両サイドで14人である。
そのうち、なんと携帯端末をいじっている人が実に9人もいるのだ。
1人が新聞を読み、1人が本を読んでいる。そして残り3人が目を閉じて眠っている。
因みに、私の隣の人(中年の人)を覗いて見ると、盛んに手を動かして
ゲームに夢中になっていた。
朝からこれでは、会社に着いて頭を切り替えられるのかと心配になってくる。
10月29日 電車の暖房 [日記]
10月に入って日一日と日中時間が短くなっていくのを感じる。
朝家を出る5:30頃にはまだ外は薄暗く、また会社を出る6:00頃にはすっかり
暗くなっている。それに伴って、外は寒くなってきた。
東京地方にはまだ木枯らし1号は吹いてこないが、朝夕は風も冷たくコートが
欲しくなってきた。今朝通勤時に電車に座ると、シートが暖かいのに気がついた。
目を閉じていると、ついうとうとしてしまいそうな心地よさである。
あと数日で11月だ。
10月27日 第6次産業は? [日記]
今月から、隔週の土―日と、ある大学の学生を預かって就職支援講座を開いている。
そのなかで産業ということがテーマになったとき、1次産業、2次産業、
3次産業について質問すると答えられない学生がいるのだ。
続いて6次産業は?というと全員がわからないのだ。
学校で何を学んできたか察しはつくが、新聞は読まない、政治にも、経済にも・・・
世間の動きにも興味を示さない・・・ないないづくしの学生たちには一から
教えなければならないのだろう。
10月24日 プロ野球ドラフト会議が終わる [日記]
今年のドラフトは“不作”と言われていたが、前評判の高かった数人の
選手には複数の球団から指名があった。そしてクジ引きで決まった。
それを見ていて不思議に思うのだが、選手たちは一方的に球団が指名して、
希望するかどうかの気持ちは無視されるのだ。それでも彼らは喜んで入団する。
まずプロ野球界に入ることを優先するからだ。嫌な場合は、入団を拒否すれば
いいが、その場合は1年後のドラフト会議まで待たなければならない。
そのときに指名してもらえるかどうかはわからない。
そのため、すんなりと決まるのだ。ところで、ドラフトで新人が入ってくれば、
その数だけ退団または戦力外で
球団を去る選手がいるということだ。明暗併せ持つのがドラフトなのだ。
10月23日 香港の異変 [日記]
香港で、学生たちが幹線道路を占拠して抗議活動を始めて間もなく1ヶ月に
なろうとしている。きっかけとなったのは、中国の全人代による決定だ。
それは2017年に実施する次期行政長官の選挙で、立候補の条件として、
業界団体の代表らでつくる指名委員会で半数以上の推薦を得ることを条件とする、
というものだ。指名委員会は親中派で占められるから、中国政府の意に
沿わない人は事実上立候補できないことになる。
それに対して、学生たちは立候補制限の撤回を求めて立ち上がったのだ。
香港政府も重い腰を上げ、学生たちと話し合いに応じたが、物別れに終わった。
この話し合いの後も学生たちのデモは続いている。
どのような決着となるのか、香港の未来がかかっている。
10月22日 これがクラウドサービス? [日記]
パソコンを操作していて気づくことがある。
よく本や経済、福祉関係の検索をすることがあるが、しばらくすると、
それらの項目が画面上に表示されるようになるのだ。繰り返し検索する
人にとっては便利なことだが、逆に恐ろしくなってくる。つまり、検索もしないのに
「あなたの欲しい情報はここをクリックすれば手に入りますよ」と誘っているのだ。
いつの間にかコンピュータ上で本人の好みが把握されていて、プライバシーなど
無いということだ。
文明の利器は使うには便利だが、逆に使われないよう心して使う必要がある。
10月21日 2人の女性閣僚の辞任 [日記]
安部改造内閣は、1ヶ月半で2人の女性閣僚が辞任した。
小渕経産相と松島法相の2人だ。「女性の輝く社会の実現」という看板を掲げて
登用した象徴的存在だっただけにダメージは大きいだろう。
特に小渕氏は、きっかけとなった関連政治団体の不明朗な収支をめぐる
説明責任を果たさなければならない。
それによっては大臣の辞職だけではすまない事態に発展する可能性がある。
「なんでこんな幼稚なことがまかり通るのか」と思わざるをえない。
野田総理が解散と引き換えに約束した「税と社会保障の一体改革」のうち、
安部内閣は消費税の増税だけを先行実施し、社会保障制度の改革も、
議員定数削減も約束を果たそうとしていない。
議員定数を減らしたうえで「政治とカネ」の問題に真剣に取り組んでほしいものだ。
10月20日 阪神が巨人に4連勝 [日記]
プロ野球のCSファイナルステージ(6試合制)で、セリーグは阪神が巨人に
4連勝し、9年ぶりに日本シリーズに進出することになった。
レギュラーシーズンの優勝チームに1勝のアドバンテージが与えられるように
なった2008年以降、セで2位以下のチームがCSを突破するのは初めてだという。
4試合とも、阪神は打つべき人(4番ゴメス)が打ち、抑えるべき人(呉)が抑えて、
巨人に圧勝した。そして、レギュラーシーズンでも経験したことのない
4連勝となった。一方、パではソフトバンクと日本ハムが3-3ともつれ、
今日(20日)が最終試合となる。日本シリーズは25日から始まるが、どちらの
チームになっても面白くなるだろう。
10月17日 誰でもよかった [日記]
また埼玉県入間市で大学生による殺人事件が起こった。
逮捕された犯人(大学生)は、「誰でもよかった」と言っているという。
その誰かに当たった人こそ迷惑千万な話だ。永遠に還ってこない。
今年に入って、長崎、兵庫、名古屋、東京など各地で
この「誰でもよかった」という殺人事件が起こっている。
専門家の意見を聞いても納得のいく答えは返ってこない。
「生きている実感が持てない」、「むなしい」。それは社会がそうさせたのであり、
自分はその犠牲者なのだ。だから仕返しをする。そのために人殺しをする。
なんともおかしな論理だ。
大学に行って勉強できる(恵まれた)境遇にある人が起こした事件として、
リストに載って終わりになるのか。
10月16日 松下幸之助を知らない大学生 [日記]
10月にはいって、ある大学3年生の就活を手伝うというコースを受け持つことに
なった。人数は38人、彼らが就職できるまで面倒を見るというものである。
初日に、「会社に入るということはどんな意味があるか」という話をするに
あたって、松下幸之助の「社員心得帖」を配布した。
そして「松下幸之助を知っている人は手を上げて」と問いかけたところ、
なんと2/3の学生は知らないと答えたのだ。本の内容に入る前に
松下幸之助を語らなければならないとは・・・そういえば、松下電器という
社名も無くなった今、松下という名前は忘れ去られていくのだろうか?
10月15日 台風19号 [日記]
2週連続で大型台風が週末の日本列島を襲った。
今年に入って4度目の上陸である。今回の19号の特徴は、南太平洋上で900hpa
まで下がって大型で非常に強い台風となってゆっくりと北上し、
雨を伴って被害を大きくしたところにある。そして、鹿児島沖で東北東に向きを
変え、枕崎、四国、岸和田、三重のルートを通って13日の夜中に日本列島を横断
して三陸沖に抜けた。夜中に目を覚ますと、風と雨の音がひとしきりうなりを
上げていて、なかなか寝つかれない一晩を過ごすことになった。
ところが、朝になると、嘘のように静かななかで迎えることになった。
まさに台風一過である。
10月14日 ノーベル平和賞マララさん [日記]
2014年のノーベル平和賞に、インドのサトヤルティ氏とパキスタンの少女マララさん
(17歳)が決まった。マララさんは、パキスタンで11歳の時から女性や子供の教育を
受ける権利を訴え続けていた。ところが15歳の時に、女性の教育を禁止しようとする
イスラム過激派タリバンから銃撃を受け、頭部に重傷を負い、治療のためイギリスに
運ばれる姿が報道されて注目されていた。奇跡的に回復した後もイギリスで学び、
女性の教育の権利を訴え続けているのが認められての受賞だ。
ただ、一つだけ気になることがある。
あってはならないことだが、マララさんを襲ったタリバンが黙っているか
どうかである。マララさんの無事を祈るばかりだ。
10月10日 プロ球界を去る人、入る人 [日記]
プロ野球はレギュラーシーズンが終了し、いよいよ日本一をかけた戦いが始まる。
その一方で、各チームは来季に向けた編成作業を本格化させている。
その中心になるのがドラフト会議で、運命のクジ(入札)が行われる。
今年もプロ野球志望届を提出した選手は高校生で94人、大学生70人、
計164人になった。これに社会人を入れると200人以上の選手がプロ野球の門を
たたくことになる。そのうち、自分の思いを遂げられて入団できるのはその
三分の一に過ぎない。その一方で、チームの構想から外れた選手は
戦力外通告を受ける。入団する選手の数だけ退団する勘定になる。
すでに名前が公表されているが、まだ20代の若い選手が多いのには驚いてしまう。
彼らは野球に人生のすべてを賭けてきた人たちだ。
これからどんな人生が待っているのだろう。
それをわき目に見ながら“華やかな夢”を追いかけようとする選手たち。
プロ野球に入っても活躍できる保証はない。
資本は自分の身体と実力以外に何もない。
そのリスクをそのままチャンスととらえて挑戦する若い人たちの
気概にエールを送りたい。
10月9日 今年のペナントレース [日記]
今年のペナントレースが終わり、セリーグは巨人、
パリーグはソフトバンクが優勝した。
今年は両リーグとも最後までもつれる年になった。
まずセリーグ。巨人が早々と優勝してしまったが、
2位、3位が巨人―広島の最終戦にもつれ込み、
広島が負けたことで阪神の2位、広島の3位が決まった。
一方のパリーグ。ソフトバンクが後半失速したため、
オリックスとの最終戦で決着がつき、劇的な優勝を決めた。
また、楽天は最終戦に敗れて最下位が決まった。前年の優勝チームが
最下位に転落するのも珍しく、いかにヤンキースに移った田中投手の
存在が大きかったかわかるというものだ。
いよいよこれからクライマックシリーズ(CS)が始まる。
10月8日ノーベル物理学賞の受賞 [日記]
2014年のノーベル物理学賞は、LEDを開発した3人
(赤崎勇、天野浩、中村修二)の日本人学者が受賞した。受賞理由は
「明るく、省エネルギーの白色光を可能にした効率的な青色LEDの開発」。
消費電力が少なく、耐久性が高い特性が注目され、すでにLED電球、
携帯電話などのディスプレイ、交通信号や光ディスク「ブルーレイ」などに
取り入れられて普及している。
これで、ノーベル賞を受賞した日本人は22人。
ところで、この報道の片隅で、早稲田大学が小保方さんの博士号に
ついて、「学位を取り消す」という決定をしたというニュースが出ていたのが
印象的だった。
10月7日地震・雷・火事・親父 [日記]
昔の人は、日常怖いものとしてこの4つをあげている。
そしてこの順番に怖がったのであろう。
しかし、今では親父を怖いものとしてあげる人はいないだろう。
その代わり、津波、台風(それに火山噴火)が追加されるのではないか。
台風18号は、大型の勢力を保ったまま日本列島沿いに進み、
6日8:00頃に浜松市付近に上陸した。そして11時ごろには東京23区辺りを
時速65kmの猛スピードで横断し、午後になって三陸沖に抜けた。
18号は各地に風と大雨による被害をもたらした。
これで今年3つの台風が上陸したことになり、
そのつど日本列島に災害の爪痕を残している。最近の台風は、
地球温暖化の影響で海水温が上昇しているので、
発達しながら北上することが多く、被害が大きくなる傾向がある。
私たちはいつなんどき災害に見舞われてもおかしくない状況にあり、
その備えだけはしておく必要があるのだろう。
10月6日錦織圭選手の優勝 [日記]
昨日(10月5日)、テニスのジャパン・オープンのシングルス決勝で、
錦織圭選手が優勝した。2年ぶり2度目、前週のマレーシア・オープンに続く
優勝である。対戦相手はカナダのM・ラオニッチ選手で、全米オープンで
4時間を超える熱戦を演じた(勝った)相手だ。長身から繰り出すサーブは
時速220キロを超える強力なもので、錦織選手を苦しめていたが、
巧みなラケットコントロールで厳しいラリーを制した。
故郷に錦を飾るとはこういうことなのであろう。勝利が決まった瞬間に
コートに大の字になって天井を仰ぎ、起き上がって涙を流しながらコーチの
チャン氏のもとに駆け上がって行ったのが印象的であった。
インタビューで「また一つ壁を破れた。それは自分自身に克てたこと」だと、
一皮剥けた自分を感じたことを披露していた。
久々に手に汗を握る面白いテニスの試合中継を見せてもらった。
10月3日コンピュータを変える不便さ [日記]
仕事上パソコンに向かうことが多いので、使い勝手のいいものにしたいと思うものだ。
それに加齢現象からどうしても画面が大きく、見えやすいものというのが絶対条件だ。
今回、あるきっかけでノートパソコンからデスクトップに変えたところ、
二つの条件はクリアしたのだが、もう一つ厄介な問題にぶつかってしまった。
それは、ブログやfacebookを毎日更新するために
いちいちパスワードやメールアドレスを入力しなければならないということだ。
前は、自動的にログインできたのにと思うと、面倒に感じるのも加齢現象か?
10月2日キンモクセイ [日記]
朝起きて窓を開けると、どこからともなくキンモクセイの香りがする。
出かける頃はまだ薄暗く、駅までの道すがら心地よい芳香と
コオロギの音色を楽しんでいる。
その香りで、意外と多くの家にキンモクセイが植えてあることに気づくものだ。
香りのするほうに目を向けると、小さなオレンジ色の花が
かたまって咲いているのが目に付く。
ところが、花が咲いても実をつけているのを見たことがないのは、
どうやら雄株が植えられているからのようだ。
10月1日Win-Winの参加(4) [日記]
世界で勝つためには、最低限自分の記録を破らなければならない。
それができないで、さらにその上の記録など破れるはずがない。
選手たちが競争するのは世界クラスの選手だが、本当の相手は自分自身なのだ。
自分に勝てた人だけが世界に勝てる。
つまり、他人と競争する前に自分と競争し、自分に勝たなければならない。
競い合うのだから順位が決まるのは当然だ。
それでも、自分より強い人と競い合って、たとえ負けたとしても
自分の記録を破ることが出来たなら、その人も勝者と認めたい。
そうすれば、参加者全員に勝者となる可能性がでてくるのだ。
それが、大きな大会で選手たちに求められることだと思う。
9月30日アジア大会のメダル考(3) [日記]
したがって、世界クラスの選手と競い合って自分の力を発揮したいと思っている選手は、
たとえ金メダルを取っても、自分の記録を破れなかった場合は“嬉しいが、
自分の力を発揮できなくて残念だ”とインタビューで答えるのだ。
ところが勝負にこだわっていると、勝者は自分の記録の良し悪しに関わらず
“ライバルに勝って嬉しい”と答え、敗者は“負けて悔しい”と答える。
よく見ると、このような選手のほとんどが自分の記録を下回っている。
勝ち負けにこだわっていると、自分の力を発揮できないばかりか、
負けたことにショックを受けて自信を喪失するのだ。
9月29日アジア大会で勝つということ(2) [日記]
解りきったことだが、アジア大会で優勝するためには、
世界クラスの強豪を相手に彼らを凌駕しなければならない。
そのためには、自分の記録だけでなく相手の記録も
上回らなければならない。
その場合、普段自分が世界のトップの記録を出していれば、
競争相手は自分だけになり、自分の記録を破ることが
相手を打ち負かすことにつながる。
そのような選手は一握りしかいない。
ほとんどの選手は自分よりも強い選手と戦わなければならない。
したがって最低限必要な条件は、自分の記録を破ることである。
破ったうえでなおかつ世界クラスの記録も破る、
このような条件をクリアーできてはじめて金メダルを
獲得することになるのだ。(続く)
9月26日アジア大会でのインタビューに見る選手の意識(1) [日記]
アジア大会の前半の競技が終わろうとしている。
オリンピックに比較して、日本の選手が取るメダルの数も
種類も違っている(金メダルが多い)。
一方で、メダルを期待されながら手の届かなかった選手も多い
(こちらのほうが多い)。
そのインタビューを聞いていていると、
大体次のように分類することが出来る。
先ず、金メダルを取った選手:
・うれしい。でも自分の記録を破れなかったのは悔しい。
次に、メダルを取れなかった選手:
・負けて悔しい
・自分の力を出せなかったのが悔しい
これらのインタビューから何を読み取れることが出来るか、
次回に検討してみたい。
9月25日アジア大会の報道のあり方 [日記]
昨日(9月23日)は秋分の日。妻の実家のお墓参りをしてきた。
アジア大会が韓国仁川で開催中だ。
競技中の会場はガラガラとまでは言わないにしても、かなり空席が目立っている。
前半は水泳と柔道、それに体操が中心になっているが、
報道の仕方には首を傾げてしまう。
というのは、今回はTBSがメインに中継しているが、生放送が少なく、
すでに終わっていて結果がわかっている競技の録画を流す場面がかなりあって、
興味は半減してしまう。
それならニュースで流せばよいではないかと思いたくなる。
しかも、中継中に過去のオリンピックの映像を流すなどして時間をつぶしているように見える。
そのため、同時並行的に行われているマイナーな他の競技を
見たいと思っても、見ることができないのだ。
9月24日秋のお彼岸 [日記]
昨日(9月23日)は秋分の日。妻の実家のお墓参りをしてきた。
さすがにこの日はお参りする人たちの車で、道路は渋滞していた。
道のところどころに彼岸花が咲いていたのも印象的だった。
ところで彼岸とは何か?般若心経では、煩悩と迷いの世界である
“此岸”にある者が、「六波羅蜜」の修業を行うことで「悟りの境地」
すなわち“彼岸”の境地に到達することができると教える。仏教では、
この日に仏様の供養をすることで彼岸(極楽浄土)へ行くことができる、
としてこの日を設けたのであろう。
春秋のお彼岸は、先祖のことに思いを馳せる機会となる日だが、
ここにも時代の変化を感じられる光景が見られた。
それは、明らかに無縁墓と思われる墓の存在だ。
これからはもっと増えて、一般的な光景になるのだろう。
お墓の在り方そのものが問われる時代になったのである。
9月22日スコットランドはイギリスに残った(3) [日記]
今回の住民投票の最終結果は、NO(独立反対)が55%となり、
独立は否定された。
投票率は84.6%で、有権者の高い関心の下に行われたことがわかる。
ところで、今回のことでイギリスについて初めて知ったことがある。
国の正式名称が「グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国」
であること、国旗もスコットランドのものが組み込まれていること、
そのスコットランドは1707年にイングランドに統合されて300年以上たって独立の機運が高まったことなどである。
投票の直前になって、キャメロン首相は、自治権の拡大を約束した。
イングランド中心の体制から、
連合王国を構成する各地域の自治権を拡大し、
分権化の方向にカジを切るのは、日本にとっても参考になることだろう。
9月19日スコットランドの住民投票(2) [日記]
スコットランドの住民投票が終わった。
後は開票結果を待つだけとなった。
その結果を、当事者であるイギリス、スコットランドだけでなく、
世界中の人が固唾を飲んで見守っているに違いない。
なかでも、スペインや、中国(香港、台湾、新疆ウィグル自治区)など、
国内に独立や自治権の拡大を求めているところは、
他人事として見過ごすことはできないだろう。
イギリスは、何でも賭けの対象にしてしまうお国柄だが、
今回の結果について、ブックメーカーの参加者の間では
反対派の勝利を見込んでいるようだ。
いずれにしても、あと数時間後には結果が出る。
9月18日スコットランドの住民投票 [日記]
スコットランドの分離独立を問う住民投票が今日(9月18日)行なわれる。
今のところ賛成派と反対派が拮抗していてどちらに転ぶか予断をゆるさないようだが、
もし賛成ということになれば、イギリスだけでなく世界に
大きな影響を与えることが予想されるだけに興味は尽きない。
最後の決め手になるのは、住民がイギリスに留まった場合のプラス、
マイナスの計算をどうはじくかということだろう。
どうやら、若者票がカギを握っているようだ。スコットランドでも若者の失業率が高く、
彼らがイギリスに留まっても自分たちの地位が改善されないと判断すれば、
賛成票を投じる可能性がある。
今日1日、目を離せない出来事になりそうだ。
9月17日大相撲秋場所を見る [日記]
9月17日(水)夕方から大相撲秋場所を見る。
前回見たのはハワイ出身の横綱の時代だったので、あれから何年経っただろう。
国技館の雰囲気は同じだが、呼び出しが出身地を紹介するので注意して聞いていると、
外国出身の力士の多いのには驚いた。
聞き間違いでなければ、3横綱はじめ幕内力士の15人が外国籍だった。
そのうち11人はモンゴール出身であった。相撲も十分国際化しているスポーツとなっていた。
しかし、一方で横綱に日本人がいないのは寂しい。
個人の資質はそう変わらないとすれば、育成の方法に問題があるのだろう。
原因がはっきりしているのであれば、早く手を打って横綱を育てて欲しいものだ。
9月16日敬老の日に健康長寿を思う [日記]
敬老の日を前に毎年行われる調査によると、65歳以上の人口は昨年より111万人増えて、
3,296万人、人口に占める割合も25.9%となった。
そのうち100歳以上の高齢者は58,820人と初めて5万人を突破した。
この調査が始まった1963年に153人であったことを考えると、
高齢化が確実に進行していることを裏付ける結果となった。
この1年間でも4,423人増えている。
ちなみに、最高齢者は、女性が116歳、男性が111歳だという。
平均寿命も延びており、男性は80.21歳、女性は86.61歳となって、
人生90年と言われる時代がすぐそこに来ている。
ところで、長生きすることは幸福かどうかはわからない。
長生きして良いのは、自分の好きなことができるからであるはずだ。
ところが、平均寿命のうち男性では9.13年、女性では12.68年というのが
「日常生活に制限のある期間」なのだ。
この期間は誰かの支援を受けなければならない。
人は平均で生きるわけではないが、
健康であってはじめて自分の好きなことができることを考えれば、
健康長寿こそわれわれの目指すところなのだろう。
9月12日やはり異常気象 [季節]
例年だと、残暑が厳しくいつになったら秋らしくなるだろうと
恨めしげに空を見上げる頃だが、 今年は違う。
8月は日照時間が少なく、特に西日本では記録的な大雨による被害が続出した。
大型台風もやってきた。
その傾向は続いていて、9月に入って今度は東北、
北海道で大雨による被害が出ている。
最近では、1時間に100mを超える豪雨も珍しくなくなってきた。
「大雨特別警報」という聞きなれない言葉が頻繁に聞かれるようになってきた。
折しも東京では、一昨日から局地的に豪雨が降り、
冠水した道路に車が立ち往生したり、
マンホールから水が噴出している映像が映し出されていた。
「異常が常態化した天候」と言えば聞こえはいいが、
これも地球温暖化による気流の変化に原因があるとしたら、
我慢するしかないのか。あってほしくない常態化である。
9月11日全盲の女性が蹴られてケガ [日記]
先日は、盲導犬が何者かによってフォークのようなもので傷つけられた事件が起こったが、
今度は、盲学校に通う女子高生が何者かによって足を蹴られ、
ケガをするというニュースが伝わった。 何とも許されない行為である。
いずれも被害者は盲目のため、加害者が誰だかわからない。
それをいいことにして、ハンディキャップをもつ弱者に害を加えるとは言語道断である。
しかも世間が騒ぐのを見て、“自分も”と思う人が出てきてもおかしくない。
悪いことは連鎖することが多いだけに、また起こらなければよいのにと祈るばかりだ。
9月8日阪神と広島 [日記]
阪神タイガースファンの私にとって、最近のだらしない試合ぶりを見ているといらいらしてくる。
とっくの前から優勝をあきらめているような戦いぶりである。
いつもシーズン中盤まではいいところまでいくのだが、
終盤の大事なところで低空飛行になってしまうのだ。
今となっては、3位を守るのがやっとだろう。
それに比べ、今年の広島カープは一味違う。
粘りが出てきたし、無名の選手が出てきてもきちんと仕事をする。
選手を育成する以外に道がない球団が強くなるのを見ていると応援したくなる。
9月5日「地方創生」と「女性活躍」担当大臣 [政治と経済]
今回の内閣改造で面白い名前の大臣が誕生した。「地方創生」と「女性活躍」だ。
しかも安倍総理はこの二つを改造内閣の目玉にしたいと言われるが、
言葉遊びにならなければよいと思う。
まず地方創生。
すでに高齢化の波が押し寄せている地方を待ち受けているのは、急速な人口減少であり、
多くの自治体が消滅の危機にさらされている。
それを防止するには、地方に働く場をつくり、子育て環境と教育機能を強化することだろう。
それを石破大臣はどうハンドリングするのか。
縦割り行政の協力をどう引き出していくのか見ものだ。
それと「女性活躍」担当相。よく見ると有村大臣には7つの役職がついている。
そのなかに少子化対策と男女共同参画というのもある。
そのうえで「女性が活躍する」とはどういうことか。
すでに20-30という言葉が出回っている。
オリンピックが開催される20年までに、女性の管理職を30%にするという構想だ。
それを実現するためにどのような処方箋をつくるのか、
またそうなったとき、日本の社会がどう変わっていくのか目に見えるようにして欲しいものだ。
スローガン倒れにならないことを期待したい。
9月4日安倍改造内閣の発足 [政治と経済]
昨日(9月3日)、第二次安倍改造内閣が発足した。
記者会見の席上、総理は「経済成長を最優先課題に掲げ、デフレ脱却の実現に向け全力をあげる」としたうえで、
今回の改造の目玉を
①地方の創生
②女性が輝く社会の実現、の二つであるとした。
そして石破前幹事長および5人の女性の閣僚を任命してそれに応えようとしている。
しかし、どんなにきれいごとを言ったにしても、
最大の焦点は来年の10月に予定されている消費税10%への再引き上げに踏み切るかどうかであろう。
そのためには、今年の12月ごろには結論を出さなければならない。
景気回復と財政再建という2つの難題を抱え、総理はどのようなかじ取りをするのだろう。
国民から見れば、もう一つ忘れて欲しくないのが議員の定数削減である。
9月3日セミの声 [季節]
セミの声というのは、鳴き終わった後も耳の奥に残っているような気がするから不思議だ。
先週は、雨がちの天候と低温のせいでセミの声が聞かれなくなったなと思っていたら、
昨日は暑さがぶり返し、せわしげに鳴く声が復活した。
ただし、アブラゼミやクマゼミに混じって、ミンミンゼミの鳴き声が目立つようになった。
朝夕の通勤時に聞くのを楽しみにしているが、セミの種類と鳴き方にも季節の変化を感じさせてくれるのが面白い。
ただし、最近は帰りに聞くことは珍しく、代わって虫の声が大きくなってきた。
9月2日 延長50回 [日記]
全国高校軟式野球選手権大会の準決勝で、中京高校(岐阜)と崇徳高校(広島)が、
0-0のまま4日目の延長50回、中京高校が3-0で熱戦を制した。
投手はともに一人で投げ抜いて4日間で約700球も投げたという。
こうなれば、どちらにも勝たせたてやりたいが、勝負の道は厳しい。
勝ち進んだ中京高校はその日のうちに決勝を戦い、2-0で勝って優勝した。
おかしなことに、相手の高校の名前は知らないし、話題にもならない。
準決勝を戦った両校に“あっぱれ”を投じたい。
9月1日 新学期と関東大震災 [日記]
今日は9月1日。
多くの学校では今日から2学期が始まる。
子供たちはそれぞれの思い出をつくって登校することだろう。
それにしても、今年の8月は異常だった。
昨年の今頃はまだ35℃を超える猛暑となって、残暑よりも真夏に近い暑い日が続いたが、
今年は昨年よりは8℃~10℃は低くもう秋の気配を感じる毎日だ。
そんな今日9月1日は関東大震災が起こった日だ。
1923年9月1日、相模湾沖を震源とするマグニチュード7.9とする大震災が起こり、
105,000人以上の死者および行方不明者を出した。
あれから91年、いつそれぐらいの規模の地震が起こっても不思議はないと言われている。
これだけは、起こってほしくないし、オオカミ少年であっても許されることだ。
8月29日 盲導犬が刺される [日記]
昨日(8月28日)の新聞(夕刊)とNHKの報道によると、7月に埼玉県で、
全盲の男性が連れていた盲導犬(オスカー)が何者かによりフォークのようなもので刺されけがをしていたという。
犯行場所は電車内か駅周辺のようだが、男性は全盲のため顔を見ていない。
それに、盲導犬はパートナーに危険を伝えるときなどを除き声を出さないように訓練されているので、このときもじっと耐えていたのだろう。
今では元気になっているようだが、映像ではなんとなく元気がないように見えた。
それにしても、見えないことをいいことにして、心無いことをするものだ。
自分の身に置き換えて考えてみて欲しいものだ。
8月28日 インターンシップ(3) [日記]
8月に入って、ある大学の3年生をインターシップで受け入れているが、今日は4組目(各組4日間x4週)の最終日に当たる。
延べ110人ほど受け持ったが、印象は薄い。
これでこれからの厳しい就職戦線に出ていくのかと思うと正直言って恐ろしくなる。
まず、彼らは自分のことが解っていない。
大学に入って何を学んで、それを社会でどう生かしていきたいかという肝心なことが解っていない。
どこか自分のことを気に入ってくれる企業(それも有名企業)があり、そこでは自分の中に眠っている能力を引き出してくれるのではないか、
という淡い希望をもっている。
そして自分は企画に向いていると言う。
何の企画かと質問すると堂々と商品企画だという。
では、その方面でどのようなアイディアがるかと問うともう答えられない。
就活がスタートしたばかりで、はじめから基準を下げる必要は無いが、
無知につける薬はないものか。
8月27日 秋の気配 [季節]
昨日天候異変のことを書いたが、東京地方は比較的例年通りの暑さを保っていた。
それがおかしくなってきた。
雨模様の日が続き、気温も30度を下回ってきた。
そのため、セミの声が止み、代わって秋の虫の声が大きくなってきた。
早く日が暮れ、事務所を出る頃にはもう辺りは薄暗くなっている。
このまま夏が通り過ぎていくのだろうか。
8月26日 8月の天候異変 [日記]
7月中に梅雨明けが発表されたあと猛暑が日本列島を襲い、毎日のように熱中症の被害が報道されていた。
ところが、8月に入って日本の各地で大雨による被害が相次いでいる。
広島市では、記録的な豪雨によって山が崩れ、土砂災害が発生した。
土石流によって住宅が押し流され、多くの犠牲者を出した。
その他、前線が停滞し、九州、近畿、北陸、北海道などに記録的な大雨をもたらした。
まるで、梅雨前線が日本列島に居座っているかのような天気図になっている。
前線の南側に暖かく湿った空気が入り、大気の状態が不安定になっていて積乱雲が次々に発達して大雨をもたらしたのだという。
今年は異常現象として済まされるが、今後はこれが常態化する恐れがあるようだ。
対策を急ぐ必要がある。
8月25日 3人姉妹(孫)のエネルギー [日記]
一昨日鹿児島から次男坊家族が里帰りで来てくれていた。
家族には3人姉妹(7,5,3歳)がいて、その賑やかなこと。
じっとしていることはなく何かに夢中になって遊んでいるのを見ているのは楽しいが、いったん巻き込まれるとなると大変だ。
相手をしていると今度は自分の番だといって順番争いが起こるし、場合によってはそれに負けると泣き叫ぶこともある。
感心なことに、親たちはそれを無視して好きなようにさせているのだ。
仲良くしなさいとも言わない。
どうやら、これは私がやってきたことのようだ。
おじいさん、おばあさんと遊んでもらったという楽しい思い出をつくってくれたらうれしい。
今日は鹿児島に帰るという。
台風一過でほっとしているが、寂しくなる。
8月22日 財布が返ってきた [日記]
8月18日、「きらめき未来塾」に出席するために、私は事務局の人たちと一緒に新幹線に乗って大阪に向かった。
途中で、連れの女性が財布を取り出して水を買った。
私たちは大阪で降りて、車で淡路島に向かっていた。
明石海峡大橋を渡ったところで、彼女は財布がないことに気が付いた。
すぐにJRの遺失物係に電話を入れたところ、新幹線は博多に向かって走っているということで、今度は博多駅に電話することになった。
事情を説明し、連絡のための電話番号を知らせて連絡を待つことになった。
しばらくしてまた電話を入れたところ、財布は見つかったという。
これが日本だ。落としたものが返ってくるという話を聞いたことがあるが、それが本当のことだというのを体験したのは初めてのことだ。
日本は本当に安全・安心の国だということを実感できた出来事だ。
8月21日 洲本実業高校での講演会 [日記]
8月19日(火)、洲本実業高校で講演会を行うことになった。
テーマは「未来をきり拓く積極的考え方」で、前日「きらめき未来塾」で話したのと、基本的にはほぼ同じ内容(夢・希望・目標)にした。
ただ、学校の性格上、卒業生のかなりの人たち(50%)が就職すると聞いて、ストーリィを幾分変えて、アファメーションのところでは進学の例と就職の例をだすことにした。
会場となった体育館には1,2年生全員400人が出席していて、暑いなかを我慢して聞くほうも大変だ。
なかには居眠りするものもいたが、あの環境ではよく聞いてもらったというのが率直な印象だ。
彼らが、これからの人生で、一つでも自分のものとし、希望、目標をもち続けてくれたら嬉しい。
その後で、係りの人に洲本城(最初に築城したのは室町時代、紀州熊野の水軍安宅氏という)跡を案内してもらった。
すぐ目の前に広がる大阪湾および対岸の和歌山方面を眺望できる素晴らしい立地である。
“静けさや岩に染み入るセミの声”を経験できるひと時であった。
8月20日 「きらめき未来塾」へ出席 [日記]
8月18日(月)、高校生のための「きらめき未来塾」の講義のため淡路島の洲本市へ行くことになった。
この未来塾は10回目にあたり、全国から選ばれた75人が参加し、それを支えるサポーターが20人、事務局関係者等が10人という大規模な編成となった。
開会式には地元市長、教育長なども参加され華やかな式典となった。
今年は英語によるパネルディスカションが試行されるなど、毎年新規機軸が打ち出されている。
私は、開会式直後の第一講を担当し、「アファメーションで未来を拓く」というテーマで講演した。
アファメーションは「夢→希望→目標」のプロセスをとって結晶化したイメージを現在の自分の言葉で文章化するものだ。
彼らは、この期間中(4日間)に自分と向き合い、仲間とディスカションを重ねることで自分の未来像を明確にしていく。
そして、最終日の決意表明としてこのアファメーションを用いることになっている。
ただし、私は先に帰っているので、この発表を聞けないのは残念だ。
8月15日 69回目の終戦記念日 [日記]
今日(8月15日)は、69回目の終戦記念日だ。
1945年の8月6日に広島に、そして9日に長崎に原爆が投下され、日本は焦土と化してしまった。
そして14日にポツダム宣言を受け入れ、無条件降伏した。
そして15日、昭和天皇による玉音放送をもって太平洋戦争に終止符が打たれた。
私は5歳の時にこの日を迎えたが、
B29の爆撃を受けるということで防空頭巾を被って防空壕に逃げた記憶があるが、15日の記憶はない。
それから69年、日本は奇跡的といわれる復興を遂げ、経済大国となった。
その過程では、「努力すれば報われる」と皆が希望をもって生きてきた。
豊かになった現在、財政赤字は積み上がり、人口は減少したうえで格差が拡大する傾向にある。
そして無縁社会が現実のものとなりそうだ。
日本は物質的には何もかも手に入れたが、希望を失ってしまった。
日本はどこに向かおうとしているのだろう。
8月14日 夏の高校野球 [日記]
台風11号による影響で、2日遅れで夏の全国高校野球が始まった。
春の選抜大会で優勝したチームが初戦で敗退するとか、
大逆転が見られるとか、結構試合が盛り上がっているようだ。
この期間は、テレビの前で観戦する人が多く、そのため電力使用量が跳ね上がるそうだが、
それだけ全国の人たちが見ているのだろう。
それは、全国各地から勝ち進んできた「おらが郷土の高校生達」が、
頂点を目指して戦っている姿に、自分を重ね合わせて観戦しているのではないか。
あの炎天下で、汗水たらしてはつらつとプレーする若者達のさわやかさと、勝って涙、負けて涙、
どちらにも「よく頑張った」と言えるのがこの大会なのだ。
8月13日 盆休み [日記]
今日の通勤電車は心なしか空いていて、顔見知りの人を見かけなかった。
おそらく盆休みで郷里に帰られたのだろう。
そういえば、私にも尾道という故郷はある。
しかし、いつの頃からか帰ることはなくなった。
そのきっかけとなったのは両親が亡くなったことだ。
その供養の為に盆があるはずだが、それをしないのは親不孝だということか。
本籍地も東京に移してしまった。
それでも、私の郷里は尾道であり、心は常に尾道にある。
8月12日 ある介護施設関係の研修 [日記]
8月8日(金)、ある介護施設関係会社の研修を行った。
対象者は5つの施設から4~5名選ばれた22名である。
あらかじめ全社員からアンケートを取り、
いろいろな問題があるということをつかんだ上での研修であった。
手法としてはSWOT分析を用い、能力分析(強みと弱み)のところにそのアンケート結果を組み込むことにした。
そして、環境分析では、それぞれの施設を取り巻く環境のうち、機会(チャンス)、
脅威を考えてもらい、それらを予め用意したSWOT分析票にまとめてもらった。
そして、10X10=100のマトリクスからその関連性を確認したうえで経営課題を抽出し、
その課題を解決した状況を(組織)アファメーションとして文章化してもらった。
いずれも納得できる内容となった。
参加者からは、施設の問題をこのように時間をかけて仲間同士で議論することがなかっただけに、
それぞれの施設の問題点が見えてきて、今後の施設運営の方向性を確認できてよかった、
という意見が寄せられた。
8月11日 台風11号 [日記]
大型台風11号は、その勢力を維持したままゆっくりと北上し、10日早朝に高知県安芸市近辺に上陸した。
そして各地で記録的な豪雨をもたらし、
多くの河川が氾濫危険水準を超えてあふれた水が市街地や農地を水浸しにした映像が映し出されていた。
大型のため、台風の中心から遠く離れた三重県では、
「重大な災害が起きる恐れが著しく大きい」大雨特別警報が出され、
四日市市や鈴鹿市など60万世帯に対して避難指示が出された。
台風はその後速度を速めて11時ごろ兵庫県に再上陸して近畿地方を縦断して、
日本海に抜けたが、広範囲に被害をもたらした。
台風11号は、
①大型の勢力を保ったまま日本列島に上陸した、
②速度が遅く風雨の被害を大きくした、
③局地的に記録的な集中豪雨をもたらした
などの特徴を示していて、日本列島に大きな被害を与えた。
地球温暖化の影響で、これからの台風もますますこのような傾向を示すものと覚悟しておかなければならないのだろう。
8月8日 サルスベリの花 [季節]
夏になって、さすがに咲いている花の数が減ってきた。
そんななかで目に付くのがサルスベリの木だ。花の色も、白、ピンク、赤の3種類あって、
目を楽しませてくれる。樹皮がなめらかで、サルも滑り落ちそうだということで「サルスベリ」と名づけられたという。
また花の咲いている期間が100日間あるということで「百日紅」とも呼ばれている。
この花が咲いている間は、猛暑を覚悟しなければならないようだ。
8月7日 インターンシップ(2) [日記]
今日は4日間のインターンシップの。
預かった学生たちに変化が見えてきた。最終日
いろいろな課題に取り組むうちに、いかに自分が“井の中の蛙”であったかを思い知らされる。
彼らは、就職というものに淡い期待をもっていた。
それが打ち砕かれて、現実は非常に厳しいものだということが理解できてきた。
自分のやりたいことをベースに志望先を検索しようとしても、
肝心な“自分のやりたいこと”がわからないものだから、有名企業に目を向けてしまう。
そこにはきっと自分のやりたいことがあるに違いない、そこなら自分の能力を発揮できる“場”があると思ってしまう。
どうやらそれがむずかしいということを認識して、このコースを卒業することになる。
これから、自分と向き合ってほしいものだ。
それは孤独な作業だ。
8月6日 69回目の原爆記念日 [日記]
今日(8月6日)は,広島に原爆が投下されて69回目の記念日である。
被爆者の平均年齢は79歳になり、当時の惨事を直接語れる“語り部”が少なくなってきたという。
それだけに、原爆の記憶を風化させないよう、しっかりと記録に残して欲しいものだ。
今年も例年のように記念式典が行なわれようとしているが、日本は今年になって、
憲法解釈を変更して集団的自衛権を認めるという大きな方向転換を図った。
それにともなって、隣国では日本はまた戦争を仕掛けてくるのではないかという不安をあおり、
加害者日本のイメージをかきたてている。
歴史教育にも詰め込んで「日本による侵略」を教えて記憶を新たにしようとしている。
このような状態はいつまで続くのだろうか?
せめてこの日だけは、原爆の意味を考える日にしたい。
8月5日 今年のインターンシップ [日記]
昨日(8月4日)から、ある大学の3年生33人を預かってインターンシップを実施している。
インターンシップというのは、学生たちが自分の興味のある企業を選んで、
いわゆる就業体験をすることだが、私たちはそれをやらない。
4年生になって始まる就活の手伝いをするもので、学生たちの意識改革をするのが目的だ。
彼らの自己紹介を聞くと、就職のイメージは
「自分の希望する仕事を楽しくさせてくれる企業が自分を待っていてくれるに違いない」
という夢のような期待をしている。
そして「人のためになる仕事をしたい」と異口同音に言う。
この幻想を早く打ち破って、彼らを「現実」に引き戻すことをする、
そして地に足の着いた就活をスタートさせること、それがこの短期間(4日間)で行なうことだ。
それを4クール(8月一杯)約100人に対し行なうのだ。
私にとって文字通り暑い夏になりそうだ。
8月4日 大学での5回目のコーチング講座 [コーチング]
8月1日(金)に、淑徳大学で社会人対象に5回目(最終回)のコーチング講義を行ってきた。
テーマは「他人をコーチングする」というもので、過去4回の総括という形をとった。
ところで、他人をコーチングするためには、セルフコーチングできる人だけができることで、
原理は自分も他人も同じであり、そのポイントを次の3点から説明した。
1. 期待する
2. 責任を持たせる
3. フィードバックをする
特にフィードバックのところでは、
①情報のフィードバック
②動機付けのフィードバック
③開発のフィードバック
の3種類があること。
そして職場では、情報のフィードバックは行われているが、
動機付けのフィードバックおよび開発のフィードバックはほとんど行われないとして、その説明をした。
そのあとで、2人ペアになってもらって、「目標を未達に終わりそうな部下に、責任をもって達成します」
と言うようにコーチングする、というテーマに取り組んでもらった。
8月1日 古稀は100歳? [日記]
2013年における平均寿命の発表があった。
男性は80.21歳、女性は86.61歳である。
男性が初めて80歳の大台を超えた。
昔、「古稀を祝う」とした70歳はまさに稀な存在だったのだろうが、
今では当たり前で、殆どの人がその年齢を超えている。
感覚的には、古稀は100歳という年齢になるのだろう。
その100歳以上の人も、今では5万人を超えて存在している。
長寿は有難いが健康でいたい、というのが誰もの願いなのであろう。
7月31日 人口減少の中の住宅増 [日記]
「人口が減少する中で住宅は増える」という不可解な現象が続いている。
その結果として、空き家は増加して、820万戸(空家率13.5%)になるという。
少子高齢化の影響は、地方の過疎化を加速させ、地方から大都市への人口の流出は止まらない。
そのため、空き家が増加するという構図が成り立つが、地方に働き場所が出来ない限りこの現象は続くだろう。
しかし、言うは易く行なうは難しい。
農業・林業を魅力ある産業として蘇生させることがこの“解”なのであろう。
TPPをきっかけにして、この議論を加速させて欲しいものだ。
7月30日 人を殺してみたかった [日記]
長崎・佐世保市の女子高生が同級生を殺害した事件のニュースが、日本中を駆け巡った。
マスコミも連日のように取り上げ、その異常さを際立たせようとやっきになっている。
報道によると、加害者は友人の被害者を金属製の工具で頭を殴り、ひも状のもので首を絞め、遺体の一部を切断したという。
しかも、それらの工具を事前に用意していたというから、計画的な犯行と見ていいのだろう。
そして、取調べに対して、「自分のほうから会いたいと誘った」とか
「人を殺してみたかった」と供述しているところを見ると、早くから殺意をもっていたのであろう。
その原因が何か、動機の解明が待たれるが、加害者の心の闇は誰にも解らない。
7月29日 「高校生の未来塾」のサポーター研修
先週土曜日(7月26日)に、今年10回目を迎える「高校生のきらめき未来塾」のサポーター会議出席のため大阪に日帰り出張してきた。
今年は全国から77名の高校生が盆明けに淡路島に集まり、4泊5日の合宿研修を行なうことになっている。
そのサポーター役として20名の大学生や社会人たちが事前に研修を行なうというのだ。
私の役割は、高校生たちの最後の体験発表が「アファメーション」形式で行なわれることになっているので、
事前にサポーターたちにアファメーションのつくり方について教えることであった。
「自分の目標は将来のことだが、それを現在の自分の言葉で表現する」とどうなるか、
実際にサポーターたちに作ってもらって発表してもらったが、やはり思うようにはいかなかった。
それでは高校生を指導できない。
そこで宿題を出して、私のところにアファメーションを送ってもらうことにして大阪を発った。
7月28日 大学での第4回目のコーチング [コーチング]
7月25日(金)に、淑徳大学で社会人対象に4回目のコーチング講座を行った。
テーマは「相乗効果を発揮する」というもので、
コーチングの立場から複数の人が参加する場合の意思決定の仕方のうち、誰もが納得する方法について講義した。
ところが一般的には、意思決定の仕方は、①多数決、②声が大きい人の意見に従う、
③権限を持っている人の意見に従う、④妥協、などによることが多く、とても相乗効果までにいたらないことが多い。
これらの意思決定の場合、全員が納得するということはない。
一見民主的な多数決の場合でも、少数意見は無視されることになる。
そこで、相乗効果とは、1+1>2 つまり、全体の合計が各部分の和より大きくなることであり、
意見の違いを乗り越えて、全員が納得できる意見(第3案)を創り出すことであるとして、実際にロープレで体験してもらった。
参加者は、最初は戸惑っていたようだが、そのうちコツを覚えてもらったようだ。
7月25日 中国の食品会社による不祥事
中国上海にある食品会社が期限切れの肉を加工して
販売していたというニュースが衝撃をもって伝えられた。
しかもマクドナルドやファミリーマートも同社の商品を輸入していて、
日本の消費者がそれを食べていたというのだ。
今のところ被害の届出はないようだが、両社は直ちに同社との取引を中止する談話を発表した。
当然のことだ。
それにしても思い出すのは、2008年に起きた冷凍ギョ-ザ中毒事件だ。
あのときの中国政府は“知らぬ存ぜぬ”を通してうやむやにしようとした。
その不誠実な態度は記憶に新しい。
あの事件を契機に中国はもっと学んでよかったはずだが、
取材のマイクに向かって同社の社員が“食べても死なない”
と言っているのを見ると恐ろしくなる。
一を以って全てとは言わないが、
“国は富めど人心は貧困”というのはいただけない。
7月24日 梅雨明け [季節]
関東地方も梅雨明けとなり、うだるような暑い夏がやってきた。
明けたとたんに真夏日、猛暑、熱帯夜などの嬉しくない言葉が飛び交うようになった。
熱中症で病院に担ぎ込まれる人の数がうなぎのぼりに増えてきた。
その一方で海の事故も多くなってきた。
それに比例して消費電力も上昇してきた。
今のところは、原発がなくても大丈夫のようだが、
そのうち使用制限を言ってくるのではないか。
消費者は節電に協力しながら、上昇する電力価格に応じ(協力せ)ざるを得ない・・・
割の合わない我慢する夏だと思うと、暑さが一層身にしみる。
7月23日 ソフィアグループの軽井沢セミナー(2)
今回の参加者は30名強で、3人の講師が約10名ずつに分かれた3グループに講義をするという形式をとった。
私は「プロジェクトの効果的進め方」というテーマで講義することにした。
内容としては、プロジェクトチームの編成から終了までに予想される項目(20)を予め書き出し、
プロジェクトをどの順序で行うのが効果的かを①まず一人で考え、そのあとで②グループになって決めるというものだ。
その結果はどうであったか?6グループのどのグループも平均よりよくなった。
しかしよく見ると次のようになった。
2グループは一人のメンバーの得点のほうが全体を上回った(グループは最優秀の得点を超えられなかった)。
そして、残り4グループは、グループの得点が一人ひとりの得点を上回った。
その結果をもとに、1+1>2(シナジー効果)、1+1=2(平均化)、1+1<2(妥協)の違いを解説し、
シナジー効果がでるようなディスカションの持ち方が求められることを話した。
7月22日 ソフィアグループの軽井沢セミナー(1)
3連休(7月19日~21日)を利用して、恒例になっているソフィアグループ(代表:宍倉信行氏)の軽井沢研修に参加してきた。
会場は友愛山荘で、1年間で変わっていた施設の点から報告したい。
友愛山荘の敷地内には、2つの施設が目を引いた。
一つは、パオというモンゴルの遊牧民が住む伝統的な移動式の住居で、それが2基庭の木立の間に設置されていた。
中に入ると意外に広く、円形の土間という感じで、映画のセットをしのばせる空間がそこにあった。
そしてこれは中国浄宗学会から寄贈されたものだという。
もう一つは、山荘の敷地内に新しく建設された平屋建ての「友愛ホール」である。
施設はバリアフリーになっており、最新の教育機器を備えていて、50人~60人の研修には格好の場所であった。
私は、ここで3回(各回3時間半)講義を行ってきた(続く)。
7月18日 宗教は人を教えるのか?
世界各地で起こっている内戦やテロ行為を見ていると、その背後に宗教があるということがわかる。
自分たちの信じている宗教だけが救世でき、それ以外は邪教で抹殺してしかるべきだ、というのだ。
ところが、宗教は人間の救済というのが本来の目的であり、教祖たちは“愛と許し”を訴えたはずだ。
“憎しみと報復”がベースにある現在の争いは宗教の本質からは遠いと言わざるをえない。
このようなことは動物の世界では起こらない。
動物は縄張り争いはするが、そこから片方が出て行ってしまえば、追いかけていって殺すと言うことはしない。
それをするのが人間だ。
「愚かなる者、それは人間だ(ホモ・スツルツス)」と決め付けたのは、かのシャルル・リシェである。
7月17日 川内原発の再稼働
原子力規制委員会は16日、九州電力の川内原発1号機、2号機の再稼動にゴーのサインを出した。
昨年7月に施行された新規制基準をクリアした最初の原発である。
九電は今秋の再稼動を目指すが、地元自治体の同意が必要になる。
国内の原発がすべてストップしている中での審査であっただけに、その行方が注目されたが、これで他の原発にも弾みがつくのではないか。
ところで、原発再稼動には反対意見が強いのも事実である。
東電事故の後遺症が残る中で、「稼動ゼロでも電力は賄われているではないか。」
として脱原発、卒原発を唱える人が増えているのは事実だ。
一方で、電力料金はじわじわと上昇し、消費者の財布は確実に軽くなっていることは間違いない。
国が再稼動を認めるときは、今後のエネルギー政策について語って欲しいものだ。
7月16日 ベネッセ顧客個人情報漏えい事件
最近、ベネッセコーポレーションの保有する膨大な顧客情報(760万件)が何者かによって外部に持ち出され、
それが名簿業者からライバル会社に流れたことが大きな社会門題になっている。
きっかけは、ベネッセにしか登録していないのに他社から
ダイレクトメールが届いたという苦情が相次いだからだ。
犯人は特定され、「金が欲しかったから」と供述しているようだが、
かなり高額な金が名簿業者から支払われたのであろう(そのうち解るが)。
今回の事件では、当事者がその気になれば、どんなに防御体制をつくっても簡単に持ち出すことが出来るということが明らかになった。
情報が金になるかぎりこの種の犯罪は無くならないであろう。
それなら、もっと厳密に・・・となるが、最後は当事者のモラルに頼るしかないのであろう。
7月15日 コーチング講座三回目
先週の金曜日(7月11日)、
淑徳大学での一般のコーチング講座(3回目)で講義した。
前回には「目標設定の仕方」がテーマであったが、
実際には「目標を立ててもそれを実現できない人が多いが、それは何故だろう」というテーマで
ブレストをやってもらった。
そして、その人たちの特徴を簡単な言葉で表現してもらったところ、
いずれもH(Habit=習慣),A(Attitude=態度)、
B(Belief=思い込み、考え方)、E(Expectation=低い期待感)の4つ問題にたどり着くことになった。
しかも、これらはいずれも他人に強制されたものではなく、
自分でつくった壁であり、鎖で足を縛られたサーカスの象と
同じだ(エレファント症候群)ということを理解してもらった。
つまり、目標を達成するためには、これらのどの壁を取り払えばよいかを本人に気づかせてあげることが大切であり、
それを2人ペアになってロープレしてもらった。
ちょっと難しかったようだ。
7月14日 W杯ブラジル大会
ついにW杯の頂点が決まった。今朝の4時から始まった決勝戦はドイツVSアルゼンチンとなり、延長戦でドイツが1-0でアルゼンチンを下した。
メッシというスーパースターをもつアルゼンチンに対し、総合力で対抗したドイツ。
両チームに決定的シーンが何度も訪れたが決められず、最後に途中出場のゲッツェが決めた。ハラハラ・ドキドキの試合経過であった。
終わったが、日本は1勝もできないまま終わった。
選手たちは一様に「日本のサッこれで大会はカーができなかった」というが、日本のサッカーとは何だったのか?
勝ち上がったチームにはそれぞれ独自のチームカラーが見られたが、日本にはそれが無かったとしか言いようが無い。
新しい監督にはまさに“日本カラー”を打ち立てて欲しいものだ。
7月11日 今週1週間の話題[季節]
今週1週間はなんといっても台風8号に関する話題が独占した。
その台風も東日本を通過し、太平洋上に抜けていった。
それでも東北地方には大雨による被害を警戒しなければならないのだという。
これでやっと週末は晴天に恵まれるようだ。
梅雨もまもなく明けるだろう。
それにしても、異常ずくめの台風であった。
各地で50年に一度の豪雨が襲い、河川は氾濫し、土砂崩れを発生させて生活インフラをずたずたにした。
被災者は一様に「こんなのは初めて」という表現をされている。
しかし、地球温暖化の影響で、これは決して異常現象ではなく常態化する恐れがあるのだ。
誰もそれを止めることができない。
7月10日 台風8号の特徴と今後[季節]
今回の台風8号は、いろいろな意味でこれからの自然災害を予想させるものである。
8号は、発達しながら沖縄に近づいていった。
そして50年に一度という風と雨による大きな被害をもたらした。
沖縄県民のほほ半分の人たちに避難勧告が出された。
そして、8号は北上し、急に向きを東に変えて九州地方に上陸しそうな勢いである。
この点についてはいつも不思議に思うのだが、おそらく上空にある偏西風に乗って向きを変えるのだろうが、
それにしても極端に変わるので気象庁の専門家の口からその理由を聞きたいものだ。
それと、今回の特徴は、台風が直接通過する地域でない長野や新潟で記録的な豪雨による災害が発生しており、
その影響が広範囲だという点にある。
8号はこれから日本列島を縦断しそうな情勢だが、どこでどんな災害が起こるかわからないので、
通過するまで注意を怠るわけにはいかないし、今後発生する台風も同じように考える必要があるのだろう。